染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

店主、最強の登山家を見る。

2023年03月18日 | 店主の一日
出張に行った時に町の中でポスターか何かを見て仕事の後に滑り込みで見た感じでした。
いいポスターです。


残念なことにクライマーは成果(この言い方がいいかどうかはわからないけれど)が上がれば上がるほど、社会と距離が空き、死に近づいていってしまう。実に酷い話だと思う。
植村直己も長谷川恒男も山田昇も死んだ。
気の毒なことに遭難死することで更に広く知られる。

山野井泰史については沢木耕太郎の「凍」が実にいい。
背中をもぞもぞさせながら読んだ。
山野井夫妻も危うく三途の川を渡るところであったけれど奇跡的に生還をする。
命の代わりに多くの指を失った。
もしその時に無事に戻ってきたならば、おそらく今頃は遭難死してたのではないかと思う。
指を失ったことで先鋭的な領域に踏み入ることができなくなったと思う。

僕の様な凡人には全く理解ができないことに彼は今もまだ岩を登ろうとしている。
何に挑んでいるのかもわからない。
あるいは挑んでいるのではなくて完全に内包されているのかもしれないと思うのです。
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店主、エゴン・シーレを見る。

2023年03月17日 | 店主の一日
東京都美術館では「エゴン・シーレ展」を開催中です。
展示の中に17歳だかの時に描いたデッサンがありました。
ポストカードを買ったのですが、早々に使ってしまいました。
全く不自然を感じさせないデッサンです。
その絵を17歳で描く才能ってどこから来るのでしょう。
28歳没というのも実に早逝。
解説を読みながら見るにとシーレと全く異なる価値観を持つ家族なり環境なり街からの疎外を感じざるを得ません。
そういえば以前に「絵にはシーレの孤独感が表わされていて、それが見る人を惹きつける」みたいなことを書いてあるのをみたことがあります。

ふ==ん。なるほどね。「少し陰がある」そんな感じがいいのかもしれません。

僕は陰というよりも、絵を描く過程で感情が解放されていくような躍動感に惹かれるのです。
抑圧からの解放。


グスタフ・クリムトを含むシーレを囲む画家の絵をシーレが吸収していく流れもみてとれるような展示でよかったです。

でもチケットは2200円。ここ数年に見た中では圧倒的な高さです。
円安等々の影響もあって、これからの美術チケットはこんな値段になっていくのでしょうか。




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新しい案内状作成のための習作

2023年03月14日 | 店主の一日
新しい案内状作成のための習作


#きはだや #更紗 #カンタ刺繍ストール #更紗帯 #ブロックプリント #アリ刺繍

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マスク外し解禁

2023年03月13日 | 店主の一日
今日からマスクの着用は個人の判断に委ねられるということです。
すいません。
十日町ではもうしばらく前から買い物に入る時はともかく、路上ではあまりマスクをしていませんでした。
会社でも、、そうですね。あまりしてないのです。
今日からのマスク外し解禁は待ちに待った処置ではあるのですが、花粉症がひどくて却ってマスクをせずに外に出ることができないような状況です。

東京の「花粉が非常に多い」と十日町の「花粉が非常に多い」では全くレベルが違います。
これは東京の大雪は10cmを指し、十日町の大雪は1mを言うのと同じです。
新橋の駅を出るとすぐそこに見えるのは汐留のビル群ですが、我が家から同じくらいの場所にあるのはビル群ではなくて
杉の木が植えられた低い山です。花粉を付けて褐色に見えます。
十日町は低い山に囲まれた狭い盆地です。周囲の山にはしっかりと杉の木が植えてあり、この季節になると盆地の底に花粉が降り注ぎます。ひどい話です。
写真は車のフロントガラス。

ウォッシャ液を出そうとしたら初めは液が出ず、空気だけが出たのですが、音とともにウィンドウに付いていた花粉がブワッと舞いました。
もう卒倒しそうです。
早いですが今日はもう止めます。
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東京国際フォーラム

2023年03月11日 | 店主の一日
昨晩、通りかかった東京国際フォーラム。
設計はラファエル・ヴィニオリ。つい先日亡くなられましたね。
山手線に沿うように湾曲した建物。巨大なガラスの吹抜けは宇宙船の中にいるような気持ちになります。
元々この場所にあったのは東京都庁です。現在の西新宿に移転し、跡地にできたのがこちら。
この建物の工期はちょうど僕が京都に丁稚に行っていた頃と重なり、京都から十日町に戻ったらできていた感じです。
バブル真っ只中の計画らしく、大変にお金がかかったとか。それにこの超一等地にある巨大な空間は実に贅沢です。恐らく国内にもこれだけな大きな吹抜けはそうないように思います。空間対比の利用面積で言えば極めて低いです。
出来て直ぐの頃の国際フォーラムを歩いた事がありますが、店舗の入居も中途半端で随分寒々しい感じがしたような気がします。
昨年のきものサローネの会場でもありますが、今はイベントでいつも人の行き来が絶えません。
下世話な話ですがここの冷暖房にかかるお金は大変な額だと思います。







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foodex 東京ビックサイト

2023年03月10日 | 店主の一日
今日は東京ビックサイトのfoodexに。
それにしてもビックサイトに行くとよく歩きます。
そこそこの健脚と思いますが、ビックサイトを含めて今日は25000歩ちょい。




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神楽坂 紀の善のこと。

2023年03月08日 | 店主の一日
神楽坂の入り口にあった紀の善。神楽坂を代表する店です。
テレビなどで取り上げられることも多く、なんとか坂の歌の中に歌われてからはファンの諸氏も訪れ、大変に混雑したそうです。

「男は喫茶店でコーヒー以外のものを飲んじゃいけねえんだ」という大学の先輩の教えを半分だけ守り、
甘味屋には近寄らないことにしていますが、毎夏に紀の善で食べる氷あんずだけは楽しみにしていました。


昨年9月の中頃に「設備改修のためにしばらく休業」と張り紙がしてがして休業に入ったのですが、10月になって突然ホームページに
「店主の高齢化と諸般の事情により9月30日をもって閉店しました」と発表されました。
コロナの間もそれなりにお客さんは多かったように思いますので、コロナが原因ではないように思います。


ここから先はどこかのブログか何かで読んだのですが、元の文章がわからなくなってしまいました。
すいません。僕に多くの示唆を与えてくれたブログ氏に感謝いたします。

原因の一つは店主の高齢化。もう一つは店舗が借地の上に建っていて更新後の借地料が相当に高く、お店の継続を断念せざるを得なかったのではというものです。まあ、確かに前回の更新があったであろう30年前、僕が学生の頃の神楽坂は随分静かで、今のような人通りはなかったように思います。借地料も上がりましょう。
そして前出のブログ氏は商店街にさえも何も言わずに突然の閉店を選んだのは閉店の際の混乱を避けたのではないかと。

なるほど確かに気の善が閉店するとネットで流れれば相当の混乱になるでしょう。
普段でさえ長い列があるのに開店前から列が出来、地下鉄の出入り口を越えていくでしょう。
抹茶ババロア(僕は食べたことはないけど)が美味しいらしいですが、これも長い列が出来、予約の電話が絶えないでしょう。
多分これだってお店の設備を考えれば急に二倍、三倍の量を作る事は難しいのでしょう。
今の時代ですからなんちゃら坂のファンにあんみつがネットで転売されていくのかもしれません。
もしかしたら、より多くの人を失望させてしまうのかもしれません。
それを避けてひっそりと閉店したというのは残念ですが、よい選択であったのではないかと思うのです。

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新潟県クラフトマンクラブパネル展始まる

2023年03月06日 | 店主の一日
新潟ふるさと村アピール館で「新潟県クラフトマンクラブパネル展」が始まりました。

昨年にきはだやにも取材に寄っていただきましたが、カメラマンの渡部佳則さんが撮ったクラフトマンクラブ会員のものづくりの日常の様子です。
僕はちょっと機会がなくて行けていないのですが、同会の会長が現地の写真を送ってきてくださいました。

一枚あるモノクロの写真は初代会長の足立茂久商店のおとっつぁんかと!

3月21日までの開催になります。お近くのかた、お出かけの方はどうぞお立ち寄りください。

新潟ふるさと村
http://furusatomura.pref.niigata.jp/activity/8644.html
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