Reflections

時のかけらたち

アダンの海辺 ・・・ Tanaka ISSON 's work

2021-02-22 23:56:45 | art

2月21日

田中一村展

久しぶりに絵からほとばしり出る力を感じた展覧会でした。

絵が生き生きと生命感があります。花は画面からさらに外に伸びようとしているくらい、小さな虫は軽やかに飛び跳ねて出てきそうです。洗練されたシャープな線。写真で見るのと実際はこんなに違うのか、まるで音楽でも生で聴くのとレコードを聴くのと同じくらい違います。

 

まるでモダンアートのように洗練されています。田村一村の名前はよく聞くけれど、本物を見たのは今回が初めて、数年前佐川美術館で大きな記念展があった時に後から気がついて行きたかったと思い、何処かで展覧会をやらないかしらと思っていました。今回まるたけさんのブログで知り、会期が残り少なくなって今日しか日程が取れないと思い飛んで行きました。

 

 

ちょうどその頃だったか、多治見に住む父方のいとこが、もう何十年もあっていないのですが、奄美に田中一村の絵を見に1週間くらい行ってくると葉書をもらったことがありました。私も日曜美術館で見て、なんとなく気になる画家でもありました。

省略した線はマルケとかにもあるし、ヨーロッパにも風景画がいろいろありますが、日本にも世界レベルの素晴らしい画家がいると思いました。アンリ・ルソーの絵に似ているようなのもありますが、全然違うように思います。

彼の絵には自然の力を感じます。空想の世界ではないのです。ひな人形までが踊り出しそうでした。生き生きとしていて色もきれいでした。南画の時代も好きですが、奄美大島までの命にあふれる絵を見ることができました。

見ているときに最初は静かなブラームスの間奏曲が私の中で流れました。そのあとで浮かび上がってきたのがトスカの中のVissi d'arte vissi d'amore  でした。厳しい状況の中で求め続けた高みにたどりつけたように思いました。

 

 

アダンの海辺は手前の小さな砂から遠くの永遠の世界までつながった絵で、じっと見ていると感動で目がうるんでしまいました。すごいインスピレーションのある絵です。彼の集大成なのでしょうか・・・  絵を見て泣きそうになったのはあまりありません。静かに伝わってくるものが大きくて、他にも常設展や企画展がありましたが、もうこれ以上見れませんでした。

 

 

帰りに絵葉書を買って帰ろうかと思って取っていたら、結構たくさんになってしまったので図録を買いました。最近はものが増えるので買わないようにしているのですが、好きな作品を確認したいと思って薄いものだったので求めました。

家に帰ってお気に入りの柘榴の絵のタイトルを知りたくて、図録を見ても、出品目録にもなかったので美術館に電話して伺ったら、直接企画した松尾さんとお話して、特別出品なので図録には載らないし、目録には最後にまとめて出てることを教えていただきました。 タイトルは錦香嚢でこれが柘榴を意味していたのですね。それにしても個人蔵で出品していただいただけただけでも感謝しなければいけないのでしょうが、印刷にもしないなんてこういう素晴らしいものは個人で抱えていないでもっとシェアしていただきたいです。

 

YouTubeに日曜美術館らしいものがありました。私が見たのはこれだったのか覚えていません。こんな昔だったのかな? 改めて見るとストイックな生き方に驚き、こんな素晴らしい絵が生前ほとんど知られなかったというのが不思議に思いました。

 

 

Feb.21  2021  Chiba City Museum of Art

 

コメント (4)
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ピクニック日和 -2 ・・・ perfect day for a picnic -2

2021-02-22 11:39:53 | seasons

2月14日

お天気がいい休日、それーっとカメラ片手に出かけたウォーキングの続きです。肥後細川庭園は春が始まっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでお会いした私より年配のご夫婦がカメラを見て話しかけてきました。ご主人はカメラが重たくなって今はもう持ち歩かないとのこと、お近くにお住まいでよく散歩に見えるそうです。三脚も持って歩いていたとのことで、年齢と共に重たいものは持てなくなりますね。私もいつまでできるかなと思います。カメラを持っているとカワセミも来るよとか神田川の方に行っているのかなといろいろ教えてくれます。

ここはかなり交通の便が悪いところにありますので、近所の人が散歩に来るくらいで人が少ない庭園です。

最近の街の中の人出がすっかり元のように戻ったように密で恐いくらいですが、近くを歩いている分には問題なさそうです。

 

 

神田川沿いを歩いて戻ります。帰りは対岸を。

 

シジュウカラが飛んできて、フェンスの上にとまりました。

 

へとへとになって行きにチェックしたカフェに入ってみました。

 

ティラミスがボリューミーで甘いので、コーヒーを追加注文。

 

 

帰りに疲れてよったカフェTsubameは心地よいスペインのギター曲が流れていましたが、お茶とケーキで西早稲田にしては高いかなと思ってしまいましたでもあのはじけるようなスペインのギターの調べが久しぶりに心と脳を刺激しました。今はあまりギターは聴かないけど、昔コンサートに行ったこともあったよねなんて思い出して。パコ・デ・ルシアとかクリストファー・パークニングなど。ブルース・ギターの濱口祐自も久しく聴きに行っていません。

今回は疲れていたので、中に入ってしまったけれど、次回はto go ですね。

 

 

西早稲田には面白そうなお店が、エスニックの他にもいろいろありそうです。

たまに行くのが、ダイパエザーニのアヴルッツオ料理ですが、スリランカのアプサラくらいしか他に行ったことがないのですが西早稲田は最近マイブームの食の宝庫です。ラーメンをほとんど食べない私ですが、らぁ麺やまぐちは絶品でした。

 

PACO DE LUCIA - Almoraima (Bulerias) (1976 UK Live TV Performance) ~ HIGH QUALITY HQ ~

懐かしのパコ・デ・ルシアのフラメンコギター。久々にギターのはじける音を聞いて聞きたくなりました。

 

Feb.14  2021    Higo-Hosokawa Garden  & Nishi-Waseda

 

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