2020年12月21日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[地方仲裁裁判所 協会追放問題 ロシア漁業会社の主張を認める]
2020年12月21日、ロシア沿海地方裁判所は、ロシア・スケトウダラ漁業者協会が、ロシア漁業最大手“ルスカヤ・ルイボァプロムシェレンナヤ・カンパニヤ「ロシア漁業会社」(Русская рыбопромышленная компания)”のグループ企業6社を追放する決定を行ったことを、不当とし、これを無効とする判決を下した。
ロシア経済紙”カメルサント”が伝えた。
スケトウダラ漁業者協会が、この判決を不服とする場合、30日以内に上訴することになる。
“ロシア漁業会社”は来年2021年以降、協会として取り組んでいた、スケトウダラMSC製品が生産できない可能性が指摘されていた。
同社は、今年2020年8月上旬、ロシア首相ミシュスチンに対し、カニの漁獲割当のオークションによる配分を現行の50%から100%に、また、カニ以外の水棲生物資源の投資クオータを20%から50%にそれぞれ引き上げすること、更に、ロシアで建造されていない船齢30年以上の船舶を使用しての漁業の停止を求める要請を行ったが、これに対し全ロシア漁業者水産物輸出者協会ヴァルペほか関連業界団体は、一斉にこの行動を批判、スケトウダラ漁業者協会からは追放処分となった。