ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

元サハリン州水産担当副知事ビストロフ 控訴審 逆転無罪に

2022-08-18 15:23:17 | 日記

 

2022年08月18日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[元サハリン州水産担当副知事ビストロフ 控訴審 逆転無罪に]

サハリン州元水産担当副知事イーゴリ・ビストロフ(Игоря Быстров)の控訴審が、去る2022年6月29日から開始され、今般、サハリン州裁判所は第1審の結果を覆し無罪とする判決を下した。

第2審判決は、第1審が犯罪の事実を立証できていないと指摘している。

2022年1月、ユジノサハリンスク市裁判所での第1審においてビストロフは禁固3年の有罪判決を受け、これを不服として控訴していた。

ビストロフは、2019年5月、サンクトペテルブルグで逮捕された。

刑事起訴された背景に、色丹島の漁業コンビナート”アストロブノイ”の漁獲割当の取扱い問題があった。

破たん状態にあった色丹島の漁業コンビナート”アストロブノイ“を再建するための任務において、法的権限を越えた(刑法286条:重大な結果の原因となる公権力の超過)疑いがかけられた。

ビストロフは、経営破たんとなった”アストロブノイ“の創業者からの漁獲割当の返還に関する過程で、先方に不当な要求を行い、この創業者に不利な条件での取引を行わせたとされた。

2016年4月14日、大統領プーチンと国民の直接対話において、“アストロブノイ”の給料未払問題が明らかになった。

これを受けプーチンは速やかに問題の解決を命令、2016年9月には“アストロブノイ”の経営危機脱却のためのスキームができ、この覚書には当時のサハリン州知事コジェミャコ、投資家アレクサンドル・カン、そしてロシア漁業庁長官シェスタコフが署名している。

なお、ビストロフは、1年10ケ月の間、勾留され、6ケ月半の間、自宅軟禁された経緯があり、損害賠償手続きの権利にかかる説明を受けた。

 

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2022年漁期 北海道(日本)隣接サハリン州シロザケ操業期間が決定する

2022-08-18 10:45:13 | 日記

2022年08月17日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[2022年漁期 北海道(日本)隣接サハリン州シロザケ操業期間が決定する]

今年2022年漁期、北海道(日本)に隣接するサハリン州の遡河性魚種生産管理委員会は、シロザケの商業漁業の操業期間を次のとおり決定した。

南西漁業区(クリリオン岬-ポギビ岬) 08月21日-10月15日

北東漁業区(エリザヴェート岬-ダギ海峡) 09月01月-09月30日

テルペニア湾漁業区(テルペニア岬-ソイモノワ岬) 09月11日-10月15日

南東漁業区(ソイモノワ岬-アニワ岬) 08月21日-10月15日

アニワ湾漁業区(アニワ岬-クリリオン岬) 09月11日-10月15日

択捉島 09月21日-11月30日

国後島 09月11日-11月30日

なお、今漁期、同州の当該資源漁獲勧告量は、3万6,760トンに設定されている。

 

 

 

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