染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

頑固ジジイのつぶやき。オレは恵方巻きが嫌いだ!

2012年02月03日 | 店主の一日
恵方巻きを初めて知ったのは京都に住んだときでした。
今から15年くらい前です。関西には不思議な習慣があると思って驚きました。
その風習は僕が十日町に戻ってくるのに呼応するように、コンビニの販売戦略に乗って知れ渡り、今ではお正月が終わると恵方巻きの予約をとる迄になっています。
この前、何かのコラムで読んだ事によると船場辺の旦那衆がお座敷でしたお遊びが起源らしく、商業ベースにのって広まるにつれて様々な「ご利益」が付帯してきたようです。
まあ、僕が頑固ジジイなのは確かなのですが、どうもこの手の習慣が苦手です。勿論、巻き寿司が嫌いなわけではありません。
一家の晩ご飯に巻き寿司をあてがっておけば気楽でいいっても腑に落ちません。あはは。
更に、簡単な節分の習慣が広まることによって、本来の由緒正しい豆まきが廃れていくのも納得いかない気がします。
実際、家の隅々を廻って豆を蒔くのって結構、面倒です。でも、やはり、節分は豆まきです。

なので、僕は今日だけは巻き寿司を食べる事もなく、大好きな山崎スイスロールも食べない事にしています。

まあ、いいや、明日は立春。春ですね。
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鮭の頭だけが、どんどん売れていく不思議。 栃木の郷土料理「しもつかれ」

2012年02月03日 | 店主の一日
昨日も宇都宮にはたくさんのお客様にお越しいただきありがとうございました。
毎年の新潟物産展なのですが、この節分までの間、毎日ダントツの集客を誇るのが小針水産さん。鮮魚を扱う業者さんで、毎日朝から長蛇の列です。お客様が買っていかれるのは鮭の頭。これが飛ぶ様に売れていき、百貨店の方が冷蔵庫から発泡スチロールのケースを台車に載せて行き来します。宇都宮にいる中澤君に聞いたら7つで630円でしたが、昨日で完売!!それでも冷蔵で送るので送料が出るのがやっとな程ではないでしょうか?小針水産さんは目利きであり、いいルートを持っているので、鮭の身の方も美味しいです。お魚もぜひどうぞ。

この鮭の頭だけが売れていく原因は、栃木の郷土料理「しもつかれ」にあります。



作り方や由来はこちら
http://www.geocities.jp/yamapon65/tisantisyou_simotukare_hatuuma.html

節分の頃になると各家庭で作るらしく、その材料として買っていかれるのです。
これが郷土料理らしいことにはチマチマ作るのではなく、大鍋でどがーん!と作るあたりがまさに愛すべき郷土料理です。正月の残りの鮭の頭、時間が経って水気がなくなったニンジンや大根などの野菜、節分で残った豆、新酒を作った後の酒粕をつかうと云ったところに起源があるのもまた魅力的です。
二年前に宇都宮に行った時に、百貨店の地下で売っているのを見つけて買いました。見た目はこう、なんと云うか、あまり美しくないのですが、実に美味しいです。また一方、かなり大雑把で、家庭によってかなりレシピに違いがある事を感じさせます。
この辺で云えば、十日町が誇る夏の郷土料理「きりざい」みたいなものでしょうか?
最近はB級グルメ流行りで全国各地で「地域のソウルフード」に加えて「新しい郷土料理」が随分出来ていますが、「しもつかれ」のような「由緒正しい郷土料理」というのは実に魅力的です。初午の習慣とリンクしているのもいいですね。今では通年食べる事もできるそうです。栃木に行ったら是非、「しもつかれ」を食べてみてください。

大事なこと。
もちろん、きはだやの売場にも寄ってくださいね。今日も中澤君がニコニコしながら立っているはず。


すいません。栃木県とはあまり血縁がなく、「しもつかれ」についてどれだけしっているわけでもないのですが、とても魅力的な料理だと思うので、宇都宮に行った時に聞いた話しや、WEBに載っている内容を鑑みて書きました。
ご存知の方がいらっしゃったら加筆、訂正願います。
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雪は静かに降るということ

2012年02月03日 | 店主の一日
雪と雨は元は同じですが、様々な違いがあります。
たとえば、雪は静かに降るということ。
今もしんしんと降っています。
音もなく降る雪に対して「しんしん」という言葉を宛てた先人の感覚に驚いたりします。

また積もった雪が音を吸収するので、雪の夜はとても静かです。
シーンという音が聞こえてくるのではないかと思うほどです。
確かに雪国の生活は難儀も多いですが、自分の生活の中にこんなに静かな時間があるというのは
なかなか魅力的におもいます。

僕は「雪に振り込めらる」というのが好きです。
とにかく雪が多すぎて身動きが取れないから暫く静かにしてましょうみたいな感じ。
暫く前の事ですが、厳冬期の北アルプスの登山口の宿、晩秋の八甲田の奥深い宿。
どちらも泊まり客など殆どない中で、暖かい部屋の中から静かに降り続ける雪を眺めるのはなかなかよいものでした。
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