医療と福祉の統合は住民の健康を守るー厚生委員会視察ー

2007-11-14 11:17:11 | Weblog
ブログ休みました。
前回の記事以来、風邪で3日寝込み、治りかけで、厚生委員会の視察に行き、悪化させて、
子どもの弁当も作らず2日寝て、やっと咳が止まりかけているところです。

サテ、11月5日、6日の二日間、厚生委員会の視察に行かせて頂きました。
行き先は、
①広島県尾道市・御調病院がの
『医療と福祉の結合で住民の健康と暮らしを守る』取組み
②愛知県岡崎市の『児童クラブ事業、子どもの家』の取組み でした。

御調病院は、旧御調町(今は合併で尾道市)が運営していた国保診療所が始まりの総合病院です。
副院長のドクターが説明をしてくださいました。

御調病院では、高度医療が充実して、重症の患者さんの命を守ることが出来るようになった。
しかし、せっかく退院しても寝たきりになって戻ってくることに気づき、
これを何とかしようと、
医療と福祉の窓口を連携させ、退院した自宅での療養に必要な福祉を、
医療と一体に提供できるように行政の窓口を統合。
病院長が福祉の課長を兼務するなどの取組みをしてきたと、その積極的な取組みを、自慢するように説明してくださいました。

聞いていて、本当に自慢していい、画期的な取組みだと、コチラも嬉しくなりました。

御調病院では、こうして、住民の必要な施設、
たとえば、産科、介護病棟、リハビリテーション施設(身体、言語など)、
老健施設、特養ホーム、痴呆性老人のグループホーム、終末医療のホスピスなど
次々に併設、
それでも、独立採算で黒字経営となっているそうです。

その後、全ての施設を見学させて頂きました。
病院内も、廊下も広く、
赤ちゃんの生まれるへや、
明るいホスピス、
一般市民も使えるリハビリ運動機能向上の設備のある施設、
まるで、自宅のような瓦屋根の美しい高齢者の各種の施設 等々、
羨ましくなりました。

案内をしてくださったのは、尾道市の議会事務局の職員と
これらの施設で働き、今は嘱託だという男性の方で、
ご自分が勤務していた施設だけに、これでもか、これでもかと丁寧に案内をしてくださいました。

病院での医療で命を永らえても、その先の療養で福祉が十分でなければ寝たきりになる。
これを何とかしようと、医療、福祉の事務事業をつなげて、トータルで住民の健康と暮らしをサポートし、寝たきり人口を減らしてきた取組みの先見性には頭が下がります。

財政再建といって、福祉をまず削減のターゲットにしていては、結果として、医療費を押し上げ、市民の健康も守れない、
発想の転換が必要だと学びました。

「今何が足らないと思っていますか』との、私たちの質問に
副院長は
「配食サービスです」と言い、
1食4~5百円だと、生活が大変だから、
家にあるものでいいと中々利用して貰えないからだとか、
本当に必要な栄養バランスの取れたものを食べて貰えればもっと健康状態が良くなるのに・・・
低額で提供できるようにならないか悩んでいる
と、話しておられました。
どこまでも、住民の健康と暮らしを心配する病院の姿勢に感服しました。

岡崎市は次回に
インフルエンザはやっているそうですお気をつけてください。