ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

日本EEZ“またがり資源”韓国近海スルメイカ操業概況(2023年9月15日) リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2023-09-26 21:09:49 | 日記

 

2023年09月27日 

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[日本EEZ“またがり資源”韓国近海スルメイカ操業概況(9月15日)]

韓国漁船による自国EEZでの2023年度漁期(管理期間2023年7月-2024年6月)の2023年7月1日から同年9月15日までのスルメイカの漁獲量は1万1,870トンで、前年度同期比81%、TAC設定7万9,000トン(実証試験枠を除く)に対する開発率は15%にとどまっている。

主要漁業沖合イカ釣りの漁獲量は報告日までに1,400トン、前年度同期比53%、TAC開発率は6%にとどまっている。

2020年度漁期から近海網漁船にもイカのTAC管理が導入されている。

近海網漁業は、2023年度漁期開始から報告日までに、前年度同期と同水準の4,010トンを生産している。

2023年度漁期から西南海区中型トロールのTAC実証試験が開始されており、報告日までに1,530トンを生産している。

これを正式TAC管理漁業種と合算すると生産量は1万3,400トンで、前年度同期比92%となる。

大型トロール、西海トロール、そして西南海区中型トロールが、東経128度以西に限定されている操業海域で、報告日までに約7,980トンを漁獲、現在、韓国スルメイカ漁業の約6割の生産を西岸沖合漁場が占める実績を示しており、日本の資源評価において、この動向が、ほぼ論議の対象外となってきた経緯を見たとき、3年連続で問題点として指摘される実態となっている

*日本の自国EEZの2022年-2024年のTACは、漁獲シェアが高かった2007年当時のデータを参照し生物学的許容漁獲量(ABC)中60%を日本1国で獲れるとの前提で算定した値とした上で、7万9,200トンの設定となっている。

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2023年漁期 40°N以北-180°E以西沿岸 ロシア・北海道 シロザケ漁獲量比較  日刊みなと新聞

2023-09-26 20:09:42 | 日記

一般社団法人北洋開発協会(北海道機船漁業協同組合連合会内 担当 原口聖二)は、一昨年2021年漁期から、シロザケの生産において増殖事業に依存度が高い北海道とサハリン州、そして野生の割合が高いその他のロシア極東地方の各沿岸の当該資源漁獲量の比較を行っている。

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2023年ロシア太平洋サケマス操業5日間毎の漁獲における魚種構成の推移(9月20日)

2023-09-26 19:47:05 | 日記

 

2023年09月26日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[2023年ロシア太平洋サケマス操業5日間毎の漁獲における魚種構成の推移(9月20日)]

今年2023年漁期、ロシア漁業者による太平洋サケマスの商業操業は6月1日に開始され、9月20日までの生産量は、59万1,890トンとなり、当初漁獲勧告量の115.6%に達している。

また、この生産量は、昨年2022年を134%、直近奇数年2021年を14%上回っている。

今漁期の当該商業操業開始以前の5月後半から9月20日までの太平洋サケマス漁獲物の魚種構成の推移は別図のとおりで、カラフトマスが82%を占めている。

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ロシア カニ漁獲割当オークション第2弾 実施早まる 2023年10月16日-18日

2023-09-26 16:36:17 | 日記

2023年09月26日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア カニ漁獲割当オークション第2弾 実施早まる 10月26日-18日]

先に、ロシアのカニ漁獲割当オークション第2弾が2023年10月20日-26日、週末を挟んで設定される計画であると伝えられていたが、今般、これを早め、同年10月16日-18日に実施するとロシア漁業庁が発表した。

当該電子オークションは“ロシア・オークション・ハウス”(Российский аукционный дом:ロシイスキイ・オウクツィオンヌイ・ドーム)社のサイトによって行われる。

上場されるのは、向こう15年間のカニ漁獲割当27ロットで、落札者には23隻のロシア国内造船所での漁船建造と大規模複合物流施設3棟、小規模複合物流施設1棟を建設する投資プロジェクトが義務付けされる。

カニ漁獲割当オークション第1弾では41隻の漁船建造プロジェクトが義務付けされ、8隻が竣工している。

この第2弾実施のため、2023年8月25日付農業省命令No.692により、TACから配分される極東海域と北部海域のカニ資源上場漁獲割当が承認されている。

今年2023年12月20日までに、オークションに基づく手続きが完了した場合、来年2014年1月1日から当該落札資源の利用が可能となる。

なお、オークション参加申請受付期間は2023年9月26日から同年10月11日までとなっている。

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ロシア科学研究機関 来年2024年のマサバ対馬暖流系群の漁獲勧告量を準備

2023-09-26 11:59:34 | 日記

2023年09月24日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[ロシア科学研究機関 来年2024年のマサバ対馬暖流系群の漁獲勧告量を準備]

全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ太平洋支部チンロは、来年2024年の日本海マサバ対馬暖流系群の漁獲勧告量の準備について議論した。

マサバ対馬暖流系群は1980年代後半から激減したため、日本海ロシアEEZでの商業対象となる資源集約は確認されていなかったが、2014年から2022年のデータ分析が指し示すとおり、7月上旬から9月中旬まで、この形成が確認されていて、今年2023年についても、沿海地方沿岸沖合では、定置網、表層トロールによるスルメイカ操業等で混獲がされている。

日本と韓国の漁業者によるこの10年間の漁獲量は15万トンから25万トンの範囲で推移しているが、ロシア海域の平均水温の上昇による生息域の北方への移動拡大等、背景にある海洋プロセスの有利な発展に留意する必要があることが指摘された。

2019年から2023年の夏と初秋、沿海地方ポシエト湾(42°35′N)からゾロトイ岬(43°N)の沿岸に、サバが集中しているのが確認されており、漁獲サンプルの体長は20 cm-26cm、平均24cmだった。

チンロは来年2024年のロシアEEZのサバ資源の基礎は、2019年級群-2022年級群の2歳魚-5歳魚で、体長24cm-30cmが中心になり、日本海北西部への資源来遊が2021年-2023年と同水準であれば、10万トン程度、当該EEZに侵入する可能性があると予想している。

一方で、ロシアのサバ漁業が長期間休止していたこと、現在、モニタリングの情報が不足していること等から、漁獲勧告量は1,000トン程度の設定とする可能性を確認した。

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