「あ、茜ちゃんのだ」という声に振り向くと、上の娘の食事日誌でした。
下の娘がおなかにいた時期、上の娘が突然アトピー性皮膚炎になりました。
肌に突然ブツブツが出来て、夜中、娘はとても痒がり、お母さん掻いてと泣くんです。
毎晩の切りがない要求に、私は寝不足状態。
産休もまだ入っておらず、体力的に参ってしまいお医者さんの診断を仰ぎました。
アレルゲンは特定できなかったものの
大豆類、鶏肉関係、牛肉関係を抜いた食事療法を行うこととし、
毎日、食べたものをすべて書き出し
数週間に一回、医者のアドバイスを受けることになりました。
家での食事は、豚肉と魚を交互に
味噌も醤油も大豆のまったく入らない物
食品も、裏をひっくり返し、卵や大豆や牛肉エキスすら入っていないかを確認し購入しました。
ある日の医師のアドバイスに
“海苔の光沢のあるものは卵白の可能性あり、使わないこと”
“家に卵・マヨネーズは置かないこと”
“羽毛布団はよくない”などがありました・
調味料は、特別なものを、特定の店で購入し、
自宅と保育園で使いました。
妊娠中の私も医師のアドバイスで、娘と同じ食事をしていました。
夫も同じでしたが、牛肉など食べたいときは外食で・・・と頼みました。
おかげで、下の娘は一切アレルギーの心配はありませんでした。
旅行も手作り弁当は勿論
味噌や醤油を持参し、お願いをしました。
保育園の協力が大変ありがたかったのは
娘のために、別な鍋で、似たような料理を準備してくれたことです。
そして、保育園で食べたものは、食材の原材料も含めて克明に連絡帳に記入してくれました。
娘が二歳のころから、何年続いたか覚えていません。
いつの間にか食事日誌は3冊にもなっていました。
が、食事日誌の記入が段々記入しなくなったときに
娘のアトピーはきれいに治っていました。
小学校入学前に治っていたので、給食も問題ありませんでした。
いま、20代の娘は
アトピーのとき、縫いぐるみは禁止だったので
その時の埋め合わせとばかりに、ベットの中にたくさんのぬいぐるみを入れています。
あきれるばかりです。
今でも、アトピーらしい子どもを見ると
早く治るといいね と、胸の中で呟きます。
豆を煮ながらこれを書いています。
大晦日に時間が変わってしまいました。