ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

稚内対岸サハリン州コルサコフ港で造船所の建設が2024年8月から開始される 沿岸漁船建造へ

2024-05-02 15:05:27 | 日記

 

2024年05月02日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[稚内対岸サハリン州コルサコフ港で造船所の建設が2024年8月から開始される 沿岸漁船建造へ]

稚内対岸のサハリン州コルサコフ港において、同州近代史上、初めてとなる造船所の建設が2024年8月から開始されると知事ワレリー・リマレンコが明らかにした。

船舶の建造開始は2025年12月で、3年以内に計画どおりの造船能力に達すると見込まれている。

主な建造は、全長19.9m-25mの沿岸漁船であり、定員55人-150人の旅客船や観光船の分野も有望視されている。

造船所の建設費は70億ルーブルを超えており、“ロシア極東北極地方開発公社”(Корпорация развития Дальнего Востока и Арктики)から資金提供を、また、ロシア国家投資銀行“VEB.RF”(ВЭБ.РФ)と国営原子力企業”ロスアトム“(Росатом)から投資を受けることになっている。

このプロジェクトにより700人の雇用が創出され、将来的には25億ルーブルの税収が期待されている。

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2024年漁期 カムチャツカ地方 太平洋サケマス 6月1日操業開始を意思決定  一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

2024-05-02 14:21:14 | 日記

2024年05月02日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[2024年漁期 カムチャツカ地方 太平洋サケマス 6月1日操業開始を意思決定]

カムチャツカ地方遡河性魚種生産管理委員会は、2024年4月27日、同年漁期の太平洋サケマス操業について、例年どおり6月1日からを開始することを意思決定した。

今漁期、極東地方における太平洋サケマスの漁獲勧告は約32万トンで、これは、直近偶数年2022 年とほぼ同水準となっている。

地域別では、カムチャツカ地方が約17万トン、サハリン州約9万トン、ハバロフスク地方約5万トン、そしてマガダン州、沿海地方、チュクチ自治管区で約1万1,000トン等が勧告されている。

また魚種別では、カラフトマスが19万2,900トン、シロザケ8万8,000トン、ベニザケ2万7,600トン、ギンザケ1万800トン、マスノスケ450トン等となっている。

ロシア科学研究機関は、太平洋サケマスの生産のベースは、カムチャツカ半島北東部と西部、東サハリン、そしてハバロフスク地方オホーツク海の各沿岸なると予想している。

また、カラフトマスについて、多くの漁場で直近偶数年2022年を上回るが、サハリン北西部と南クリールの沿岸では、これを下回ると予想している。

 

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ポスト英国EU離脱 イカナゴ操業禁止 環境保護団体 英国政府に毅然とした対応を要請   一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

2024-05-02 13:24:18 | 日記

 

2024年05月02日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[ポスト英国EU離脱 イカナゴ操業禁止 環境保護団体 英国政府に毅然とした対応を要請]

英国が、今年2024年から、ドッガー・バンク海域でのEU漁船によるイカナゴ操業の禁止措置をとるとした問題に関し、環境保護団体は同国政府に対し、EUの反対に屈せず、毅然とした対応を求める要請行動をとった。

EUはこの問題について英国政府を相手取り訴訟を起こしたと伝えられている。

英国はこの海域における海鳥を含めた、捕食等、生態系への影響を指摘している。

これに対し、資源利用者であるデンマークとスウエーデンの関係漁業者は憤慨、EU本部に対し法的対抗措置の働きかけを行ってきた。

英国EU離脱後、EU・英国貿易協定に関し、EUが紛争メカニズムを発動したのは初めてとなる。

例えば、デンマークの場合、この操業が出来なかった時の損失は、年間1,800万ユーロに達すると見積もられている。

両国漁業のEU本部への訴えはEU・英国貿易協定における関税設定のあり方にまで波及する可能性があり、漁業権利が再び主権と利害の象徴になりつつある。

英国のEU離脱による漁獲割当の譲渡は、2021年から開始されており、2026年6月まで実行される。

譲渡のプロセスは(括弧内は全体に対する比率)次のとおりとなる。

2021年:60%(15.0%) 2022年:70%(17.5%) 2023年:80%(20.0%) 2024年:92%(23.0%)

2025年:100%(25.0%)

非TAC魚種については、2012年から2016年の間に記録された平均漁獲量をベースに、2026年半ばまでに制限されることになっている。

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スケトウダラ等北太平洋起源の資源が北極域バレンツ海に適応し始める  北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-05-02 13:14:32 | 日記

 

2024年04月30日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[スケトウダラ等北太平洋起源の資源が北極域バレンツ海に適応し始める]

全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ北極地方支部ピンロは、ズワイガニ(オピリオ)、タラバガニばかりでなく、北極域の海水温の上昇により北太平洋起源のスケトウダラとカラフトマスがバレンツ海の生態系へ侵入し、適応し始めており、この研究を本格化すると発表した。

同支部の研究者は、ロシア地理学会の専門家とのフランツ・ヨシフ諸島における共同調査に参加しており、水棲生物資源の棲息域に関するデータ収集、モニタリング、プランクトンの採取等を行う計画となっている。

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