今週から授業が始まっている。
担当科目の一つ、「メディアと文化Ⅰ」の春学期は、現代テレビ論といった内容で、テレビメディアの全体像をつかんでもらう内容だ。
新任だから、私の上智での授業は初となるので、受講者がどれだけいるのか、“データ”はない。
事務局による教室の手配も、判断材料がないわけだ。
用意された教室は100人程度が入れる大きさだった。
ところが、初回の授業に行ってみたら、立ち見に加えて廊下にも学生が溢れている。
私がアーティストで、これがコンサート会場なら大喜びするところだが、そうではない。
そもそも、第1回目はガイダンスであり、学生たちも、履修するかどうかを判断するための“お試し参加”(笑)なのだ。
来週の2回目に来た学生が、正式な履修者である。
だから、講義内容だけでなく、授業そのものに関する私の考え方なども伝えた。
まず、授業はテレビでいえば生放送、ライブだ。その時だけの、1回性のものでもある。全く同じ授業は二度とない。
だから、こちらも真剣だし、万全の(と思われる)準備をし、授業へと向かう。
限られた時間、貴重な時間だから、日本国内にいる限りは、万難を排して教室に駆けつける。
遅刻はしない(つもりだ)。遅れそうなら、自家用ヘリだって使う(ウソ)。
遅刻して、途中から、ゆるゆると入ってこられると流れが止まってしまう。
教員・学生、互いの緊張感もゆるむ。
だから、私もそうするが、学生諸君も開始時間には席にいて欲しい。
一定時間を過ぎたら、入室を認めない。それが無理なら履修しないこと。
また、授業中の私語などは、真剣に授業に取り組んでいる学生、そして教員(ワタクシだ)に迷惑なので、認めない。
隣の友人と“人生の一大事”についての相談などあれば、ぜひ廊下でやってもらいたいものだ。
実際、これまでの15年、そのように注意して、出て行ってもらってきた。
本学でも、そうするので、「うっせえなあ」と思う人は履修しないこと。
・・・てなことをルル説明し、来週からの受講者が適量となるよう祈ると共に、事務局には教室変更を申請したのでした(笑)。