山荘竣工から10年も経つと、様々な変化に驚かされる。元々そこにあった大きな木はさらに成長し、新たに植えられた苗木はぐんぐん伸びて立派になる。枝は広がり、上にも伸びるため、当初の予想を超えた状態が見られて嬉しいような、ちょっと困ったような。
これから山の中に山荘を持とうと言う皆さんは、よく考えよう。10年、20年後の姿を。木々が成長した時、どういう姿になるかを想像しよう。自分でメンテ出来るかどうか。出来ないなら専門家に頼まねばならず、その費用はいかほどか。いっぱい植えるのはいいが、それが成長した時に密になり過ぎないか。
下の左右の画像は、11年前に原村の標高1600mに私が山荘建築用の土地を買う契約をした時点で、すでにその土地に存在した大木である。その時点でもものすごい貫禄があったが、その後山荘を建築し、山荘通いが続いている最中もさらに成長し、枝を広げて来た。そして今やなんだかスゴイことになって来た。
この老大木の大きさを、ブログをご覧の皆さまにも実感頂くために、女性モデルに道路上(↑の右画像)に立ってもらっている。小さいけれど、モデルが見えますか?モデルの大きさと対比すれば、老大木の高さも、枝の横への広がりも理解出来ますでしょ?
この女性モデルだが、個人的なコネを通じて、たまたま八ヶ岳にCM撮影に来ていた「えびちゃん」こと蛯原友里ちゃん(↓画像)にその役を特別にお願いしたっ! 撮影後はスタッフと私にえびちゃんの手料理が振る舞われた。
・・・と言うのはウソ。モデルを務めるのは私の妻。妻が道路に立ち、あまりにも高い老大木を口を開けて「あぁ~」と見上げるの図。
恥ずかしながら白状すると、私はこの木の名前がわからないのだ。私の山荘のすぐ近くに永住されている方と、私は昨日立ち話をした。その方は「この木は何なんだろうねぇ?」とお尋ねになった。私は「最初は桜だろうと思っていましたが、その後明らかに違うと思い始めました。何年か前の早春、まだ葉が出てない頃に植木屋さんがここに来ることがあって、その方に尋ねたら『ありゃあ、桜じゃろ』とおっしゃったが、それは間違いだろうと今では思っています。でも何の木だかわからない」とお答えした。
上の画像のような花、葉をつける。同じ別荘地内のよその敷地によく似た木を何本か見ることが出来る。葉もそっくりで、花も真っ白でそっくりだ。しかし幹の感じが異なり、花の付け方も異なるのである。我が老大木はご覧の花をものすごい量で、木の上から下までたくさんつける。木の幹は桜のように見えるが、ナナカマドとも似ている。
誰かわかる人は教えて下さい。
次。上の画像は我が敷地内のタラ。枯れてしまった。春の山菜シーズンと秋のキノコ・シーズンは、別荘地周辺の山に入る人が多くなる。地元の人も別荘族もウロウロしている。タラの芽の天ぷらは春のごちそうだ。誰もが眼の色を替えてタラの芽を探す。私の敷地内のタラの芽もその餌食になる。
人が所有する土地に勝手に他人が入ることの法的問題は言うまい。山のことだ。所詮私は別荘族であり、この山荘の土地は私のものとは言え、山からの借り物だと思っている。タラの芽のベスト・シーズンに私が山荘に行けないことも多い。そうであれば、百歩譲って、誰かが私の山荘の敷地のタラの芽を摘んでおいしく食べてくれるなら、それはそれでよい。しかしデタラメな摘み方は謹んでもらえないだろうか。タラの芽を摘む人は、片っ端からデタラメに芽をどんどん取って行くとタラの木がどうなるか、その危険を知っているはずである。このタラの木はすでに死んでしまっている。
次の木は私が植樹したものである。ウリハダカエデ(↑の画像)だ。紅葉が見事で、葉もカエデ族としては大きい。八ヶ岳南麓在住の雑木林の先生、柳生博氏によると、ウリハダカエデは「森の踊り子」だそうだ。紅葉が華やかだからだろう。そう言われて、私もこれを買った。葉が大きく紅葉が見事だからその葉の表面を美しい肌に例え、売れるほどキレイな肌、つまり「売り肌」カエデと私は勝手に思っていたら、それは間違いだった。木の幹が瓜の表面に似ているところから「瓜肌」カエデだという。
これは私が植木屋さんから苗を買ったものである。ひょろひょろした苗が10年で株立ちの巨大な木になった。見事な成長ぶりである。他にも桜、ナナカマドの苗木を当時購入して敷地内に植えたが、このウリハダカエデの成長は著しい。
この時期ナラの葉は開き始めたばかりだ。まだクルッと巻いたようになっていて、葉も柔らかく、色も浅い。
シラカバも成長が著しい。細い苗木がどんどん太く大きくなった。敷地内にシラカバはどんどん勝手に生えて来る。細い苗木の間に抜かないと敷地内がシラカバだらけになってしまう。森が若い、というか未熟な証拠である。成熟した森ではシラカバなどむやみに増えない。
シラカバはすでに緑濃い葉をどんどん増やしているが、その仲間で少し赤っぽい幹のダケカンバはまだ葉を出したばかりだ(↑)。これはウチの敷地にある唯一のダケカンバで、土地を購入した時から生えていた。今も元気である。
敷地内のカラマツは山荘を建てる時に半分くらいは伐採した。20本くらいは切っただろう。ご覧の3本は運良く残ったカラマツのウチの一部である。これもどんどん成長している。時々太い枝を落とすので困る。以前この幹にハンモックを取りつけるため、ナイロンのロープを縛っていたら、幹が太くなってそのロープが幹に食い込んでほどけなくなり、仕方なくナイフで切った。1年で幹の直径が2cmやそこらは成長していそうだ。
シラカバ同様、カラマツもどんどん勝手に増える。上左の画像にある岩は他人様の敷地の岩である。その岩の上にカラマツの葉が落ちて溜まる。また苔も生える。さらにそこにカラマツの種が落ちて、そこからカラマツの幼木が根を伸ばし成長し始める(上右の画像)。気が抜けない。カラマツは勝手にどんどん増殖する。
最後の画像は我が敷地内にある巨岩達。岩も年月を経て貫禄を増す。標高1600mの土地ゆえ凍結深度は150cm程度あり、基礎工事は2m近く掘り下げて行った。その工事で出た巨岩を、建築当時、重機で敷地内アプローチ沿いに並べたものだ。これらもまた貫禄が出て来た。
これから山の中に山荘を持とうと言う皆さんは、よく考えよう。10年、20年後の姿を。木々が成長した時、どういう姿になるかを想像しよう。自分でメンテ出来るかどうか。出来ないなら専門家に頼まねばならず、その費用はいかほどか。いっぱい植えるのはいいが、それが成長した時に密になり過ぎないか。
下の左右の画像は、11年前に原村の標高1600mに私が山荘建築用の土地を買う契約をした時点で、すでにその土地に存在した大木である。その時点でもものすごい貫禄があったが、その後山荘を建築し、山荘通いが続いている最中もさらに成長し、枝を広げて来た。そして今やなんだかスゴイことになって来た。
この老大木の大きさを、ブログをご覧の皆さまにも実感頂くために、女性モデルに道路上(↑の右画像)に立ってもらっている。小さいけれど、モデルが見えますか?モデルの大きさと対比すれば、老大木の高さも、枝の横への広がりも理解出来ますでしょ?
この女性モデルだが、個人的なコネを通じて、たまたま八ヶ岳にCM撮影に来ていた「えびちゃん」こと蛯原友里ちゃん(↓画像)にその役を特別にお願いしたっ! 撮影後はスタッフと私にえびちゃんの手料理が振る舞われた。
・・・と言うのはウソ。モデルを務めるのは私の妻。妻が道路に立ち、あまりにも高い老大木を口を開けて「あぁ~」と見上げるの図。
恥ずかしながら白状すると、私はこの木の名前がわからないのだ。私の山荘のすぐ近くに永住されている方と、私は昨日立ち話をした。その方は「この木は何なんだろうねぇ?」とお尋ねになった。私は「最初は桜だろうと思っていましたが、その後明らかに違うと思い始めました。何年か前の早春、まだ葉が出てない頃に植木屋さんがここに来ることがあって、その方に尋ねたら『ありゃあ、桜じゃろ』とおっしゃったが、それは間違いだろうと今では思っています。でも何の木だかわからない」とお答えした。
上の画像のような花、葉をつける。同じ別荘地内のよその敷地によく似た木を何本か見ることが出来る。葉もそっくりで、花も真っ白でそっくりだ。しかし幹の感じが異なり、花の付け方も異なるのである。我が老大木はご覧の花をものすごい量で、木の上から下までたくさんつける。木の幹は桜のように見えるが、ナナカマドとも似ている。
誰かわかる人は教えて下さい。
次。上の画像は我が敷地内のタラ。枯れてしまった。春の山菜シーズンと秋のキノコ・シーズンは、別荘地周辺の山に入る人が多くなる。地元の人も別荘族もウロウロしている。タラの芽の天ぷらは春のごちそうだ。誰もが眼の色を替えてタラの芽を探す。私の敷地内のタラの芽もその餌食になる。
人が所有する土地に勝手に他人が入ることの法的問題は言うまい。山のことだ。所詮私は別荘族であり、この山荘の土地は私のものとは言え、山からの借り物だと思っている。タラの芽のベスト・シーズンに私が山荘に行けないことも多い。そうであれば、百歩譲って、誰かが私の山荘の敷地のタラの芽を摘んでおいしく食べてくれるなら、それはそれでよい。しかしデタラメな摘み方は謹んでもらえないだろうか。タラの芽を摘む人は、片っ端からデタラメに芽をどんどん取って行くとタラの木がどうなるか、その危険を知っているはずである。このタラの木はすでに死んでしまっている。
次の木は私が植樹したものである。ウリハダカエデ(↑の画像)だ。紅葉が見事で、葉もカエデ族としては大きい。八ヶ岳南麓在住の雑木林の先生、柳生博氏によると、ウリハダカエデは「森の踊り子」だそうだ。紅葉が華やかだからだろう。そう言われて、私もこれを買った。葉が大きく紅葉が見事だからその葉の表面を美しい肌に例え、売れるほどキレイな肌、つまり「売り肌」カエデと私は勝手に思っていたら、それは間違いだった。木の幹が瓜の表面に似ているところから「瓜肌」カエデだという。
これは私が植木屋さんから苗を買ったものである。ひょろひょろした苗が10年で株立ちの巨大な木になった。見事な成長ぶりである。他にも桜、ナナカマドの苗木を当時購入して敷地内に植えたが、このウリハダカエデの成長は著しい。
この時期ナラの葉は開き始めたばかりだ。まだクルッと巻いたようになっていて、葉も柔らかく、色も浅い。
シラカバも成長が著しい。細い苗木がどんどん太く大きくなった。敷地内にシラカバはどんどん勝手に生えて来る。細い苗木の間に抜かないと敷地内がシラカバだらけになってしまう。森が若い、というか未熟な証拠である。成熟した森ではシラカバなどむやみに増えない。
シラカバはすでに緑濃い葉をどんどん増やしているが、その仲間で少し赤っぽい幹のダケカンバはまだ葉を出したばかりだ(↑)。これはウチの敷地にある唯一のダケカンバで、土地を購入した時から生えていた。今も元気である。
敷地内のカラマツは山荘を建てる時に半分くらいは伐採した。20本くらいは切っただろう。ご覧の3本は運良く残ったカラマツのウチの一部である。これもどんどん成長している。時々太い枝を落とすので困る。以前この幹にハンモックを取りつけるため、ナイロンのロープを縛っていたら、幹が太くなってそのロープが幹に食い込んでほどけなくなり、仕方なくナイフで切った。1年で幹の直径が2cmやそこらは成長していそうだ。
シラカバ同様、カラマツもどんどん勝手に増える。上左の画像にある岩は他人様の敷地の岩である。その岩の上にカラマツの葉が落ちて溜まる。また苔も生える。さらにそこにカラマツの種が落ちて、そこからカラマツの幼木が根を伸ばし成長し始める(上右の画像)。気が抜けない。カラマツは勝手にどんどん増殖する。
最後の画像は我が敷地内にある巨岩達。岩も年月を経て貫禄を増す。標高1600mの土地ゆえ凍結深度は150cm程度あり、基礎工事は2m近く掘り下げて行った。その工事で出た巨岩を、建築当時、重機で敷地内アプローチ沿いに並べたものだ。これらもまた貫禄が出て来た。