ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

”またがり資源”増加傾向東サハリン海域ズワイガニ(オピリオ)TAC前年同で承認

2023-09-11 11:21:52 | 日記

 

2023年09月10日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[”またがり資源”増加傾向東サハリン海域ズワイガニ(オピリオ)TAC前年同で承認]
ロシア農業省は2023年8月25日付命令No.692により来年2024年のカニ類のTACとして約10万5,160トンの設定を承認した。
北海道(日本)隣接東サハリン海域の日本の資源評価において”またがり資源”となるズワイガニについては、オピリオが4,981トンで前年となる今年2023年比同、トゲズワイは4,700トンで4%減の設定となる。
近年、当該海域において、市場価値の高いオピリオの資源増加傾向が確認されている。
ロシア農業省は、昨年2022年9月14日付命令No.609により、科学研究機関の勧告に基づき同年のオピリオのTACを期中見直しして、当初設定3,226トンに1,355トン上積み、4,581トンに再設定した経緯がある。
なお、やはり北海道に隣接する西サハリン海域において、2022年から、良好な資源評価を背景にタラバガニの商業漁業枠が設定されており、来年2024年についても3年連続で150トンのTACが承認された。
報告担当者 原口聖二:当該年のTAC承認は、通常、前年11月頃で、この早期の手続き完了は、投資義務が付帯するカニ漁獲割当オークション第2弾の実施が、今年2023年10月に予定されていることへの対応と推察される。同年12月20日までに、オークションに基づく手続きを完了した者は、来年2014年1月1日から当該落札資源の利用が可能とされている。

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日本EEZ“またがり資源”韓国近海スルメイカ操業概況(9月1日) 半分以上の生産を西岸沖合漁場が占める実

2023-09-11 07:39:41 | 日記

 

2023年09月11日 

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[日本EEZ“またがり資源”韓国近海スルメイカ操業概況(9月1日)]

韓国漁船による自国EEZでの2023年度漁期(管理期間2023年7月-2024年6月)の2023年7月1日から同年9月1日までのスルメイカの漁獲量は9,390トンで、前年度同期比77%、TAC設定7万9,000トン(実証試験枠を除く)に対する開発率は12%にとどまっている。

主要漁業沖合イカ釣りの漁獲量は報告日までに1,040トン、前年度同期比46%、TAC開発率は4%にとどまっている。

2020年度漁期から近海網漁船にもイカのTAC管理が導入されている。

近海網漁業は、2023年度漁期開始から報告日までに、前年度同期と同水準の3,020トンを生産している。

大型トロールと二艘引き西海トロールが、東経128度以西に限定されている操業海域において、当該EEZで報告日までに約5,140トンを漁獲、報告日において、韓国スルメイカ漁業の半分以上の生産を西岸沖合漁場が占める実績を示しており、日本の資源評価において、この動向が、ほぼ論議の対象外となってきた経緯を見たとき、3年連続で問題点として指摘される実態となっている

*日本の自国EEZの2022年-2024年のTACは、漁獲シェアが高かった2007年当時のデータを参照し生物学的許容漁獲量(ABC)中60%を日本1国で獲れるとの前提で算定した値とした上で、7万9,200トンの設定となっている。

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