9日
日本福祉大学の神奈川県同窓会が開いた公開セミナーを聴講した
この3月まで副学長であった近藤直子教授の講演である。
レジメに沿って講演の中身を紹介する
1、発達を理解する視点:マイナスの中にプラスを見る
発達とは 『できるようになること』 を求められる
が
しかし、発達したからできなくなることがある
として
保育園で食べられていたのに嫌いになることがあるが
これも味覚が発達し、味や臭いが自分の好みと違うことに気付くことで
心が発達したということ=選ぶ力が付いたということ
だと強調
発達するからマイナスも出る
幼児期、友達と比べてできないこと悔しい
運動が得意でない子は努力してもできないこともある
でも自分の得意なことはある-これを見出すこと大事
マイナスを子育ての失敗としてではなく子どものチャレンジとして応援しよう
子どもの心に 大人を、仲間を、自分を好きになる素敵なストリーを培ってやろう
子どもにとって本当のマイナスは
だれからも
愛されないこと 信頼されないことだ
とこの項をまとめられた。
2、「困っていること」に取り組む
大事なことは『子どもが困っている』ということを誰かが知っていること
として
5歳児 よくパンツを少し汚すという子どもの例を紹介された。
保育士が心配して 絶えず その子の耳元で
「トイレ大丈夫」「トイレ大丈夫」ときいていた
ある日 その子はトイレで 大量の便を壁中に塗り付けた
保育士からの相談を受け行動観察を行った
その子は片付けが苦手
ハンカチなどが出しっぱなしで
保育士にいつも「誰のかな~ 先生がもらっちゃおうかな」といわれていた
保育士はそんなにひどいことを言っているつもりはない
教えているつもりだ
しかし、その子はその言葉に緊張していた
この子は位置認証が得意でないことがわかり
ロッカーの位置をわかりやすくして上げることで解決
子どもがどういう時に『困った』感を出すのか専門家の力をかりればよいとの指摘は
親にとっても重要だと思った。
3、子どもが育つ当たり前の生活
当たり前の生活とは、安全、安心、安定が保証されることである
として
昨日座っていた場所が突然変えられると
その場所に安心していられない子もいると指摘された
また、みんなが楽しんでいることを同じイメージでとらえられない子もいる
それを大人が知っていること
その子に合った遊び方があるということをわかることも
子どもの安心、安定につながる
とも
また、
家庭は情けない自分を受け止めてくれる場所
であり
安心できる場所である
そこではわがままも許される 甘えん坊でも良い
そのような場所であるように我々が務めてあげれば
明日からの外での緊張に頑張れるのだ
との指摘は 肝に銘じたい
4、家族も元気になれる生活を
最後に教授は
大人も発達過程である 心がけだけでは頑張れない
発達の土台は生活の安心と安定であり
これは社会福祉の役割である
継続的な援助が必要
生活を変えることができる援助を組立てるのが社会福祉士の仕事である
親子の周りに「応援団」を形成してください
と結ばれた。
日本福祉大学の神奈川県同窓会が開いた公開セミナーを聴講した
この3月まで副学長であった近藤直子教授の講演である。
レジメに沿って講演の中身を紹介する
1、発達を理解する視点:マイナスの中にプラスを見る
発達とは 『できるようになること』 を求められる
が
しかし、発達したからできなくなることがある
として
保育園で食べられていたのに嫌いになることがあるが
これも味覚が発達し、味や臭いが自分の好みと違うことに気付くことで
心が発達したということ=選ぶ力が付いたということ
だと強調
発達するからマイナスも出る
幼児期、友達と比べてできないこと悔しい
運動が得意でない子は努力してもできないこともある
でも自分の得意なことはある-これを見出すこと大事
マイナスを子育ての失敗としてではなく子どものチャレンジとして応援しよう
子どもの心に 大人を、仲間を、自分を好きになる素敵なストリーを培ってやろう
子どもにとって本当のマイナスは
だれからも
愛されないこと 信頼されないことだ
とこの項をまとめられた。
2、「困っていること」に取り組む
大事なことは『子どもが困っている』ということを誰かが知っていること
として
5歳児 よくパンツを少し汚すという子どもの例を紹介された。
保育士が心配して 絶えず その子の耳元で
「トイレ大丈夫」「トイレ大丈夫」ときいていた
ある日 その子はトイレで 大量の便を壁中に塗り付けた
保育士からの相談を受け行動観察を行った
その子は片付けが苦手
ハンカチなどが出しっぱなしで
保育士にいつも「誰のかな~ 先生がもらっちゃおうかな」といわれていた
保育士はそんなにひどいことを言っているつもりはない
教えているつもりだ
しかし、その子はその言葉に緊張していた
この子は位置認証が得意でないことがわかり
ロッカーの位置をわかりやすくして上げることで解決
子どもがどういう時に『困った』感を出すのか専門家の力をかりればよいとの指摘は
親にとっても重要だと思った。
3、子どもが育つ当たり前の生活
当たり前の生活とは、安全、安心、安定が保証されることである
として
昨日座っていた場所が突然変えられると
その場所に安心していられない子もいると指摘された
また、みんなが楽しんでいることを同じイメージでとらえられない子もいる
それを大人が知っていること
その子に合った遊び方があるということをわかることも
子どもの安心、安定につながる
とも
また、
家庭は情けない自分を受け止めてくれる場所
であり
安心できる場所である
そこではわがままも許される 甘えん坊でも良い
そのような場所であるように我々が務めてあげれば
明日からの外での緊張に頑張れるのだ
との指摘は 肝に銘じたい
4、家族も元気になれる生活を
最後に教授は
大人も発達過程である 心がけだけでは頑張れない
発達の土台は生活の安心と安定であり
これは社会福祉の役割である
継続的な援助が必要
生活を変えることができる援助を組立てるのが社会福祉士の仕事である
親子の周りに「応援団」を形成してください
と結ばれた。