碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

NHK~ガラスの巨塔と鉄の沈黙

2010年09月11日 | テレビ・ラジオ・メディア

日中の日差しはまだ強いが、朝晩はしのぎやすくなってきた。

そりゃ、9月も10日が過ぎているんだもんね。

で、9月の青空をバックにそびえるのはNHKであります。

打ち合わせのため出かけた公共放送局。

まぶしいほどの晴天の下、汗をかきながらその建物を見上げていて、ふと浮かんだのが2冊の本だ。

まず、「プロジェクトX」の元プロデューサー、今井彰さんの小説『ガラスの巨塔』(幻冬舎)。いわゆるモデル小説です。

もう一冊は、番組改変問題が起きたETV特集「問われる戦時性暴力」のプロデューサーだった永田浩三さんが書いた『NHK 鉄の沈黙はだれのために~番組改変事件10年目の告白』(柏書房)だ。

それから、上の本とは関係ないけど、NHKの前で思い出したのが池上彰さん。

テレビと出版にまたがる”池上バブル”といわれようと、NHK時代に体得した“解説技”は大したものだなあ、とか。

続けて、池上さんの同期が、フジ「めざまし」の大塚範一さんと、代表作がすぐには浮かばない(スミマセン)宮本隆治さんだったことも思い出した。

池上さん、大塚さん、宮本さんの3人が入社式で並んでいたってのは、ちょっと面白い図だ。

まあ、だからナンダって話じゃないんだけどね(笑)。