2024年07月04日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[米国アラスカ州 水産物マーケティング予算削減を余儀なくされる]
米国アラスカ州知事マイク・ダンリービーは、2024年6月28日、122億ドルの同州運営予算に署名した。
これは、各事業の精査により当初計画から2億2,500万ドルの削減となる。
低迷する同州水産業が苦境を乗り切るための支援として“アラスカシーフードマーケティング協会” (Alaska Seafood Marketing Institute)向け用意される予定だった1,000万ドルの予算も取り消しとなった。
アラスカ州の漁業分野は4万8,000人以上の労働者を雇用している。
この産業はアラスカ州最大の雇用主で、11のコミュニティにとって主要な収入源となっている。
一方、現在、アラスカ州漁業は、大手企業売却、廃業等、“前例のない経営危機”に直面しており、同州経済は昨年2023年、20億ドル以上を失ったと報告されている。