ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

中国企業“パシフィックアンデス”問題は政府レヴェルへ移行

2012-08-17 16:44:31 | 日記
2012年08月17日 モスクワ発
[中国企業“パシフィックアンデス”問題は政府レヴェルへ移行]
ロシア漁業会社を実質支配し、ロシア海域のスケトウダラの漁獲枠を管理しているとされる中国企業“パシフィックアンデス” (PacificAndes International Holdings)の問題について、ロシア連邦独占禁止庁長官アルテミエフは、政府レヴェルでの特別委員会を設置し、その委員会を第1副首相イゴール・シュヴァロフに主宰してほしいと求めた。
このことで、“パシフィックアンデス”のスキャンダルは、政府レヴェルへ移行したことになる。
この委員会の設置は、治安当局による強制力の発動と、ロシア市場で起きた事件に関する刑事訴訟を可能にするものだ。
今年2012年4月には、ロシア漁業庁も、同年2月、“パシフィックアンデス”が、ロシア海域のスケトウダラの漁獲全体の60%を管理している旨の報告書を発表したことを受け、ロシア海域における外国人漁業に関して、司法機関に対し、調査依頼を提出している。
また、首相メドヴェージェフが委員長を務めるロシア政府委員会は、同年7月30日、問題への対応等を協議、この委員会の求めに応じロシア連邦独占禁止庁長官アルテミエフは、外国企業によるロシア極東漁船団への違法な出資と管理体制を正すため、複数の漁業会社との交渉を開始すると発表していた。
“パシフィックアンデス”を含め、外国企業がロシア漁業会社の資本に不当に参加している証拠が発見された場合、ロシア排他的経済水域におけるスケトウダラの漁獲割当を否定する根拠になると指摘されている。(写真:第1副首相シュヴァロフ)
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