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北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

活カニ輸入量8割減 昨年の紋別港、密漁防止協定響く

2016-01-30 18:37:53 | 日記
2016年01月30日
北海道新聞
[活カニ輸入量8割減 昨年の紋別港、密漁防止協定響く]
協定発効後、初めて紋別港に輸入された活ズワイガニ=昨年5月
【紋別】釧路税関支署紋別出張所は28日、2015年の紋別港貿易概況を発表した。輸入の主力の活カニは前年比8割減。外国貿易船の入港隻数は66隻と、統計を取り始めた1997年以降初めて100隻を切った。2014年12月に発効した、日ロ両政府によるカニの密漁・密輸防止協定の影響とみられる。
ズワイガニとタラバガニの活カニは、数量で843トン(前年比78・1%減)、金額で14億4608万円(同34・2%減)。柱の活ズワイは507トン(同86・1%減)、6億8763万円(同64・8%減)と大きく減少した。
また、15年12月には3年ぶりに冷凍ズワイの輸入があった。輸入する加工場が、高騰した活ズワイから転換を図ったとみられる。
一方、紋別港第3埠頭(ふとう)に建設中の紋別 バイオマス発電 所の建設資材などの輸入が21億4877万円あり、輸入総額では、41億3058万円(同59・9%増)と、前年を上回った。
輸出は、中国やベトナム向けの冷凍コンテナによる魚介類が好調。輸出総額で5億171万円(同9・1%増)とこちらも前年を上回った。(川崎学)
■廃業、縮小…加工業者へ打撃深刻 国に対策望む声も
【紋別】釧路税関支署紋別出張所が28日に発表した昨年の紋別港貿易概況で活カニの輸入量が前年比8割減となった。活カニを主力商品としていた市内の水産加工場は大きな打撃を受けている。
紋別市水産加工業協同組合によると、昨年の組合員41社のうち、カニを主に取り扱っていた2社が自主廃業したという。同組合の片桐和宏参事は「ほかにも事業を縮小している社が多く、雇用や従業員の収入に大きな影響が出ている」と話す。
協定発効前から輸入が厳しくなることを見越して、ホタテなどほかの魚種に転換を図った社もあるが、2014年12月の暴風雪による大しけの影響でオホーツク海沿岸のホタテが減産。片桐参事は「往復ビンタをもらったようなものだ」。
片桐参事はまた、ロシア側は今回の協定やロシア200カイリ水域内での サケ・マス流し網漁 禁止を対日外交の材料に使っているとの見方を示し、「国は、影響を受ける業界に対して対策をとってほしい」と訴えた。
主に活ズワイガニを扱う市内のある水産加工会社は、14年に500トンあった取扱量が昨年は30トンまで激減。このうち、ロシアから輸入したのは10トンだけだった。
代表の男性は「おととしまで1キロあたり1200円前後だった価格が、協定発効後は平均で2600円、高い時には3千円以上に跳ね上がった。この値段では仕入れてもさばききれない」と話す。売れるまでに時間がかかれば、いけすで死んだり足が折れて商品価値が下がるといったリスクが高くなるため、仕入れる量を抑えているという。男性は「このままでは会社をやめるしかない」と頭を抱えた。(川崎学)

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