碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

『ゲゲゲの女房』の浮上

2010年04月28日 | テレビ・ラジオ・メディア

NHK朝ドラ『ゲゲゲの女房』の視聴率が、17~18%台と上向いてきている。

初回14.8%という“史上最低”からのスタートだったのだから、まずは、よかった。

このドラマが始まった頃、「日刊ゲンダイ」のコラムにこう書いた・・・


今のところ視聴率が振るわない原因は、8時ジャストに繰り上がった放送時間にある。

この時間帯の視聴習慣が深く根づいているせいだ。

私自身も8時から「とくダネ!」の小倉智昭オープニングトークをチェックして15分になったらNHKに移動してきたし、いまだに、ついそうしてしまう。

もう少し時間が経てば視聴者も慣れてくるはずだ。

しばし待たれよ。


・・・実際、徐々に視聴習慣がついてきた、ということだろう。

ドラマの展開としては、現在、新婚中。

「貸本漫画家」という不安定な職業の夫(向井理)に戸惑いながらも、女房殿(松下奈緒)は健気にやっている。

水木しげる先生の若き日が、向井さんみたいなイケメンだったかどうかはともかく(笑)、現在の水木先生もまた十分にチャーミングである。

以前、あるパーティでお会いしたのだが、お話がめちゃくちゃ面白い。

BSでいいから、“創作開始60周年”を迎えた水木先生の漫画談義を、たっぷり聴けるような番組、流してくれないかな、と思う。

ということで、私は明朝も8時に、吉岡聖恵サンの「ありがとう~♪」の歌声と共に起床します。