「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

【豪州ワイン】ヴィレッジ・セラーズ(2) 魅力@七里ガ浜自宅ダイニング

2009-05-24 16:03:49 | 食べ物・飲み物
ではなぜ私はこのヴィレッジ・セラーズから11年以上もワインを買い続けることになったのかを考えてみた。

ヴィレッジ・セラーズ商品番号7180番、Peter Lehman Semillon/Chardonnay 2007(画像)を例に取り上げる。現在の会員価格は1764円(注意:1本だけ買うならもっと高い。また価格は生き物であるからして変動する)。質に対する価格。コストパフォーマンスの良さもひとつの理由だろう。



コスト・パフォーマンスだけではない。なんとも斬新なデザイン。ボトルの形状に加え、ラベルの絵の現代的なこと。ずばり!オーストラリアのワインはわかりやすいのである。合理的であるとも言える。おそらくその国民性、文化、またワイン生産の歴史が浅いことが影響していると思われる。物事にこだわらずまた難しくせず、誰もがアクセスしやすいものにした結果、より広いマーケットを掴むことに成功していると私は思う。



最近ワインの世界でもスクリュー・キャップの導入が盛んである。このワインもそうだ(上の画像)。世界のワイナリーのスクリュー・キャップの導入のスピードを比較すると、ワイン生産の歴史が長い欧州大陸のワイナリーほど、それに消極的な態度を取っていることがわかる。ワインの歴史が長い国の人々にはスクリュー・キャップなど軽薄で安っぽく見え、高品質ワインの熟成には不向きに見えるのであろう(豪州ワインの中にも、高額なものや一部雰囲気を大事にするものに、まだコルク栓のものもあるが)。

ワインの長期保存に必要な湿度や温度を確保できる地下室、洞穴、セラーを持つ人が、日本にどれだけいるだろうか。また長期保存する価値のあるワインを選び、味わう能力を持ち、購入できる経済的余裕や経験のある人が、どれだけいるだろうか。残念ながら私はまったくそれら条件に当てはまらない。

旧来のコルク栓は日本の多くの地域の気候おいては、ワインの長期保存に合っていない。しばらく放っておけばコルクがひび割れてバリバリになっていることであろう。高額で長期熟成可能なワインを買うわけでもないのに、それがコルク栓ならちょっと置いておくだけで栓が乾燥してバリバリに割れてしまうのだ。そうであれば、普通のワイン購入者はスクリュー・キャップでそこそこの価格帯のワインを買い、サッサと飲む方が賢いだろう。そんな飲み方の場合、スクリュー・キャップによりワインの品質に問題が出ないことはすでに科学的に証明されてもいる。



以前このブログで我が家の「収納」を解説した時に、「我が家には収納としてのタンス等は置いていない」と書いた。しかしタンスではないものの、独立した家具として収納の機能を果たしている物が二つだけ存在している。その一つがこれだ(上)。太平洋のセブ島で作られた鉄製の棚である。鉄を溶接しただけの武骨なデザインを私はすごく気に入っている。価格は聞けばびっくりするほどの安値だ。葉山の家具店で拾ったお買い得品。それが本当にセブ島で生産されたのかどうかを私は保証出来ない。家具店がそのように言ったのを私は信じるのみ。

この棚にはCDコンポ、本、ミニカー、受け取った郵便物、カエルの置物等が置いてある。我が家の中では珍しく、こちゃこちゃしてかわいいものが露出したスポットである。



この鉄製の棚の下の部分がワイン・ボトルの収納になっている。温度や湿度を電気的に調整するような高度なセラーではない。空気にさらされたただの棚だ。だから気軽に買ってサッサと飲むようなワインを買ってここに置く。そしてスグに飲む。

左が扉を開けたところ。右は閉じたところ。扉を閉めると牢獄のような雰囲気でしょう? 重い鉄製なので、こうした雰囲気になる。



このワイン・ボトルの背面を見よう。長々とこのワインの特徴が書いてある。英語が有難い(これもオーストラリア・ワインの長所のひとつである)。ふむふむ、いろいろな料理と合いそうだ。特に最後の所、私がヘタクソに引いた蛍光ペンの赤線部分に注目を。「Also terrific with an Asian-style chicken salad」とある。こんな解説をフランスのワイナリーなら書かないだろう???・・・と私は思うのである。そもそもフランスの名門醸造家は、「アジアな風味のチキン・サラダ」など食べたことがないのではないか。

一例だが、こんなところがアングロ=サクソン系新興ワイナリーの、プレーンな気質、特徴なのだと思う。豪州ワインもいいでしょう?



【本日のランチ(↑)】

今日のランチでは、このワインを冷やして食事と一緒に楽しんだ。食事はなんとエビの焼きビーフン(上)だ。干しエビと普通のムキエビ、そしてニラ、ネギ、しょうが、干しシイタケ、タケノコと野菜をたくさん入れた塩味の焼きビーフンだ。実は私は焼きビーフンをこれまであまり作ったことがなかった。ビーフンに関しては、私は汁ビーフン専門なのである。

妻にそそのかされて、焼きビーフンを作ってみたが・・・上手じゃん!私ってなんでも出来るのね。干しエビや干ししいたけの味が浸みこんだ、あまりに美味しい焼きビーフン。ビーフンは最後の調理プロセスで、様々な味が浸みこむので美味い美味い。

ヴィレッジ・セラーズ商品番号7180番のこのワイン。シャルドネにセミヨンを加えたブレンドである。そうだ!オージー達の性格はこうした所にも出る。彼らは異なるブドウ種のブレンドを、「良い」と思えばどんどん実行する。このワインは酸味も効いて果実味も爽やかだ。アルコール度が低い(12%)。塩味であっさり味の焼きビーフンとも良いコンビネーション。
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【豪州ワイン】ヴィレッジ・セラーズ(1) ヴィレッジ・セラーズって何? 七里ガ浜から注文

2009-05-24 06:21:12 | 食べ物・飲み物


ご覧の画像は雑誌ブルータス1998年3月1日号である。平成不況の真っただ中にあった90年代後半の日本では、ワインがそのファンを大きく拡げていて、こうした雑誌が数多く出ていたのだ。フランス、イタリア、ドイツと言った長いワイン生産の歴史を誇る国ではなく、「ニューワールド」と呼ばれる地域で生産されたワインに、当時の私は大変惹かれ始めていた。最大の理由は安価であることと、そのわりにはその中にものすごく優れたものを発見したことによる。

ブルータスは、雑誌にしては深く掘り下げた面白い企画をする。この号ではヒュー・ジョンソン(英国の著名ワイン評論家)が、鈴木保奈美らと一緒に、様々な和食に合う新世界ワインを探す、というテーマでパーティーみたいなことをやっている。ヒュー・ジョンソンがフグの刺身の味のなさに、頭を抱え込むのがおかしい。確かにワイン選びが難しそうだ。



上の画像はこの雑誌の82ページである。オーストラリア・ワインを飲ませるレストランの紹介記事だ。私はここに注目した。いや、注目したのはレストランのことではない。



そのページの一番下の小さなコーナーに私は注目したのである。そこにヴィレッジ・セラーズが紹介されていて、記事には「最近流行っているとはいえ、まだまだ日本でオーストラリア・ワインを手に入れるのは難しい。けれど、ヴィレッジ・セラーズのメンバーになれば日本中どこに住んでいても・・・」とある。そうなのだ。今でこそ田舎のスーパーにもオーストラリア/ニュージーランド・ワインがいくつか置いてあったりする。大手のメルシャンやサッポロが輸入するからだ。しかし当時は非常に稀な存在であったのである。

オーストラリア/ニュージーランド・ワインと言ってもピンキリで、当時は手軽にそれをいろいろと試すことが困難だったので、私はこのヴィレッジ・セラーズにコンタクトをとった。それ以来私は富山県氷見市に本社を置くこの会社からワインを買い続けている。富山県氷見市というところが面白い。普通はうどんか魚介類を思い浮かべる地名だからだ。また付け加えて言えば、同社社長さんはコーエンさんという方だが、日本語でも「高縁(こうえん)」という姓は富山出身者が多い。



会社もこの11~12年の間にずいぶん成長した。最近では豪州ワイン以外にカリフォルニア・ワインも取り扱い始めている。

会員登録をすると年に何回かカタログを送って来る。ご覧のとおりの詳細なものだ。同社の商品番号、赤白の区別、辛いか甘いか、重いか軽いか、そしてその内容、歴史等のコメントが書かれている。楽しいカタログである。同社の取扱商品はあまりに膨大なので、そのすべてについて毎回こうした詳細な解説があるわけではないが、それでも主なワインについては何百銘柄も解説してくれている。

さてこれを見て飲みたいワインを決めたら電話、郵送、ファックス、メール(つまりどのような伝達手段でも可能)で注文するだけだ。何本かまとめて注文すると、価格が会員価格となり大幅にディスカウントされ、配送料がタダとなる。

さらに最近では同社のウェブサイトからもワインをサーチ出来るようになった。



普通の時間帯に注文すれば当日中に出荷される。正確迅速で信頼度抜群のクロネコヤマトで翌日には鎌倉七里ガ浜の自宅に届く。ご覧のような状態でやって来るキレイなワイン・ボトル達。破損していたことや、注文を間違っていたことは、過去に一度もなかった。画像はピーター・レーマン(オーストラリア南東部のワイナリー)が9本届いたところだ。

同社に関する情報は、まずはこのウェブサイトからどうぞ。
http://www.village-cellars.co.jp/
コメント (3)
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