障害児の学童クラブは児童:指導員=1:1が当たり前-掛川市-

2013-01-30 23:13:41 | 環境
1月25日は、午後の時間帯で、掛川市の
心身障害児の学童クラブ=放課後等児童デイサービス事業の施設でした。

この視察は、我が東村山市において
障害のあるお子さんがおられるご家庭の保護者から
放課後、子どもたちが友達と過ごせる場が欲しい、親子の分離が必要
との要望を受け
東村山市社会福祉協議会が試行的に実施している事業を
市の事業として実施すべきではないか 
との厚生委員会の思いで実施したものです。

インターネットなどで調べたところ
静岡県掛川市の社会福祉協議会の実施事業が参考になると
厚生委員会で提案しました。
視察結果は、大変参考になるものだったと 思っています。

掛川市は、合併がありましたから
放課後デイサービス事業は2か所で実施しています。
私たちが視察したのは かざぐるま という施設でした。

-写真はかざぐるまの子どもが遊んでいる現場-

掛川市の放課後等デイサービス事業の実施までの経過は以下の通りです。

S54年から 発達に心配のあるお子さんのお宅を訪問する
心身障害児ホームヘルプ事業を実施
その保護者から 学齢児の放課後の過ごし方の課題が指摘され、
お母さんたちが「掛川市心身障害児の放課後と長期休暇を考える会」が発足させる

H11年より市福祉課と話し合い 議会にも協力を依頼し
H12年3月 市議会が全会一致採択
H13年予算化、同年6月社会福祉協議会が運営委託により開設し、
合併に伴い 2つ目を開設し現在に至っています。

根拠法もクルクル変わり
今は『児童福祉法』下の『放課後等デイサービス事業』です。

かざぐるまの利用児童数(契約者)は 83人
1日当たりの利用児童数 12人
1人当たりの平均利用日数 週1回
同 月当たりの利用日数 5回

スタッフは
管理者(社協事務局長) 正規 1名
児童発達支援管理責任者 正規 1名 
 利用者の個別計画を策定する
支援員(チーフ) 嘱託 1名
この他 パート支援員、協力者、看護師、送迎用運転士などの体制が整えられています。
実際の指導員体制は 児童1人:職員1人
でなければ児童の安全が確保出来ないというものでした。

利用料は? と聞いてみましたが
自立支援法の関係か 利用料負担など複雑で
月一人幾らとはなっていない様子

利用者は小学校1年生から高校3年まで幅広く
年代を超えたコミュニケーションの造成など重要な事業である
というのが、行政担当者のいけんでした。

課題は 利用回数を増やしてほしいとの願いにどのように応えるかということ
のようでした。

冒頭のあいさつで、管理者が、調べたら社協でやっているのは珍しい
 とおっしゃっておられましたが
「いや、逆に各自治体の主流は 社協が主役だと思いましたよ」
と申しあげると
「たぶん、株式会社などの事業者は 重度は受け入れないなど、職員配置が厳しいと思います。1対1ではないでしょう」
とのお答え

重度の障害児も含め放課後の生活を保障しようとおもえば、
職員体制を当然手厚くすべきであり、
しかし、それでは事業者としては儲けがなく、
やはりこうした事業は『公』こそ実施すべきだと痛感。

我が東村山市においての
実施に向け 議会の奮闘が求められています。

以下の写真は 児童交流館の施設です。
夕方5時前だったので お子さんはほとんどいませんでした。



下請けの労働者が被爆限度超える? 原発は廃止へ国民運動を!

2011-06-04 01:07:33 | 環境
今日のNHK報道によれば

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、2人の運転員が、限度の250ミリシーベルトを超えていたことが分かった。今回の事故で限度を超えたのが確認されたのは初めて。
福島第一原発の3・4号機の中央制御室で働いていた30代と40代の2人の運転員の体内から、高い値の放射性ヨウ素が検出されたもの。2人は千葉市にある放射線医学総合研究所で精密検査を受けていた。
分析の結果、放射性ヨウ素などを吸い込んだ「内部被ばく」による被ばく量は、
30代の男性が210から580ミリシーベルト、
40代の男性は200から570ミリシーベルトと推定される。
2人は体の表面にもそれぞれおよそ74ミリシーベルトと89ミリシーベルトの被ばくをした。合わせると、少なくとも緊急時の被ばく限度の250ミリシーベルトを超えていたことが確実な計算になる。
今回の事故のあと、福島第一原発で作業に当たる人たちの緊急時の被ばく限度は、100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げられていました。
今回の事故で限度を超えたのが確認されたのは初めて。今後、東京電力の被ばく管理が厳しく問われることになりそう。

と言うこと。
甲状腺に対する障がいが現れるのは小さいという予測です。

しかし、私はこの間の原発内で働く
下請け 孫請け 更にその下請けなどの労働者の過酷な条件を幾度も耳にしてきました。
東京電力はじめ電力会社の原発の現場で働いている労働者の多くは、正社員で無い人々がほとんどです。
放射線測定器も付けないままの作業もあり、
さらに 今度の原発事故の際、食事も満足に取れず
本当に劣悪な条件のもとで働いていることが明らかになりました。

これほどの状態にもかかわらず
ご自分が置かれた実態を 
公にするのを極端に恐れるので
下請け、孫請けの職員がどんなに棄権な状態にあるかと言うことを
ほとんどの国民が理解をしていない。
それをいいことに
原発の安全神話が作られていくという・・・

原発は やっぱり 廃止する以外に
国民の 働く労働者の いのちを守る手立てはないと痛感します。

6月3日 東村山駅東口で
原発ゼロへの署名のお願いをしました。
約60筆 ご協力をいただきましたが
まだまだ無関心です。

原発の事故は 遠い地域のことではなく
個人の努力で避けられるものでもありません。

国民の力を合わせ だれも犠牲にならないエネルギー政策を見出すべきではないでしょうか!
ご一緒に考えましょう!!