全ての人の移動の自由の確保のために

2012-05-29 12:53:51 | 東村山市の政治、議会
この間、視覚障害者団体からの様々な請願を通じて
行動を共にする機会を幾度かいただいた

ある当事者が
「一人で行動することができる訓練をしなければダメ」
「移動支援は自立を妨げることもある」
と、辛口で、おっしゃることを聞き
「私はそれも必要な人もいるんじゃない」などと激論を交わしてきた。

5月17日、アイマスクをして街を歩く体験に
市役所の担当所管の職員と参加させてもらった。

これまでは、道路の点字ブロックが完備されていないことは恥ずかしいなど思ってはいたが、この体験でそんな簡単なことではないと言うことを痛感した。

目隠しをして、一人で白杖を持って歩く前に
一応コースは説明されたが
一体私はどこに向かって一歩を踏み出せばよいか判らないことがショックだった。

コースの出発地点から目隠しをしたが
まっすぐ進んでいるつもりでも曲がっているらしかったり
まっすぐと思っても、それを確認する手立ても無い
歩道の端に 壁でもあればそれを白杖で確認しながら進めると思うのだが
横断歩道にはその『端(はじ)』がないのである。

右に曲がることをあらかじめ示されていたから曲がったが
しかし、見知らぬ駅に降り立って
自分の目指すべきところがどの方向にあるのか
どこに、自分の体を向ければ其処に行き着けるのかは
目の見えない人には全くわからないと言うことであり、

ノーマライゼーションの実現とは
実は 点字ブロックの設置だけではなく
その点字ブロックが効果を発揮するのは
合わせて音声信号や、位置を知らせるツールや
公共の場所の方向を知ることのできるツールが十二分に準備されていることなんだと実感した。

高齢者と障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律 が
2006(H18)年6月に成立、施行されているが

わが市では、移動は全く不自由で
自立支援などという以前の問題ではないかと
いまさらながら、目が見える我々の認識のなさを厳しく自己反省した。

ノーマライゼーションの運動とその実現は
口先で「大事」「進むことを願っている」と幾ら言っても
具体的に施設(道路、駐車場、公園、建築物、バス・電車などの旅客施設、駅前広場、通路など)のユニバーサルデザインのために予算をつけなければ
推進はできないのだと言うことを
われわれ政治に携わるものはその責任の重さも含めて
認識し、目に見える努力をするべきだと考える

「お金がないからできない」と言う言い訳を
とりわけ我々議会人は許してはいけない。

全ての人の移動の自由を確保するために!

大学スクーリングで学んだこと

2012-05-19 21:12:40 | 勉強
今日 日本福祉大学のスクーリングがあった

昨日の夜7時過ぎに簡保の宿について
今朝は 8時20分に宿のバスで大学まで送ってもらいました。

9時から始まった入学式とその後の講義は
間で昼食休憩や抗議の間の休憩合わせて1時間30分。
後は みっちり4人の教授の講義と
1時間の交流討論会と試験 合わせて約8時間
午後7時40分まで

勉強にもなったが 頭がパンクしそうでもある。
夕食は、8時過ぎ

今日の講義第1段は
副学長近藤直子教授の
「発達の土壌を耕す~障害のある乳幼児と共に歩んだ41年」でした。

教授は ご自分が大学で学び始めた事に絡んで
障害児とかかわる中で、
障害児とその家族を支えるための仕組みづくり、
子どもの“ステキ”さを見つけ、
当たり前の子どもとしての生活を保障すること
子どもにとって当たり前の
“遊び”を保障すれば おなかがすいて
“食べる”ことも一生懸命になれる
“よく眠る”こともできるようになる

つまり、
当たり前の子どもの生活を保証することが療育には必要であり
その保障は 保護者が利用しやすいものにする必要がある
ということでした。

私は、今日の講義はこのことに尽きるのではないかと思いました。

同時に、
子どもの障害特性を理解すること
自傷行為などの意味を理解するためには
科学の力が必要であり、
発達心理学を学ぶ意味がそこにあるとも講義されました。

リサイクルセンターはやっぱり必要ない!!

2012-05-07 14:18:31 | 秋水園リサイクルセンター
今日、環境建設委員会を傍聴

相変わらずのメリハリの無いやり取りに怒りを感じつつの傍聴である。

騒音が問題になっていた不燃ごみ処理についての
アームローダーはバッテリー仕様に変えれば
騒音も、排気ガス問題も解決する
床も騒音の出ない仕様にした施設が既に存在する

ならば、わが市でもそれを採用すれば騒音問題は解決する
12億円もかけた大きな箱物を建設する必要が無い

と奥谷議員が発言していた。

この議論は既に3年前の特別委員会で行われていたものである。

いかに市長が、議会や市民会議の声を真剣に聞かなかったか、
いかに調査を怠り、
リサイクルセンターの建設大前提の言い訳に終始してきたか
を示すものとなった。

市長が繰り返し
「建設が前提ではない」と言っていたことが
どんなに誠意のない発言であったかと言うことも示した。

議論を尽くせば尽くすほど
リサイクルセンターの建設は不要
若しくは、
必要最小限の施設にできることが明らかになる

しかし、市長は、何が何でも建設を進めるために
委員会の所管事務調査終了を待っている。

7月ごろに入開札を行い
9月議会に契約案件として議決を得たいと言うスケジュールのようだ

結局、市長は最少の費用で最高の効果を上げる努力を放棄する。