碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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『日刊ゲンダイ』で、ドラマ「チェイス」についてコメント

2010年04月21日 | メディアでのコメント・論評

先日取材を受けた『日刊ゲンダイ』に、NHK土曜ドラマ「チェイス~国税査察官」の記事が出た。

見出しは、「脱税ドラマ NHK「チェイス」は見ごたえある~「ハゲタカ」を超えるか」。

記事は、まず冒頭で、「ハゲタカ」以来の話題作になるという声もある、としている。

はい、私はそう思っています(笑)。

続いて、マルサと天才脱税コンサルタントの攻防を描いた物語といった内容の説明。

出演者たちが“芸達者”な面々であること、中でも主演の江口洋介は、査察官OBの元に何度も足を運んで、役作りに励んだようだ。

初回には、タックスヘイブンの島を利用したレンタカー会社の20億円の脱税が登場したが、「ハゲタカ」の時のように、リアルな脱税の手口が描かれていた。

というところで、私のコメント部分となる・・・


このドラマの凄さはその程度ではない。

上智大学教授の碓井広義氏(メディア論)が、こう絶賛する。

「脚本がしっかりしていて、スピーディーでミステリアス、映像にも工夫がある。

それにNHKとは思えないベッドシーンまであるのにはビックリです。

マルサを素材にした重厚な人間ドラマという見方もでき、今期のドラマでは出色の出来です」

2回目はレンタカー会社が地下銀行を利用したり、(マネー)ロンダリングしたりする手口が描かれる。
(日刊ゲンダイ 2010.04.21付)


・・・「社会派ドラマ」という、一種懐かしい言葉がしっくりくるドラマは、近頃、そんなにあるものではない。