2020年12月13日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[英国EU離脱 ノルウエーは英国とEUの双方漁船の入域を認めない可能性がある]
ノルウエー漁業大臣Odd Emil Ingebrigtsenは、自国、英国、そしてEUの三者間の合意が2021年1月1日までに行われなければ、英国とEUの双方の漁船の自国海域への入漁を認めることはないと発表した。
また、このことから、双方に交渉のテーブルに着くように勧告していると加えた。
英国は今年2020年9月、EU離脱後、40年ぶりに独立した沿岸国としてノルウエーと漁業協定に合意した。
この協定は、英国がEU共通漁業政策を完全にはずれる2020年12月31日の後、英国とノルウエーが漁業分野でどのように協力するかについての原則を概説する広範な条約の枠組みを提供している。
一方で、双方がどのように協力するかについての実質の多くは、年次漁業会合で決定されることになった。
Odd Emil IngebrigtsenはICESのアドバイスに従って国内割当量を設定すると語り、三者間の合意がなければノルウエー漁船が英国とEUの海域に入漁出来なくなることを受け入れている点も示唆している。
これからの3者の行動、積極的に漁業合意を求めるのかは、各々の海域の資源、漁場価値が大きく影響を与えるものと予想される。