らい予防法は廃止、でも今も差別の中で死んでゆく

2007-10-29 02:17:43 | Weblog
日本共産党後援会の皆さんと、草津のハンセン病療養所、栗生楽泉園を訪ねました。
ここには東村山市の全生園と同じように、戦前戦後、歴代政府の誤った隔離政策で差別に苦しみ続けているハンセン病を発症し隔離され、回復してもなお『収容』され続けた人々が生活をしておられます。
谺雄二(こだまゆうじ)さんにお話を伺い、施設の見学をさせていただきました。

らい予防法が廃止され、
人権が回復し、問題がなくなったかのようなそんな感覚が私たちの中にあります。
しかし、そんな甘い考えが打ち砕かれた、今回の訪問でした。

谺さんは、東京北区で10人兄弟の末っ子として生を受け、
出産で体が弱っていたお母さんが感染、谺さんも6歳のときに発症、
7歳からお母さんと共に多摩全生園に隔離されたそうです。
その後、16~17歳時、栗生楽泉園に移ったそうですが、お母さんは敗戦後まもなく亡くなったといっておられました。

戦前は国から「お前らは日の丸にシミをつけている」と隔離され、
民族浄化政策の下、命をつなぐ結婚も許されず、子どもを持つことも決して許されませんでした。
戦後の憲法下でも、この差別的な隔離政策は継続されました。
戦後の憲法下、優生保護法の名前で、それまでは密かに行われた断種・堕胎が
法律が認めたものとして、行われるようになったのです。

また、包帯やガーゼも繰り返し洗濯して使うための仕事を患者がしていたこと
その際、長靴は必需品(患者は足などに包帯を巻いているがそれを濡らさないタメ)で、穴が開いているのを取り替えてもらえず、
これでは仕事が出来ないと休んだところ
患者達を煽ったと重監房に隔離されたなど、
入所者の処遇改善を求めることが「アカ」とされ、重監房送りになったこと、
重監房は高い壁に囲まれた中に4畳半ほどの部屋が8つあり、
隣の部屋とも隔絶され、寒い草津の冬も暖房ももちろんなく、
明り取りの窓はガラスもなく外気が入り、
二十数名が命を奪われたと、基礎が残る跡地で説明を受けました。

今、その跡地に、重監房の復元の計画があるそうです。

様々な差別に苦しめられ、生きてきたその人生に、ただただうなだれて聞き入るだけ
言葉に言い表せない、怒りとも、悲しみとも、言いようの無い気持ちにさいなまれました。

でも、らい予防法は廃止され、国も、厚生労働大臣も謝った
コレで、人権が回復されたか、良かったか
とんでもない と 谺さんは言いました。

今でも差別はある。
らい予防法は廃止されたが、
世界に類を見ない徹底した隔離政策、民族浄化の隔離政策のなか
いまだに、入所者が故郷に帰るのを許さない現実がある。
戸籍も抹消され、帰ればそれが世間に改めて明らかになることを厭う現実があると、

法律を廃止しただけで国が責任を果たしたとは言えない。
私たちは施設を出て行くわけにはいかない。
施設を地域に開いて、介護施設、医療機関として、地域の人々に使って貰って、それで初めて社会復帰ができる
私は、それを勝ち取りたい
草津は、温泉がとてもよく、アトピーにも良いといわれている
この施設の特性を活かしたいと、語っておられました。

谺さんは、ある友人との別れを話してくれました。
入院をされていて、いよいよという時に見舞にいったら
「谺さんか・・・、もう帰ろうよ・・・」という
どこに帰ろうというのかついに聞けずに友人は亡くなったそうです。

私は、ぼろぼろ 涙を流していました。

どんなに、お母さんに、お父さんに、兄弟に会いたかっただろう
もしかして、すでに故人になっておられるかもしれないが、それでも
合いたい気持ちを、表すことも許されずに、
ついに差別されたまま命を失う人々、
その無念の思いは想像を絶します。

谺さんが、療養所に「居ながらにして社会復帰を果たしたい」
と切実に願い、そのために75歳の今なお、電動車椅子での生活をしつつ
なおその体で、100万人署名に取り組む意味がわかりました。

写真は、大和民族の浄化のために生まれることが許されなかった堕胎児の碑です。
その子どもたちは、つい最近まで、ホルマリン液の中で、標本になっていました。
一体誰の子として生まれる予定であったのか、ほとんど記録が無いまま放置されてきたのです。
碑には 命カエシテ と刻まれ、
後ろの碑文は、堕胎児の碑 と刻まれていました。
厚生労働省は、胎児の碑 としたかったそうですが、栗生楽泉園の人々のそれを許さず、
堕胎児の碑 となったのです

これらの政策のありようのどこに、国の謝罪のお気持ちがみえるでしょうか

人権とは、絶えず、当事者の何者にも負けない努力で勝ち取っていく物であると、
今回の旅と、谺さんとの出会いで痛感しました。
言い尽くせない思いのままに、

生活道路 何処も彼処(かしこ)も大変です

2007-10-26 15:57:02 | Weblog
近所に車椅子を利用するKさんが越してきました。
このKさん、とても行動的で、ヘルパーさんを頼りに、積極的に外出します。

近所の野火止用水にかかった富士見橋(富士見町1、2丁目)が、歩道がなく、白線を引いているだけなので車が寄って来て怖い
歩道をつけてもらいたいと、考えました。

実はこの道、東村山市と小平市を結ぶ交通の多い通りで、
歩道が狭いところもあり、かねてより、改善を求めているところでもありました。
とりわけ橋の上は、片側には車椅子で幅いっぱいになる歩道がありますが、
西側には白線のみがひいてあり、歩道はありません。

また、富士見町2丁目には、障害のある方々が生活する施設が多く存在し、高齢者の施設もあります。
車椅子の方々が、医療機関を利用し、また外出のために駅を利用するのに行きかう道でもあります。

Kさんの要望を受けて、三多摩肢体障害者協議会が、東村山市に現場で要望をすることになりました。
10月23日、現場での説明に、都市整備部次長、道路安全課の課長、課長補佐などが参加して下さり、要望を聞いて下さいました。

歩道を設置するには狭いことと、時間もかかるということで
車が幅寄せできないように、等間隔でポールを設置するよう、警察と相談してくれることになりました。 

子どもたちも通学で使う道路です。
少しでも安全が確保できるよう、所管には精一杯の努力をお願いしたいものです。

生活道路の歩道未整備の地区は数限りなくあり、
どこでも、その安全性の確保に要望が大きくなっています。
予算の主役は、
再開発ではなく、生活道路の安全の確保、改修ではないでしょうか

集会室利用などの現状を、明らかにするシステムになっていないのは時代遅れ

2007-10-23 13:31:20 | Weblog
 富士見公園さまより、情報公開請求しなければ各種データが
直ちに市民に公開できないコトに関して、
以下のコメントを頂きました。

「不思議なのは、各公民館の部屋の利用料金の昨年、本年の実績額が、瞬時にコンピュウターに出ないシステムを採用している現実を、可笑しく思います。
何を言わんとしているかといいますと、これらのデーターを調べるのにかなりの労力が別個に職員にかかるということです。
そういうコンピュータシステムを東村山市が採用しているのが現状だということです。時代遅れですね。考え直す必要がありますね。」 
というものです。

 富士見公園さんのおっしゃる通りなのです。

行政は、職員を減らし、効率よく仕事をするためにと
コンピューターを導入しました。
コレまでにも、法律が変わるたびに、様々なシステム開発が必要とされ、
大手コンピューターのシステム会社が、これらを請負い
莫大な利益を得てきました。

 しかし、今度のように、行革という口実で市民に負担を賭けることに決めたのですから、その結果どのようなことが起こっているかも、システム化された情報で検討が行われ、その後の施策の見直しが行われるべきです。

例えば、今議会で市長が
「市民活動が阻害されていることが明らかになれば・・・」
と答えたように、
本当は、この集会施設や公民館の有料化が、市民生活や市民の文化活動や、社会生活にどんな影響が現れているのかを、担当所管こそが十分に調査し、
市長が行った政策的判断が正しかったのか、それとも間違っていたのかを
市民の動向から進言し、誤りなら正すよう取り組むのが、
市民の立場での、専門所管のあり方だと思うし、
そうした調査が、行政執行上のデータを基準に行われてしかるべきであるのは当然なので
そのためのシステム化が計られて当然だと思いますが、
なかなかそうなっていない、一体何のためのコンピュータ導入であったか
不明です。

ただし、今は集会施設使用のシステムが導入されているのであるから、
本当は、毎月の利用回数、利用料金、一団体の利用回数の変化など、
市民活動を応援するためのデータの作成は可能なのかもしれません。

それも合せて聞いてみましょう、。
ちなみに、先週金曜日、情報公開請求はしておきました。
また、ご報告します。

萩山公民館は安いので、いま、人気上昇中です

2007-10-19 13:19:03 | Weblog
富士見公園さまより、先日の記事に対してコメントがありました。
それについて、考えたいと思います。
 (コメントの内容は、別でご覧下さい)

 おっしゃるとおり、萩山公民館は利用が増えているかもわかりませんね~

全館の今年度、つまり有料になった4月~8月のデータは、特別に出して貰わない限り無いのが実態です。
富士見、中央は、決算委員会のさい、抜き出して、今年度の分をあきらかにして貰いました。
その答弁と、18年度の数値と比べてみたのが、先日の記事です。

ところで、なぜ、萩山公民館は借り難くなっているか
それは、利用料金が他館と比べて安いからです。

 先日ある障害者団体の方が、
「本当は、富士見公民館や近場で会議をやりたいけど、今までは障害者団体が無料だったが、有料になって、せめて、安いところを使わないと活動が出来ない。仕方が無いから、わざわざ遠い、行くにも道路が危険な萩山公民館に行っている」
と、言っておられました。

これに、その実態が如実に現れているのです。

 料金を値上げする際、行政は、建物の原価償却まで、算定根拠にしました。
従って、建築年数の古い萩山は安く、建築年数の新しい富士見、廻田などの各館は他の公民館と比べて、使用料金が割高なのです。

同じ意味で、集会施設、たとえば富士見町の2丁目の集会所は部屋が広いために他の集会所と比べて高くなっています。
しかも、小さい部屋は無いので、老人会などの利用料負担は大幅に引き上がっていると思われます。

そんなわけで、有料化になって、グループや団体の維持が困難になったために、比較的安いところへと、使用が集中していると思われます。
萩山公民館や、料金の低い小さな部屋が予約しにくくなっているのでしょう

 私が住んでいる富士見町は、比較的集会施設は多いところです。
今までは、その施設を使って、障害者団体、高齢者団体、福祉団体、自治会が
活発に活動してきました。
ところが、全てが有料になって、今、これらの集会室は閑古鳥がないています。

富士見公園さまが、聞いておられた他の施設の実態、
住民の皆さん、ご自身で、情報公開請求をして調べて見ませんか
わが東村山市では、多摩26市中、情報公開を有料にしている『貴重』な市でもありますが、その実態もお分かりいただけると思います。

情報公開は、
市役所一階の情報コーナーで請求します。
各公民館ごとの、18年4月~9月、19年4月~9月の、
利用人数、利用回数、利用料収入を月別(若しくは合計で)にあきらかにするよう
請求をすればよいのです。

その結果を、各グループなどで検討し、施設使用の問題を考えてみてはいかがでしょう。

東村山市は、金のなる木、打ち出の小槌 を手に入れたかもしれません 
市民活動が活発になればなるほど、施設使用料収入は増えるのですから

ただし、市民活動を疲弊させる、市民生活の潤いを奪う
その、力も手に入れたことになり、
なんか、社会に物申す市民を押し込める手立ても、手に入れた気がしますが・・・

私自身も、改めて、各公民館の利用実態を調べてみます。
ご期待下さい。

公民館利用者は減ったのに、使用料金収入は大幅な増

2007-10-17 21:28:51 | Weblog
公民館利用の際、鍵を受け取るには7桁の番号を告げなければならず、とても大変だ というご意見を頂きました。
おっしゃるとおりですよね~
自分のキャッシュカードの暗証番号をやっと覚えている身にとっては、よくりかいできます。なんとか改善できないか ですよね~
要望は伝えます。

さて、公民館などの利用について、今度の議会で明らかになったことをお知らせします。
質疑で、有料になった今年4月から8月までの区切りで以下のことを質問しました。
その答えに、有料化以前の昨年の同月の利用者、利用回数、料金収入を調べ、比べてみました。

 富士見公民館4~8月の利用度比較

      06(H18)年度  07(H19)年度  06年度比
 利用人数  44203人 - 35000人 = -9203人

 利用回数  2743回  -  2000回 =  -743回

 使用料収入 61万1千円 - 341万1千円= +280万円

 中央公民館4~8月の利用度比較

      06(H18)年度  07(H19)年度  06年度比
 利用人数  82464人 - 58000人 = -24464人

 利用回数   4946回 -  4000回 =   -946回

 使用料収入  299万円 - 765万円  = +466万円 

富士見公民館では、利用回数(団体の述べ利用数)で、27.1%も減っているのに
         使用料収入では 5.6倍も増えていることに・・・

中央公民館では 利用回数で 19.1% 減っているのに

        使用料収入では 2.6倍に増えています。         

何か変じゃないですか

利用回数とは、社会教育団体などの延べ利用回数なので、有料化になって、各団体サークルが利用回数を減らしていることが分かります。
公民館利用者連絡会の懇談会で、絵手紙サークルの方が、
「今まで、2区分使って、絵手紙を書き、終わったら、お互いの作品の合評会をして、技術の向上を図ってきたけど、有料で、高くなって、2区分借りることが出来ず、書き終わったらさっさと片付けて帰ることになってしまい、楽しくない。」
と、話しておられました。 

また、あるグループは、
「市内の施設はお金がかかるので、お隣の市で活動することにした」
と話されました。 

そこで、先日報告した、市民活動が、施設有料化で阻害されている
ということになるのです。

私の、先の報告に、ある市民が、「段々市民が施設を使わなくなる・・・」旨の
コメントを寄せてくださいました。
そのコメントを見て、妙な感じがしました。

その方は、気をつけないと市民が愛想つかすぞ 
と、おっしゃっておられるのだと思いますが、
もしかして、行政は、有料化をすることで、市民が施設を使わなくなればよいと考えたのかも・・・
と、妙に納得してしまったのです。

まさに、市民が納めた税金で作った市民のための施設(のはず)が、
市民を阻害するのです。
この施設は、存在する意味が無いといわなければなりません。

施設の存在意義は、市民が喜んで使ってくれてナンボのものではないでしょうか

公共施設の使用料金免除制度を復活させ、
閑古鳥の無く施設でなく、賑やかな、市民の声の響く施設にしましょう。

誤字が指摘され、訂正しました。10.19

市民に大増税と公共施設軒並み有料化の決算でした

2007-10-11 21:54:54 | Weblog

2006年度の東村山市会計決算を審査する委員会が、10月9日終わりました。
06年度は、東村山駅西口再開発の見直しで、住民投票を求める市民運動の嵐が吹き荒れた年でもありました。

市の06年度一般会計の決算額は、
歳入 433億1048万2千円
歳出 426億5933万3千円
翌年度へ繰越すべき財源、 3209万2千円 を差し引き、
6億1905万7千円 の黒字

しかし、預貯金を取り崩しており、実質的には赤字。

 約6億2千万円の残金は、
3億1千万円を財政調整基金に積立、
残りを 07年度へ繰越、一般財源に充当されています。

共産党は、その年の市民の税金がムダ使いされていないか?、市民の暮らしを良くしたか?という立場で審査に臨み、

①小泉構造改革が、地方財政を危機に陥れ、住民税大増税で市民の暮らしを一層困難にしたこと
②市が公共施設の使用料免除制度の廃止など市民負担を増やしたこと
③再開発や大型公共事業優先の税金投入であったこと
をあきらかにし、決算の認定に反対しました。            

市民が法定数の7倍もの署名を持って要求した住民投票を拒否したことも重要です。

自公小泉構造改革が市財政を困難に陥れ

 自民党・公明党の連立与党は、国のひも付き補助金を廃止し、お金の使い方を自由にする、地方分権を財政で裏付けると、三位一体の改革を断行しました。

税制改悪で市民からの税収はバブルの頃のように上がっていますが、
地方交付税がどんどん下がって、東村山市の一般会計の財政規模は変わりません。
従って、自由に使える財源などできるわけも無いのです。

不景気による税収の落ち込みを補うべき地方交付税は、
臨時財政対策債をプラスしても
H15年の15.2%から  H18年度9.2%へと大きく落ち込みました。

国の財政負担の大幅な引き下げから、
収入の面で徐々にその実力(?)を発揮してくると予想されるのが
使用料・手数料項目です。
H13年に家庭ごみの有料化が実施され、それまで2億円台であった手数料収入は、H14年度に3億円台に跳ね上がりました。
歳入に占める割合も H13年度の2.0%から18年度は3%へとふえました。 

 ちなみに今年4月から実施された公民館全面有料化で、
中央公民館は4~8月までに昨年と比べ466万円収入が増え
富士見公民館は280万円増えたそうです。使用率は減ったのにです。
全面有料化本格実施で、これも今年度の決算が楽しみですね~! 

市民予算削り 西口、久米北には大盤振る舞い

 一方の、支出は何が主役だったのでしょうか?

支出で一番多いのはやはり人件費の 22.2%。
でもこれは年々下がっています。
市民生活を支える職員の費用の割合が高いのは当然です。

 次いで扶助費 21.6%
民間委託などの物件費 13.5%
道路改修などの維持補修費は 0.4% 

同じ土木費の中でも、市民の身の回りの道路を良くする予算は年々減り続け、
ついに、18年度の私有道路の改修は予算、実績共に 0円 でした
青葉町の皆さんから、23件もの要望が寄せられているのに、もう何年もほうりっぱなしなのです

ところが、再開発などの投資的経費は節約知らず。
率こそ 9.8% と小さく見えますが、
昨年度は、西口の工事が遅れただけ、19年度はこの投資的経費がどれくらいになるか楽しみです~ 

自民党や公明党、民主も、市の歳出構造は民生費が多く、投資的経費にお金を回せないいことが問題だといつも言います。 

しかし、扶助の条件を厳しくしているので、市民の生活が苦しいわりには伸びが緩やかです。
しかも、この実績の多くは国の事業実施ですから、そのほとんどは国庫で保障されます。
市の一般財源に占める割合は10.4%
投資的経費の13.4%より低いくらいです 

市民の税金です。まず扶助費など暮らしを支えるものに使うのは当たり前です。

 財政が困難だといいながら、市民の反対を押し切って、
西口再開発に大盤振る舞いをする構造、
久米川駅北口整備も民間に丸投げして工事を実施する構造を作り上げました。 
こんな市民不在の決算に、自・自、公明、民主が賛成
問題ではないでしょうか。


東村山市の施設は誰のために、何のために作ったか?

2007-10-07 01:24:28 | Weblog
先日の記事についてコメントを頂きました。

改めて、東村山市の公益施設(公民館、集会所)は、一体誰のためにあるのか?
何のために作ったのか?
が、問われているんだな~と思います

老人会、障害者団体、福祉団体、社会教育活動・・・などなど、
コレまで、お金は無いけれど、しかし、世の中のことを知り、
より良い生活を営み、社会のことを学び、近隣の助け合いの精神を培い、自治を育て、子育てのこと、男女平等、人権問題なそ家庭生活上の悩みや問題発生のメカニズムと対処法、などなど
公民館活動や、集会所を使っての自治会、老人会活動などが、
各人の思いで取り組まれてきました。

ところが、東村山市では
お金が無い、行政改革だ、使う人と使わない人の負担の公平だ
と、それまで無料であった団体の活動が軒並み有料となりました。

その結果、市民はお金のかからない東村山市の施設以外のところに、活動場所を移さざるを得ない、そんな状況が生まれているのです。

東村山市の収入は、明らかに増えました。
その意味では、全面有料化にした意味は、確かにありました。
でも、住民の活動は減ったんです。

東村山市の市長さん、職員の皆さん、満足ですか?
市民活動が活発なことより、お金の入ってくる方が、東村山市にとっては有意義なことですか?
市民から使われることの無い施設は存在意義がありますか?

市民の利用回数は減ったけど、収入は増えて、行革の効果があったと自慢しますか?

ある絵手紙の活動をしているグループの人が言っていました。
「公民館で午後の二コマ借りなければ、描いた後の合評まで出来ない。
でも、それでは会場費が倍になるので、描いて、あわただしく片付けて帰る。
なんだかつまらない。無料ならお互いに批評し合って、もっと上手に、
もっと楽しい活動が出来るのに・・・」と、

つまり東村山市は、こうした生き生きと自ら学んできた人々、
生活を彩り豊かな物にしたいととりくんできた人々から、
その場所を奪ったのですが、
その目的が達成できて良かったと考えるのですか?

お金を幾らでも払ってくれる企業にどんどん使って貰った方がいいのですか?

これらの問いに
「YES」
と、答えられますか?

答えられないなら、元の免除団体などを復活させるべきです。
明らかに、市民の使用が減っているのですから、
東村山市の施設は、市民が使って何ぼのものではないですか?

公民館、集会所、情報センターなど
市民のための施設は、市民の活動に使われるよう元の免除制度を復活させる」べきです。

今日から決算委員会です

2007-10-03 20:26:06 | Weblog
今日10月3日から
2006(H18)年度の決算委員会が始まりました。

東村山市の一般会計は

歳入(収入) 433億1048万1652円
歳出(支出) 426億5933万3241円
差し引き     6億5114万8411円
一応黒字・・・

でも、年度内の収入では賄えず、基金などを取り崩し、やりくりをしたので、
実際は、赤字。

去年、2006年は住民税が上がって、市民は往生したのになぜ、赤字?
と思われる方もいるかも、
それは、景気が良くなり、住民の暮らしが良くなって税収が伸びているのではなく
小泉構造改革の置土産、
国の補助金カット、
地方交付税のカット、
その代わりの、国税から住民税への税源移譲、
税収を増やすための、様々な所得控除の廃止、定率減税の廃止 等々
国の支出を減らすための仕組みづくりをしたため。
それが全ての原因ではないけど・・・

 
サテ、今日は、歳入(収入のこと)から質疑がされました。

色々あるけど、この間の市民への負担の押し付けから、
使用料収入の問題で報告。

自治体の収入項目の一つである「使用料・手数料」は、去年の10月から、市民センター使用料、集会施設使用料などの値上げと、全面有料化で、収入が増えました。
しかし、市民の使用は減っています。

市民活動を阻害していないか?
と聞いたところ、
「市民が、例えば今までは一度に2つの部屋を借りて使っていたが、今は、一つの部屋にするなど、効率的に使うようになったもので、市民活動を阻害しているとは思わない」
と、市民生活課も、情報課も判で押したような答え。

しかし、実際には、情報センターで行っていたパソコン教室など、
市民は、東村山市の施設でなく、他市の無料、安価で借りることの出来る施設を求めて移動しており、
また、本当は2つの部屋、2つの区分をつなげて使いたいのに、有料化と利用料金の値上げで、仕方なく一つにしている実態があるのにこれを見てみないフリをしている。

自分達の納めた税金で作った施設を、利用することが出来ない実態は、
まさに、市民活動の阻害であって、
それを「阻害しているとは思わない」と言ってのける行政では、市民の支持を受けることが出来ない。
一体どこを見ているのかと、質問をしながら腹が立った。

さすがに、今の市長は、大筋、負担の公平を求めるのは本筋だが、料金体系が市民の利用を阻害していることがあきらかなら、見直しも必要・・・と答えました。

市民の皆さんの更なる運動が必要のようです。
自分達の税金で作った施設です。
心置きなく使えるようにしましょう。