碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

今週の「読んで書いた本」 2010.09.24

2010年09月24日 | 書評した本たち

札幌に来ている。

東京も急に秋になっちゃったけど(笑)、北の街は一層涼しい。

すでに道内最高峰の大雪山系の旭岳では初冠雪も観測された。

紅葉と雪。

今年の夏は北海道も猛暑だったが、山には秋と冬が一緒にやってきたようだ。


さて、今週、「読んで(書評を)書いた」のは以下の本です。


藤原正彦
『ヒコベエ』 講談社 

斉藤美奈子
『ふたたび、時事ネタ』 中央公論新社

鈴木成一
『鈴木成一 装丁を語る。』 イーストプレス

高橋利行ほか
『電子書籍と出版』 ポット出版

倉田耕一
『土門拳が封印した写真』 新人物往来社



藤原先生の自伝的家族小説『ヒコベエ』の舞台の一つは、信州の諏訪地方だ。

この物語に出てくる方言(信州弁)が、実に効いている。

私の故郷は峠をはさんでお隣だが、信州弁の、同じ部分と微妙に違う部分の両方が面白かった。


書評は、発売中の『週刊新潮』9月30日号に掲載されています。