「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

電源開発株式会社磯子火力発電所見学会に参加した

2024-02-22 12:00:36 | モノ・お金
稲村ヶ崎へ向かいましょう。


どんどん坂を下る。

このあたりもずいぶん家が建て替えられたね。


今日はこれから横浜市の埋立地の先っぽに出かけるんだけど、すごい風だなぁ。


海に突き出した埋立地で、体重73kgくらいはある私も、突風に吹き飛ばされるかも。

稲村の谷戸の裏道を行く。



江ノ電に乗る@稲村ヶ崎駅。


江ノ電を降りる@鎌倉駅。



横須賀線上りに乗ろう。

あ、旧車両だ! うれしい。やっぱりこっちの方がかっこいいよね。



知らない人のためにお見せすると新車両はこちら。



電子レンジみたいでしょ。かっこ悪いと思うわ。

遅れ10分と書いてあるけれど、我々のは16分遅れて大船駅に到着した。



強風のために遅れたという。弱いJRだ。江ノ電なんて台風でも雪でも遅れないよ。ただし観光客が多過ぎて時々調子が狂うけど(笑)。

笠間口から大船の街へ出る。

鎌倉女子大学に行くわけじゃないよ。


いつも気になるやきとん。


ここの③のランチ、炭火串焼き定食が気になるんだなあ。



でもさっさと食べたいので、餃子の王将大船駅笠間口店へ。


箸が来た。


水もそろっている。いくらでも横の氷入りピッチャーから注いでいい。


がぶ飲みしちゃう。

来た、餃子の王将ラーメン。


醤油とんこつ味で、あっさり系。

麺もあっさりだ。

有難く頂きました。



本当はこの近所の町中華店、来来のニンニクラーメンが食べたかったが、電源開発の人と会う前に良くないと思い諦めた。

面白いものが3つ見える。

①は大船観音。巨大だよ。
②は鎌倉市と横浜市栄区の境界。
③は砂押川。


大船駅笠間口は、鎌倉市大船ではなく、横浜市栄区笠間にあるのだ。

大船駅は鎌倉市大船にあると思っている人が多いらしいが、それは半分間違い。

大船駅の北の方は横浜市に入るのである。

③の砂押川は大船駅の下を潜り抜けて、あの暴れ川である柏尾川に注ぎ込む。

グランシップへ立ち寄る。


あ、東芝を一部分社化したキオクシアがあんなところにある。いつの間に。


グランシップの中は清潔そのもの。

いろんな店があって楽しい。



私の好きな輸入食料品もあるよ。


ジュピターだ。



グランレゼルバが安い!!


リオハのワインかと思ったがそうではなかった。

大船駅に戻ろう。

以前はここに鎌倉シャツがあったけどね。なくなってしまった。


反対側へすたすた。


すし兆だ。


立ち食いでにぎりを食べさせるお店で、私も一度行ったことがある。

多くの人が推薦してくれたのでね。

たしかにぎりのセットが安かったな~。値段からしたら十分ではないかね。

大船からは京浜東北線で磯子へ。



このあたりでは京浜東北線がほぼかつての海岸線を走っており、それより海側は埋立地である。ご覧のとおり、20世紀的産業の建物が多い。

駅のホームから山側を眺めると大きなマンションが見える(丸で囲ったところ)。


すごいでしょ。元は横浜プリンスホテルだったところだ。


このマンションのエスカレーターが魅力的だ。マンションが丘の上にあるからね。そうでもしないと売れにくかったのでしょう。

だれでも使えるよ。ただしお金(50円)が必要だ。動画でどうぞ。

【有料】徒歩10分の急坂をエレベーターで!駅から楽々アクセスのブリリアシティ横浜磯子をご紹介。

磯子駅改札から出た。


神奈川県内ではこまめに活躍しているスルガ銀行。静岡の銀行なのに。。。


日高屋もあるし、ピーコックストアまであるよ。


あ、逗子に本店を置くスズキヤがある。


ダイソーもあるから、何も困らない。


何でもある磯子。生活が楽。

前へ進むと、私が乗る予定の大型バスがいた。


このバスに乗って、磯子の埋立地の先へと進んだ。

すぐに電源開発の磯子火力発電所に到着した。

最初に建物の中の会議室に通され、資料を渡され、しばらく説明を受けたあと、現場に出かける。

まずは火力発電所の機能の説明から。

「なんでも好きなだけ撮影していいですよ~」と担当の方(この発電所の偉い方々)がおっしゃるので、お言葉に甘えて撮影しまくることにした。


この模型を指さしながら全体の配置の説明を受ける。


次にこのパネルを見ながら、各施設の説明を受ける。



これ(↓)はサイロね。ここに石炭を貯めておくのだ。


石油や天然ガスじゃないよ。

石炭を燃焼させる発電方法だ。

この発電所は、第二次世界大戦後に需要がどんどん落ちてしまった国内の石炭業を保護するという目的で1960年代に建造されたものだ。今も石炭を燃料とする発電所である。

我々が乗って来たバスがある。その向こうが駐車場だ。駐車場の屋上には植物がいっぱい植えこんである。


空きスペースがあると、わずかでも植物を植えこむ。

それにより横浜市の緑化規制をクリアしている。

敷地の21.8%を緑化しているんだって。


タービンと発電機。


このタービンは富士電機製だね。


これが第一号機のタービンと発電機の説明だ。


手前が1号機で、先ほどみた富士電機製。

奥にあるのが2号機で日立製作所製だ。


こちらが司令塔だね。


数値を見て制御。

まだ午後3時過ぎなので、電力は余っている。

フル稼働ではない。冬は夜になると気温が下がるので、稼働率を上げないといけない。


プールみたいなのがたくさん見えている(↓)が、これは横浜市の南部水再生センター。


実物をご覧いただきましょう。



対岸正面に小高い緑地(↑)があるのがわかりますか?

あれが三渓園だ。

三渓園から海を見た時に山の向こうにこの火力発電所の巨大な煙突が見えてしまう。


そこで電源開発では横浜市と協議し、この煙突は三渓園の方向を向いて薄っぺらく見えるようにしてある。


それでこんな形をしているのだ。


見ていても、煙や炎が出ないねえ。

火力発電所というと、火が出てたり煙が出てたり、もっとすごいのを想像してたんだけど。


あ、あれは石炭を運んで来た船だ。


もっと大きな船で、オーストラリアやインドの巨大露天掘り炭鉱から掘り出された石炭が日本へやって来る。

こちら(↓)がオーストラリアの巨大露天掘り炭鉱だ。日本の炭鉱とはイメージがあまりに違うね。



この運搬車(↑)もとてつもない大きさで、日本で見るダンプカーなんかとはスケールが違う。

つまりはこういう巨大なタイプ(↓)ね(笑)。



で、とにかくこうやって掘り出された石炭が、今度は超大型船に積み込まれて日本までやって来る。

それを東京湾内でこの程度の大きさの船(↓)に積み替えて、ここへ持って来ているのだ。

「石炭」と書いてあるね。


向こうに見えるのはトヨタの輸出車。左端の建物にTOYOTAと書いてあるね。


ここからはJERAの火力発電所、東京ガスやENEOSの貯蔵基地が見える。


こりゃあ眺めがいい。

スカイツリーも金沢八景のシーパラも見えるね。みなとみらいもね。


画像(↑)に見える東京ガスのタンクがこちら(↓)



このままいろんな方向を上から眺めていたいんだが、次は建物の中に入ってボイラー見学。


向こうが赤い。炉内はめちゃくちゃ高い温度なのでしょう。


ここでボイラーの説明を受ける。


IHIが作ったんだねー。


面白い発電所見学。

いろんな発電所が大人向けから子供向けまで見学を行い、アピールしているから、みなさんも探して行ってみてはどうでしょうか?


ひとりずつ覗くボイラーの中。


見てます、見てます。

ちょっと怖いけど。。。


ばねで管を吊り下げている。


熱により、管が膨張したり冷えたりして、そのたびに管が部分的に上がったり下がったりするようで、そんなときに管が折れないようにこんな仕組みがあるのだそうな。

株主のための見学会ってことだったから、ジジイ、ババアばっかりが見学に来るのかと思ってたら、意外にも若い人だらけだった。

新NISA枠を利用して、若い勉強熱心な人たちが株式に投資している。良いことだと思う。

株式投資って、ギャンブルじゃない。経済発展を支える仕組みだ。誰も株式投資しなくなったら、その国の経済は滅ぶ。


本当は株主にも引き続きジジババが多いのだが、ジジババはこんな風の強い日に、埋立地の先端なんかに来ないのか?(笑)

まあとにかく若い株主さんが熱心に勉強しておられるのは良いことだ。ギャンブルのような株式投資か、さもなければ銀行預金や保険という二択に人が分かれるのではなく、長期的株式投資に誰もが親しむようになれば、日本の投資文化ももう少し成熟する。



楽しみました。


帰りはまたバスで磯子駅前まで送ってもらう。


ありがとうございました。


磯子駅からは京浜東北線に乗って帰りましょう。


電源開発って、まじめな会社だねえ。

火力発電だけじゃないよ。



日本の水力発電所としては大昔から有名な佐久間発電所なんてのも、電源開発の持ち物だ。


昨今は地球温暖化を抑制する意味から、火力発電所を新たに建てることが難しい。

そこで再生エネルギーなんて分野も盛んだ。地熱、風力、太陽光などいろんな発電方法があるけれど、こちらは地熱で鬼首地熱発電所。


地熱があるところは温泉が多く、電源開発が地熱発電所を建設するというと、近隣の温泉街が「温泉が枯渇するんじゃないか?」と嫌がるらしい(笑)。また実際の運営面では、パイプの中に湯の花がこびりついて、いろいろと大変なことが多いらしいよ。

日本国内のあちこちに発電所を保有する電源開発の保有資産はすごい。

しかし前回の投稿でご説明したとおり、ずっとPBR(株価純資産倍率)は1を割ったままだ。そこで東京証券取引所はそんなこといつまでも許れないと言い始めた。


PBR<1っておかしい。こんな企業だらけの株式市場って、日本特有だと言われる。でもそれって、どういうこと?

私が保有している35銘柄の国内株式も、そんなPBR<1の銘柄だらけである。



PBRとは株価純資産倍率のことで、文字どおり企業の「株式時価総額 ÷ 純資産」を指す。電源開発は株式時価総額が4,500億円ほどで、昨年12月末時点の純資産が1兆3,000億円ほどだ。つまりPBRは0.4に満たない(4,500億円 ÷ 1兆3,000億円 = 0.35)。

純資産とは、電源開発が持つ発電施設やビルなど資産を全部足し上げ、そこから電源開発が持つ負債を差し引いた残りだ。つまり電源開発を仮に清算したら残る経済価値がそれである。

PBRが1を下回るってことは、つまり

株式時価総額 ÷ 純資産 < 1 

この両辺に純資産をかけると

株式時価総額 < 純資産 になる。

この式で、純資産を左へ動かすと

株式時価総額 -  純資産<0  となる。

一般に株価って、その企業がもつ純資産に加えて、その企業のビジネス活動の価値や将来への期待を盛り込んだものだ。つまり

株式時価総額 = 純資産 + ビジネス活動の価値や将来への期待

ということは

株式時価総額 - 純資産 =  ビジネス活動の価値や将来への期待 

である。

現状では電源開発は、左辺(株式時価総額 - 純資産)<0 なのだから

右辺(電源開発のビジネス活動の価値や将来への期待)はマイナスであるということになる。

株価はこのビジネスに価値を見出していないのだ。

この企業のオーナーである株主にとっては、さっさとこの企業を清算してしまい借金も返して、残りを株主で分けた方が、株で持っているよりも得だということになる。

株式時価総額<純資産 だからね。


しかし役所や東京証券取引所や投資家からのプレッシャーは日増しに強くなるばかり。

日本企業はキャッシュばかり貯めこんでいないで、配当という形で株主に還元したり、その資金を自社株買いに充てたり、あるいはもっと本質的に効率よく儲けることを目指さなけれないけないようだ。

ゆっくり日本株式市場は動き始めているね。

電源開発からもらったボールペン。


ありがとうございます。今後使いますね。
コメント (20)
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