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豆富料理 根岸『笹乃雪』

2024年10月06日 | 外食
創業三百三十三年 豆富料理
笹乃雪
(台東区根岸2丁目)


三年ほど前に閉店された
老舗豆富料理店『笹乃雪』が
同じ根岸の『子規庵』の隣にて
再開されました。



移転前の建物は
広い玄関に下足番の方がいらしたり
和室から坪庭が眺められたりして
風情あるものでしたが
新しいお店は時代を反映して
テーブル席になっていました。


私たちは
2階窓際の席だったので
お隣がよく見えます。

  

『子規庵』
庭の糸瓜(へちま)棚と建物

明治27年より
正岡子規が移り住んだ家




何はともあれ
生ビールでスタート。



前菜と生盛膾(白酢和え)


少し大きく

蓮根の挟み揚げ(揚げ銀杏)
蛸の香り漬、擬製豆富
などの単品と
胡瓜などを混ぜて食す白和え


※ ちなみに「笹乃雪」さんの
メニューでは
豆腐ではなく豆富となっています。



前菜が供されると
「ビールじゃだめだ」と、
夫が慌ててお願いした冷酒。



冷奴
茗荷、大葉、葱、生姜

冷奴は自宅でもよく食べますが
やはり、かなり違いがあり
見た目も美しく、豆富も美味。


  

あんかけ豆富

江戸時代、
寛永寺の輪王寺宮法親王が食されて
美味しいと感動し、
おかわりを所望されたという
故事にあやかり、
一人分として二椀供されます

トロっとした餡が温かくて
二椀といわず、
いくつでも食べられる感じです。



湯葉の豆乳蒸し

懐石料理のコースでは
お椀に当たるものだと
思われますけれど
温かい豆乳スープの中には
湯葉がかなり入っていました。



湯葉と飛龍頭の
炊き合わせ

味は甘めです。
「甘さは旨味」
なんて言いますが
その甘さが美味しい。



豆富と海鮮のかき揚げ
おろし大根と生姜

豆富、イカ、タコのかき揚げと
南瓜、舞茸の天ぷら

※ 天つゆは手前に置かれましたが
撮影がしやすいように
私が場所を変えました。



鰆のかぶら蒸し
山葵

かぶら蒸しの中には、
豆富、百合根など。
上にはたっぷりのとびっこ。


中はこんなです

鰆(さわら)の切り身が
入っています。

実際には、器の色が
もっとはっきりした水色で
とても美しいものでしたが
写真にはその色が出せず
残念



お食事
鮭といくらのご飯
(はらこ飯)
豆富の赤出汁、香の物

お代わりしたいくらい
美味しいご飯。



デザート
桃のアイスクリーム
豆富のクッキーほか。


『笹乃雪』さんの再開を
楽しみに待っていました。

以前伺った建物の時とは
お料理の内容も
やや変わってはいましたが
久しぶりに食すことが出来て
とても満足しました。




帰りは
『子規庵』の前を通って。

子規没後100年を経て、
この辺りは
大きく様変わりしているけれど
この建物は相変わらず。

※ 昭和20年の戦火で
焼失したものの
昭和25年、子規の高弟である
寒川鼠骨たちの尽力により
消失前の建物に復元され
現在に至るそうです。 



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