2021年10月30日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[NEAFC 2022年TAC設定合意 国別割当は交渉継続]
北東大西洋漁業委員会NEAFCは、2021年10月28日、国際海洋探査委員会ICESの勧告に従い、来年2022年のサバ、ニシン、そしてブルー・ホワイティングのTAC設定に合意したと発表した。
ただし、国別割当については未合意で交渉が継続されている。
同委員会にはロシア、ノルウエー、EU、フェロー諸島、グリーンランド、アイスランド、そして英国等の代表者が参加した。
来年2022年の管理海域のTACは、サバが前年2021年より7%減の79万4,900トン、ニシンが8%減の59万8,600トン、そしてブルー・ホワイティングが19%減の75万2,700トンとなる。
ノルウェー水産海洋大臣BjørnarSkjæranは、科学的勧告によると、サバの資源量は減少しており、TACの設定において、これを真摯に受け止めたと語り、国別割当配分のため、より精度の高い資源情報を収集するための作業部会を設置することに合意したと加えた。
作業部会は、来年2022年2月28日までに報告書を発表し、さらなる交渉のため翌3月に会合を行うことになる。