Reflections

時のかけらたち

ピクニック気分で行くコンサート ・・・ going to concert in a picnic mood

2021-02-26 23:59:29 | a day in the life

紀尾井ホールでの三浦文彰のコンサートに行く日は午前中はヨガだったので、家には戻らないで、続けて四ツ谷まで行って、お弁当でも買って公園ででも食べようかと思っていたら、そうだ四谷三丁目のハ竹で茶巾ずしを持って行くのがコンビニのサンドイッチよりいいかと思いつきました。買ってから四ツ谷駅まで歩いて、上智大の前の土手の上を歩きました。若い頃夜桜を見に行っていた思い出のある場所です。

学生時代に、丸ノ内線が地上に出て、上智大学が見えるとなんだかときめいたものです。学生運動のアジトみたいになっていた学生会館によく会いに行きました。

 

迎賓館方面ですが、よく見えませんね。

 

江戸城外濠の土手や濠の跡を利用して一帯が公園になっています。こちらは埋め立てられて上智大のグラウンドになっています。

ベンチでもあるかしらと思ったけど、何もないので、紀尾井ホールの先の清水谷公園まで行ってみることにしました。

 

ここには椅子がいくつかあったのでお弁当を広げるのにちょうどいい場所でした。

 

 

久しぶりの茶巾ずしがたまごがふかふかでおいしかったです。母が好きで時々買って持って行きました。

そういえばお茶会で行ったことのある福田屋は上智大の一部になっていました。そして清水谷公園の近くに移転していました。魯山人とゆかりの料亭だったことを今知りました。

結婚式を挙げた上智大、披露宴をした維新號・・ 懐かしいエリアです。 維新號が今も変わらずあるのがうれしいです。

 

 

良く見えませんが、淵の所にスズメが何羽かいて、みんなで水を飲んでいました。

 

 

紀州徳川家や井伊家の江戸屋敷があった場所がその後寄贈され公園になっています。大久保利通の暗殺場所が近く、哀悼碑も建てられています。

井伊家との境目付近が谷だったことと、井伊家との境目付近の紀州徳川家の屋敷から清水が沸き出ていたことから、付近は「清水谷」と呼ばれていました。

 

紀尾井テラスにはいつも草月関連の花が飾られています。

 

コンサートの後は、前日に行っては入れなかった「しろたへ」に回ってみましたが、なんと中を入れれば40人くらいの人が並んでいたようです。外は列が折れ線になっていました。買うのにも入るのにも大変なのだろうと思い、すぐ帰ることにしました。代わりに青野の和菓子がお土産になりました。

最近開拓したルートは新宿3丁目経由でバスで帰る方法。早大理工前で降りて戸山公園を突っ切ります。

白梅がきれいでした。

 

 

赤坂は鹿島建設のアトリエに通った懐かしい街です。みんなで帰りに「しろたへ」に行ったり、当時あったカフェ・イ・アルテにもよく行きました。夜桜を見たり、日本酒を飲みに行ったり、クラブ活動みたいでしたね。

 

不思議においしいいちご大福。

 

Feb.20  2021   Yotsuya & Akasaka

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三浦文彰ヴァイオリンリサイタル ・・・ Fumiaki Miura Violin Recital

2021-02-26 23:19:29 | music

2月20日

昨年も今年も私の行く予定だったコンサートはほぼ全滅です。海外から演奏者が来れないので、公演中止の連続でした。

それでも庄司紗矢香のコンサートはピアニストがすでに来日していたので成立しました。その時のブラームスのピアノ・ソナタ2番がすばらしかったので、他の演奏家でも聴いてみたいと思いました。図書館からCDを借りて聴いたのですが、オーギュスタン・デュメイとミッシェル・ベロフだったのに私には何か違和感があり、もっと聴きたいと思った時に以前コンサートに行った時にもらったチラシの中にこの曲をみつけました。注目の若手ヴァイオリニスト三浦文彰のですが、ピアニストもよさそうでした。しかしこのピアニストも入国できず、日本人に変わっていました。

ちょうどコンサートの前日にEテレで三浦文彰と辻井伸行が出ていて、ソナタでのピアノは伴奏ではないという話になっていましたが、本当にそう思います。特にブラームスでは強く感じました。ピアノがヴァイオリン・ソナタを台無しにしてしまうことがあります。こんな最強のデュオがあったなんて知りませんでした。

音楽が足りない暮らしで、たまらなく生の音楽が聴きたくなっていた時に、新日フィルのゲネプロに誘っていただいたことはとても貴重でした。後は日本の古典芸能を見たり、日本のアーティストの演奏会に行くしかないかと思っていたり・・・ 三浦文彰は以前コンチェルトを聴きに行ったことが1回あるだけでしたが、チャイコフスキーのヴァイオリン・コンチェルトでテクニックの方に目が行ってしまっていたようで、これから期待できる新人かなと思っていました。

演奏会が終わってから調べたら今大活躍していて、指揮までしているのに驚きました。パワーを感じました。

 

三浦文彰(ヴァイオリン)
髙木竜馬(ピアノ)

プログラム

モーツァルト: ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 K. 377
ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 作品100
プロコフィエフ: ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 作品80

アンコール

プロコフィエフ:「3つのオレンジへの恋」より、第3曲 行進曲
パラディス:シチリアーノ

ピアニストは当初予定と変更になっていましたが、若々しい二人のコンサートでさわやかでした。三浦文彰のヴァイオリンの音がきれいな音でした。ブラームスのソナタも二人の息が合っていて違和感がなく、すっきりしました。プロコフィエフは現代曲に近いので、何かまた音楽で表わすものが違いますが、プログラム構成も良かったです。

アンコールも最初プロコフィエフだったので、これでは終わらないと思ったら、やっぱり安らかにコンサートを終わらせたいとピアニストのコメントで最後の曲が演奏されました。安らぎに満ちていて、コンサートホールが一つになる瞬間でした。とても美しく、気持ちのこもった演奏でした。このアンコールでののびやかな瞬間が好きです。

アンコールのシチリアーノ、ズッカーマンの演奏でありました。

Pinchas Zukerman Siciliane, Paradise

 

コンサートでは定番のフランクのヴァイオリンソナタの4楽章の二人の会話の楽しいこと。一度生で聴いてみたいデュオです。

Nobuyuki Tsujii & Fumiaki Miura play FRANCK SONATA mvt 4

 

子どもの頃、音楽に親しめる環境を作ってくれた父には感謝の気持ちがいっぱいです。コンサートに行くとふと思い出します。

 

Feb.20  2021   Kioi Hall

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする