首都圏の高齢者は地方へ移住しろ? それは高齢者への差別です!

2015-06-09 10:21:59 | 福祉の理念
日本創世会議が またまた お騒がせの提言
2025年問題で
首都圏は 介護施設が不足しているから
施設の余っている地方に元気なうちから移住しておけ
って
新聞記事を読んでビックリ
日本の頭脳集団だと自認しているだろうに
なぜこんな短絡的な提言なんかするのか
不思議だ

そもそも
首都圏や 各地の中心都市 工業地帯に 
人々が集中したのは
それが国の政策だったから
その結果
首都圏や各県の主要都市で人口が増えていった
これは国が進めたことである

ところが今度は
低成長でなおかつ高齢化率が上がり
医療や介護が政策の中心になりつつある中で
(経済成長の材料でもあるのに目の敵して)
首都圏の介護施設は不足しているから
首都圏の高齢者予備群に
施設が余っている地方に移り住むことを奨励する

しかし、それって 平たく言えば
働かなくなって、介護を受けるようになる高齢者は首都圏から追われる
ということでは?

これまで政府が推進してきた
美徳としての家族介護
住み慣れた地域でいつまでも住み続けるために
という
美辞麗句に包まれたスローガンも投げ捨て
(これ自体も私は違うと思うが)

介護が必要になったら
家族とも離れた、施設の余っている地方に行けと?
現代版姥捨て山の匂いがするのはなぜだろう

地方議会は
こうした日本創世会議の提言に対し
地元の住民が
本当に
いつまでも 住み慣れた地域で 住み続けることのできる
自治体政策を作り上げるべく頑張るべき時だ
分権なのだから

福祉の理念は
どこに住んでいようとも、個々人がその人らしい人生を全うすることができるよう
共に考え、伴奏して支援を行うこと
それは 全ての住民に保障されるべきことである

人口が減りつつある自治体はどこかに集約するとか
施設が無いから、お前はあるところに移動しろなどという
人権侵害の政策提言から
住民全ての人権を守る自治体政策を 住民と共に作り上げてほしい。