2021年07月15日
リポート:北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[日本EEZ“またがり資源”韓国近海スルメイカ操業 2020年度管理漁期結果]
韓国漁船による自国EEZでの2020年度漁期(管理期間2020年7月-2021年6月)のスルメイカの漁獲量は、3万2,910トンで、前年度同期の16%減、TAC設定8万9,000トンに対する開発率は37%で終漁となった。
また、2018年度漁期に試験的にTAC設定が導入され、2019年から正式枠となり、通期で1万1,000トンを生産して動向が注目された二艘引き西海トロールの生産は、7,340トンで前年同期の66%にとどまったものの、全体の漁獲の約1/4の生産を行い、一定のプレゼンスを維持、2021年度新漁期のTAC設定の増枠につながった。
一方、主要漁業の沖合イカ釣は1万3,900トンで前年同期を11%下回った。
なお、資源回復を目的に、今年2021年1月1日から、近海網漁船にもイカのTAC管理が導入されており、1,000トン強の漁獲データが報告された。