「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

東京へ(1) 明治神宮を歩こう

2024-02-03 12:00:04 | あちこち見て歩く
まずは稲村ケ崎の谷戸へ下る。


稲村ヶ崎駅から江ノ電に乗ろう。

そして鎌倉駅へ向かう。


江ノ電が鎌倉駅ホームに入ったが、停止位置が少しずれたため、電車が停まってはいるがまだドアは開けられないという緊張した状態が続いた瞬間。


その後停止位置を調整して、やっとドアが開いた。


鎌倉駅で江ノ電からJRへ乗り換える。

宇都宮新宿ラインが来た。


ガラガラだよぉ~ん。


どこでも座り放題。

取り敢えずガルブレイス先生のことを書いた本を読む。


洒落た経済学者だった。

批判も多い。しかし楽しい人だし、誰もが読める経済学の本を書いた。

いねむりして読書していねむりして読書して・・・やがて渋谷駅。


そこで山手線に乗り換えたら、一駅で原宿駅だ。

西口から出る。


目の前が明治神宮。一気に日本的ハイソな、というか、皇族的ムード。


鳥居が朱塗りの木ではなく、コンクリートでも石でも金属でも、もちろん最近多い塩ビ管でもなく、白木です。


防腐剤くらいは染み込ませてあるかもしれない。

しかしとにかくキレイな白木。


若年層もシニアも家族連れもインバウンドも、とにかくいろんな人が歩いている。


脇道は人がいない。


江戸時代この土地は加藤家や井伊家といったお殿様のものだったが、明治以降に御料地となり、そこに大量の木々が植えられて現在の森が造られていった。つまりこの森は新しい。

今回は「その新しさ」を見てみましょう。

その森を見るために、人が多いところは避けて、脇道に入りましょう。


よくまあこれだけの土地が残ったね。

だだっぴろい森。

江戸時代のお殿様の土地は明治以降皇族や華族に与えられた。

しかし旧藩主たちは経済的基盤がなくなり、まずその土地の多くが手放された。

次に第二次大戦後は皇族の範囲が狭められて、今度はその土地の多くが手放された。


そしてそれらの土地は民間に売却され、切り刻まれ、目一杯建物が建つことになってしまう。都内のプリンスホテルなんてところはほとんどがそうだ。初めて見た人は「庭園が美しい」などと言うかもしれないが、そこは広大な緑地のほとんどが開発されてしまい、そのわずかな残りに過ぎない。

新宿御苑や日比谷公園やこの明治神宮のようにそのまま残った広大な敷地はラッキーだ。


明治時代にその多くを公園にしたら、東京は世界でも有数の美しい都市になっていたでしょうね。

道路を広げて車歩分離を進めて、経済発展期にもっと電柱を埋めて、建築規制を厳しくもっと計画的にして。そうしたらすごかっただろうになあと思う。


森を見て思うのは、まずケヤキが多い。


杉もかなりある。


特に多いのがクスかな。


広大な森だが、100年ほど前に植林されて造られているため、歴史はあまり感じない。

木が若いのだ。

ちょっとした森に入ればどこでも樹齢数百年みたいな老大木がある。あるいは鎌倉でも御神木になると、たいてい枝を不気味に広げ、幹を不均等に太くさせて、もっとオバケみたいな様相を呈する。

しかし明治神宮の木々は背は高くても、わりにスッと澄ましたキレイな木が多いのである。つまり若い。

木々の若さ以外に感じることは、都内の自然な森とは少々樹種のバランスが異なるように思う。


その2点かな。。。

珍しいのが、この状態。


このケヤキはまだ生きているが、中心部が腐って空洞になっている。


ケヤキでこういう状態を見るのは、私は初めてだ。

ケヤキって頑丈な木で、これくらいの若さでこうなることはめったにないと思う。

係員の外通行止だそうですよ。


そう言われると行きたくなるね。

大規模造園工事がお得意な岡野造園さん。


明治神宮の中は岡野造園さんのクルマだらけ。

御用達だねえ。営業がしっかり食い込んでいるね。立派な仕事をするのでしょう。

こちらから右に行くとお参りするのに便利。


・・・と思ったら、そこはクルマ専用の道路だった。


気を取り直して先へ進む。

この標識の「本殿・神楽殿」方面に行きましょう。


森を見続けてずっと歩いて、やっと西神門が見えて来た。


今日はこの御紋を何度も見る日だね。


ここも白木の鳥居だ。

中へ入ろう。

あちらは南神門。


これが背が高い。

あちらは東神門。


そしてこちらが本殿だ。


御神木はクス。

右側。


左側は2本あるよ。


ほらね。


そして明治神宮の他の木々同様、御神木と言っても「樹齢800年!」なんてことはなくて、若くてとても整った形の木だ。


美しいねぇ。


解説はこちらをどうぞ。


クスって常緑樹で、落ち葉はパラパラと落ちてくるので、お掃除が大変。


作品が展示されていた。


ここにも御紋が。



小学生が頑張って書いたらしい。


なんと整った美しい字なんでしょう。

私には無理だろうなあ。


64歳にしてまだ飛躍していない私も、2024年を飛躍の年(↓ 中央)にしたい。


それではお参りに。


いよいよ本殿へ。


ここにも御紋があるよ。


「カネと健康、カネと健康、カネと健康」

馬鹿者!と叱られそうだが。

ありがとうございました。


では入った時とは逆の東神門から出ましょう。


あ、また白木の鳥居だ。


そろそろ次へ移動しないといけない。

先を急ぎましょう。


これもケヤキなんだけど、どうしたらこんなことにあるんでしょう。


こういうのも初めて見たな。

この道を真っ直ぐ行くと原宿駅に戻れる。


しかし1本ずらして進みましょう。


あらぁ~、皇族の方々の門ってみなこういうムードになるのね。


鎌倉市の御成小学校の門もこういうのだ。

葉山の御用邸もそうだね。

こちら(↓)は右へ。


また森の中を抜ける。


スグ横、柵の向うはJRだよ。


原宿駅には皇族専用ホームもあることをご存じの方も多いでしょう。

でもあれって今は使っていないのだろうね。


ほらまた、皇族っぽい門が。


やがて新しい施設のフォレスト テラスへ。


ここではバンケットルームまで用意されている。


予定がある方はどうですか、ここに申し込まれてみては。

格調高いですし。

さらに森の中を歩く。


やはり木々が若い。

明治神宮の森の植生というか、樹相(そんな言葉あるのかな?)をよく理解した日だったわ~。とても面白かった。



【つづく】
コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする