29日、東村山市立第二保育園の民間移管についての学習会が萩山公民館で行われました。
東久留米市のはくさん保育園保護者会の会長さんが、
ご自身のお子さんの保育園民営化問題で、保護者会が一致してそれをやめさせた取り組みをお話してくださいました。
はくさん保育園では、
民間に委託された保育園で子どもたちに大きな影響が出たことや
民間委託ってなんだろうと学ぶことからはじめ、
議会への請願署名などに取り組んだと話されました。
参加された第二保育園の保護者の皆さんから、
●横浜では民間委託の裁判で保護者の同意が必要という判例が出たが、第二の場合は同意は必要ないのか
●第二を選んで入り、子どもも生き生き過ごしている。自分も市内の公立保育園で育ちその先生が子どもを見てくれている。お迎えも自分の兄弟がすることもあるが、その家族のことも先生方が知っていてくれる。こんな心強いことはない。
こんな保育園をなくす必要を感じない。
●賛成でも反対でもないが、民間移管ってどういうことかわからない。
などの声も・・・
いずれにしてもみんなでよく話し合ってみますと口々におっしゃっておられました。
あるお父さんが、「仕方ないかとつい思うけれど、それではいけないんですよね!」とため息をつきながらおっしゃったのが耳に残ります。
東村山市は、これまでの第八保育園の指定管理者の選定に当っての教訓(?)を踏まえ、
保護者の批判をかわすために、民間事業者の選定に当って、
10人の委員のうち5人を第二保育園の保護者にする。
5月までにその委員を推薦してほしいといっています。
しかし、民間への移管を保護者の皆さんが納得しているわけではなく、
選考委員の選任を急がせるのは民間移管を何が何でも押し付けることにほかなりません。
4月25日の説明会で、
市長は、
「民間移管の賛否も聞かないで進めるんですか」
「私たちが納得いかないくても進めるんですか?」
という保護者の質問に「ぜひご理解いただきたい」といいましたが、
この保護者の言うとおり、
「これこれこういうわけで民間に移管したいと思うのだが
保護者のみなさんどうですか?」という問いから発しなければならないはずです。
保護者の声を何よりも大切にしてこそ、子育てするなら東村山のスローガンも説得力を持つのではないでしょうか?