節減の一番は職員減、しかし、もう限界=総務費の質疑より

2012-09-25 12:48:54 | 東村山市の政治、議会
歳出の一番目は総務費です。
日本共産党は、主に人件費問題で質疑しました。

「職員が多すぎる」と、市民が言っているからと、
この間、行革のターゲットの重要な一つが人件費削減でした。

つまり、大量の職員数の削減が行われ、
16年前はおよそ1000人いたものが
今は790人になっています。

だからと言って、市役所で働いている人数が減っているわけでは有りません。
正規職員は減らしながら、嘱託、再任用、臨時職員、民間委託と
トータルではむしろ増えているのではないでしょうか.

つまり、職員は必要ないから減らしたのではなく、
市民の声を逆手にとって、
正規職員を、非正規にし、市役所が低賃金労働者を作っているといっても過言でない実態があるのです。
人事課は、節減のために職員は増やせないと答弁しましたが、

去年の大地震の際、合併や行革で職員が減らされ、
さらに職員自身が被害にあって、より数が減ったことも
その後の復興や、自治体事務の遅れに大きく影響していることは事実です。

あの地震のさい、
生き残った職員が寝食を忘れて被災者の支援に当たりました。
しかし、住民からは、他県から来た警察や自衛隊に感謝の声は上がれども
身近な自治体職員の頑張りに対する感謝の声は小さかったとの指摘も有ります。

非常事態に際し、一番がんばるのはやはり市の職員です。
その職員を充実してこそ
住民の命と財産を守ることができるのではないでしょうか?

これ以上人を減らすことをどう考えるかとの重ねての質疑に
市長は、国や東京都からの事務の移譲や災害対策も含め、これ以上は減らせないと答弁しました。

金がないなら職員を減らせとは
市民受けのするスローガンであり、
市民も、ついそれに乗せられやすいのですが、
しかし、自治体の事務は、全てが市民を対象にした事務です。
住民の要望に能動的に応えるためには、一定の職員数の確保が重要ではないでしょうか?

子どもを預かる施設で職員が大量退職?=民生費の質疑より

2012-09-25 09:28:49 | 東村山市の政治、議会
民生費の質疑で
認証保育所の廃止について聞きました。

市内で開設していた認証保育所チャイルドホープが
今年8月廃止されました。

会期中に開かれた厚生委員会で、その報告がなされていましたが、
決算委員会でその詳細を質しました。

当認証保育所は
2005(H17)年、都の認証を受けスタート。
2011(H23)年度は、定員18人、職員定数9人で運営されていました。
ところが、
2012(H24)年2月~3月で、7人の保育士が退職。
今年4月には、定員6人に縮小
しかし、6月に施設長が東村山市を訪れ、保育士1名が出勤してこないことを報告。
定員に対する保育士の配置基準を満たさず、
保育は休止に、

都の改善指導が行われ、
7月に改善計画が提出されたものの、運営面での改善が期待できない、
再開しても安定的運営が望めないと
認証の取り消しが行われ、廃園となったものです。

子どもたちを何よりも大切に思う保育士が、
何の理由もなしに退職したのです。
経営上の問題があったとしか考えられません。

退職の理由を聞いたところ、
経営者の経営理念への不信と、コミュニケーションの不足
と言うだけで、本当のところはわかっておらず

賃金の不払いがあったか聞いてみましたが、
市ではつかんでいないと言うこと。
都が認証する責任の保育所であっても、
東村山市も指導責任があるとこれまで答弁してきたのであるから
保育士の処遇がどうであったか把握する責任があると考えます。

認証保育所は、都が待機児対策の特効薬として進めてきたものですが
他の地域では、保護者が登園したら玄関に廃業した旨の張り紙をしていたなどの
事態も生じており、問題も起こっています。

私は、行政が責任を持って認可保育園の誘致を進めるべきだと考えます。

ちなみに、市内の他の認証保育所で保護者から苦情のある保育所はないとのこと、安心しました。

決算委員会=歳出の民生費の途中で今日は終わりました

2012-09-24 19:18:33 | 東村山市の政治、議会
金曜日に続き、今日は歳入の質疑の途中から

金曜日に、石橋光明議員(公明)の質疑に対し、
私に質疑順が移った後、訂正の答弁がありました。
しかし、ルール上その答弁に対し、再質疑ができませんでした。

どう考えてもおかしいと思い、
今日、理事会で、
こうした場合の際質疑の保障を時間内で行うことを提案。
同時に、こうした質疑が終わった後の訂正はしないよう、
不明なことは、休憩を要求し、調べた上で
正確に答弁するよう行政側に厳しく通知することを求めました。

今日の委員会は、
新会派の届出が行われた関係で
持ち時間の変更などで、休憩回数が増え
午後6時半までの残業となりました。

私の民生費の質疑は終わりました。

市の歳入の根幹は住民の納める個人市民税=そのことに根差した政治を

2012-09-23 15:45:10 | 東村山市の政治、議会
決算委員会が21日から始まりました。
21日は、歳入、つまり収入の審査からです。

歳入の状況を見れば、その自治体はどんな産業が主なのかがわかります。
産業が活発な市なのか、工業都市なのか、農業が主要産業なのか等々です。
我が東村山市は、そういう点では、住宅都市です。

収入に占める各項目の割合で見るとよくわかります。
収入の主な項目とその全体に占める割合と共に明示すると

市税 40.3%
(個人分 17.8%) 
(法人分 1.3%)
(固定資産税 14.0%)
(都市計画税 3.2%)
(軽自動車税 0.2%)
(たばこ税 1.5%)

地方消費税交付金 2.8% 
消費税1%分を人口や従業員数で配分

地方交付税 8.2%
税収不足などを補うため国から配分される

使用料・手数料 2.2%
公民館利用料、ゴミ袋代など

国庫支出金 17.7%
ナショナルミニマムの国の経費負担分など

都支出金 14.1%
都からの負担金や補助金

繰入金 0.6%
基金を取り崩したお金など

繰越金 0.8%
前年度の黒字分

諸収入 1.3%
コピー代、などの様々な収入

市債 9.4%
建築物などを建設する際の借金、退職手当債も

その他10項目計 4.8%

となっています。

この構造を見れば、東村山市の収入の主なものが
市税であり、その中でも、個人住民税の比率の高いことがわかるります。
また、固定資産税の殆どは、個人の土地、家屋に掛かるもので
工場などの建物、機械などは微々たる物です。

つまり東村山市は、新宿などの都心に勤務する人々や
定年後年金で暮らす人々が多い住宅都市であり、
この構造を企業誘致などで転換することは困難だと言えます。

企業誘致して歳入を増やすべきとの質疑が繰りかえし行われるが、
狭い 17.17k㎡ の市域に企業や工場を誘致したら
畑も山も林もなくなること必定です。

それよりも、車がバンバン通り抜ける大きな道路もない
落ち着いた、みどりあふれる街を作ることに、より力を入れてこそ
市長や与党諸君の言う担税力のある市民、
金持ちが移り住んでくる町を作ることにつながるのではないか
と私は、決算審査のたびに思うのです。

お金がないなら無いなりに、大型開発や大型道路の建設優先を改め、
保育園や子育て施設をつくり、学校改修などで地元に仕事が落ちるようにする
保育園や子育て施設で雇用が増えることにより
市内でお金が廻る仕組みを作ること
こうしてこそ幸福度の高い『街』を実現できると思うのです。

その立場で、決算審査を行っています。

東村山市2011年度決算は15億円余の黒字~一般会計の決算概要~

2012-09-17 15:26:44 | 東村山市の政治、議会
2011年度・H23年度の決算が出揃い
今週金曜日から 決算委員会が開かれます。
決算の主なものをお知らせしようと思います。


決算関係書類です。

まず 一般会計決算です。

歳入 496億5035万円
歳出 480億9666万3千円
差引  15億5368万7千円


この差額から、H24年度に支出すべき
6万6千円を引いた残りが
決算剰余金 つまり 黒字です。

その額は 15億5362万1千円 です。

東村山市は、この内 10億円を財政調整基金に積立、
残り 5億5362万1千円を
2012年度へ繰越ます。

2012年度・H24年度の初めの予算で
繰越見込み額を 5000万円としていましたので

5億5362万1千円
-)5000万円  
5億362万1千円

この 5億362万円 が
新たな財源として、今年の予算に積まれる事になります。

さて、日本共産党は、この新たな財源を、お金がないといって置き去りにしてきた住民要望に応える財源として、積極的に使うべきと要求してきました。

今年、8月末に
市長に対し、
①学校の特別教室へのエアコン設置
②八坂小学校や萩山小学校のひどすぎる雨漏り対策
③国民健康保険事業運営基金への将来に備えた積立
の緊急要求を提出しました。
これらの要求は、この5億円の繰越金を見込んでのことです。

また、6月議会や9月議会の一般質問で、
この繰越金の使い方や、予算への計上のあり方などを議論をしてきました。

日本共産党は、各年度の一般会計予算の執行状況を適正に把握し、
当年度の黒字幅をできるだけ把握、
翌年度の 財源(前年度繰越金)として見込むよう提案してきました。

しかし、当局は、
「その年の収入はその年で使うことが基本」だとして、
繰越金予算を過少に見積もることの正当性を主張しています。

当然、単年度収支が基本なのは言うまでもなく
日本共産党は、お金を後年度の負担のためにと過剰に積立金にまわすことよりも
単年度の 住民要求にも機敏に応えた政策実施を進めるべきと考えています。

当局が、本気で単年度収支の均衡を図ると考えているなら
「連続黒字を出した」
「財政調整基金をこれまで以上に増やした」
などの手柄話はするべきではありません。

学校の雨漏りも、お金がないといって後回し、
子どもたちや教職員のためのプリントを印刷する用紙を買うお金すら
毎年減らし続け、学校のやりくりを困難にするなどの実態に置きながら

2011年度も、実際には15億円を越える黒字を出したんです。
単年度で使うべきが重要ということとの整合性はどこで図られるのでしょう。

市民が必死に納めた税金と
この税金の納付率への報奨的な意味も含む
国や東京都からの調整交付金の増配分などが
黒字の主な要因であることからも

5月の降雹による農産物被害や
グリーンバスの新規路線検討や
子どもたちの教育環境整備などに、少しずつでもいいので
黒字の財源を生かすべきではないでしょうか?

9月議会最終日は
10月3日ですが、その時に、
どんな補正予算が提案されるのか
若しくは、提案されないのか

注視したいと思っています。

因みに4特別会計(国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療保険、下水道)も、
一般会計からの繰入金も含め、黒字で決算しました。

ご長寿 おめでとうございます

2012-09-17 14:48:07 | 日々
野口町の 長寿を共に祝う会 に出席しました・

一部の主催者挨拶などの後、二部では

化成小学校2年生による ピアニカの合奏と歌

フラダンス

八坂神社のお囃子などが供され

参加の多くの高齢者が楽しまれました。





わが家の 夫の母は 年寄りくさいとこうした集いには非参加

実家の母は、具合が悪くて心配なのだが
一過性のものらしく

様子を見に帰ったら
町役場から
敬老金、90歳のお祝いの3万円のお知らせが届いていました。

不老不死は人類の願い
長寿をもっと喜べる社会にしたいものです。

冬瓜です

2012-09-17 14:19:04 | 日々


前の写真は 冬瓜がフェンスに挟まっていたものです。

冬瓜は ふるさとでは シブリ と言います。

大きな実になるのですが、ウリ科ですので
花が似ています。

小さなひげがあり、新鮮なものは痛いです。
手に刺さることもあります。

中華料理には豪華なスープの器として出てきたりするのを
TVなどで見ますが、
奄美では、鶏肉のぶつ切り(骨付き)と濃い目の味噌汁にします。

東京でそれをしたら
鶏肉の旨みがなく 淡白でおいしくありませんでした。

娘たちは好きじゃないので
大きなものがきたときはもてあまします。

ふるさとの味の一つです。

今伝えたいこと(仮)~福島の女子高校生の声~

2012-09-10 12:53:16 | 原発問題について
昨日 私も会員の一人である
原発なくそう! 東村山の会 で
福島県立相馬高校の演劇部が上演した

今伝えたいこと(仮)

のDVD上映会を開催した。

小さな会場だったので 午後1時半からと午後4時からの2回の上映会だったが
合わせて100人を越える参加者があった。

上映会のきっかけは、7月15日付東京新聞の記事だった。
この演劇のDVD上映会が世田谷で開かれるとの記事を見つけ
原発なくす会に、東村山市内での上映会開催を提案し実現した。

場面は 3人の女子高生が放課後の教室で語り合う場面から始まる。
「復興(地震、津波、原発事故)とか言うけど、何も変ってないじゃん」
「勝手に終息宣言なんかして、私たちの中では収束できない」
などの“単なる”と言うには深刻なおしゃべりから始まる。

明るい声で、時にはじゃれあいながら、でも屈託ありそうな一人の女子生徒…
下校放送が流れ、帰ろうという同級生に
まだ残って話そうよ とせがむ
が、二人は帰宅、取り残された生徒の次の場面は

3つの椅子の内1つに花束が置かれ
自殺したことを暗示する。

残された2人の生徒が その原因について話すが、
自殺した生徒は、家族を津波で失い、親戚の家に身を寄せているが
その親戚も酪農が放射能被害で打撃を受けて居づらい状態がある
等の現実が、一人の生徒から別の一人に知らされるのである。

福島の女性たちは、結婚したときそれが問題視されないか
妊娠して、子どもが生まれたとき障害があったら自分の責任にされるのではないか
などの不安を抱えさせられたことに
言葉にすることのできない怒りを心の中に抱えていることを吐露していた。

この演劇は、女子高生たちが、自らの体験と思いを出し合い作り上げたもので
その意味で、言いたいことは日々変る
だから、タイトルに(仮)とつけたのだといっている。

大人は、子どもの話にも耳を傾けてほしい
私たちの意見抜きに 原発問題など決めないでほしい
という叫びが一番心に響いた。

DVD上映をして良かったと思った。

津波で