2020年04月07日
リポート:北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア科学研究機関 極東海域 スケトウダラ サケマス等 調査航海]
全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ太平洋支部チンロは、極東海域のスケトウダラ、サケマス等の資源調査に向け、2020年3月24日、科学調査船”Профессор Кагановский”(プロフェッサー・カガノフスキー)がウラヂオストクを出港したと発表した。
調査の第1段階では、南クリール海域と北部オホーツク海域で、トロール、エコー、魚類プランクトン、海況、スケトウダラの産卵行動の結果等の調査を行う。
確認されたデータの分析結果は当該魚種のTAC設定に活用される。
夏季のはじめとなる第2段階では、クリール列島太平洋側海域と北太平洋公海部のイカ等の表層魚の漁場形成環境把握のため、トロール、海況、プランクトン、表層等の調査を行うほか、太平洋サケマスの餌の状況、沿岸への来遊時期予測のための監視を行う。
なお、” Профессор Кагановский”は同年7月中旬、ウラヂオストクへ帰港することになる。