染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
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店主 関口台地を歩く 最終回

2019年10月26日 | 店主の一日
大学生の僕に全く用事がないはずの関口台地に初めて来たのは、大学二年の冬だったと思います。
永青文庫と隣接する「和敬塾」に同級生の山本君が住んでいて誘ってくれた。

学生時代の村上春樹が住み、「ノルウェイの森」で主人公のワタナベトオルが住んでいた「寮」のモデルになっている。

寮の建物は無機質であったけれど、こんな公園の中に学生寮があるのが理解できないくらい驚いた。

椿山荘に来るとその時の事を思い出す。
スマホもデジカメもなかった頃なので、確か一眼レフのカメラを持って行ったと思うけれど、どんな写真を撮ったかは全く覚えていない。

私有地なので、関係のない人が立ち入る事はあまり歓迎されない。
大学にも似た様な断り書きがあるけれど、大学は常に自由な場所で、大学の敷地に入っていけないのは警察と機動隊だけと信じる僕はどこの大学でも入って行くけれど、ここは少し気が引けます。

写真を取られる事もあまり望まれていない気もするけれど、少しだけ。
寮自体は全く無機質なのですが、とにかく緑が多い。
都心の大学は敷地いっぱいに建物を建てて、緑を残す余裕は少ないけれど、和敬塾は地方の大学の様に緑に囲まれた中にあります。
ある意味、恵まれた場所です。

中に入るのはご遠慮しましたが、写真を何枚か。
この敷地の中にはワタナベトオルも突撃隊もまだ、生きているのかもしれませんし、僕が学生の頃からあまり変わった気のしないこの場所はまた、小説の舞台になっていくのかも知れません。

関口台地にはまだまだ魅力的な場所があります。
よいです。関口台地。















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