2020年12月24日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[太平洋サケマス沖獲りは本当に再開するのか]
ロシア漁業庁は、2020年12月21日付命令No.711に基づき来年2021年の極東排他的経済水域(EEZ)での太平洋サケマス商業漁業沖獲り向の漁獲割当配分を7社に行った。
当該漁獲割当は以前、流し網により利用されていたが、これは、2016年1月1日に停止された。
一方でロシア政府は沖獲りの漁獲割当を新たに配分している。
資源利用が可能となった権利者は、いまだに流し網の代替となる、効率的な漁具・漁法はまだ開発されていないとしている。
ロシア漁業庁は、科学調査のレヴェルではあるが、トロールで太平洋サケマスが漁獲されるため、この漁法の使用を示唆している。
しかし、本当にこれで本格的な沖獲りが再開されるのか、疑問がつきない漁獲割当配分となっている。