またもや陳建民先生の四川風炸醤炒麺に挑戦である。これで3度目だ。
食への飽くなき探求は続く。前回、前々回の反省に立ち、改善に努めたい。麺がだらしない。そして甘み、辛味が足りない。あまりにシンプルな焼きそばだけに、味付けと短時間の調理の勝負だ。レシピは画像の通り。今回は甜面醤とオイスターソースを倍量入れてみた。
それだけではない。前回までは麺のだらしなさを大手製麺メーカーのせいにしていた。確かにあまり立派な麺ではない。しかしそれをよりおいしくしようと思い立ったのである。中華の鉄人が言うように「麺は焼かなければ美味しくない」からして、今回は汗だくになるまで麺を焼いた。中華鍋の中で先に麺を長時間回し続けるのである。麺がすこしでも焼け始めると、その箇所が固くなり、中華鍋の中で回していると「シャー、シャー」という音が出る。これが「炒」という字から私が受けるイメージである。この「シャー」を楽しみながら、長時間まず麺を焼いた。焼ければ出来たも同然で、あとは調味料と混ぜるだけ。
食べた。美味い!麺が香ばしい。そして食感がしっかりしている。さらにそこに甘み、辛味がしっかり付いている。3度目ともなると、料理をつくるにも余裕が出来る。陳建民先生の料理をひとつマスターしたようで嬉しい。