2024年07月25日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[2024年漁期 北海道と隣接ロシア・サハリン州のシロザケ来遊予想(サ州修正漁獲勧告)]
近年、北海道に隣接するサハリン州では太平洋サケマス増殖事業において10億尾内外の稚魚放流を実施しており、一昨年2022年、初めてシロザケのみで10億粒を超える採卵が行われ、その内容を問わなければ、数量的に、双方は、ほぼ、同等の増殖事業を展開していることになる。
一般社団法人北洋開発協会(北海道機船漁業協同組合連合会内 担当 原口聖二)は、2021年漁期から、シロザケの生産において増殖事業に依存度が高い北海道とサハリン州の各沿岸の当該資源漁獲量等をモニターし、双方の事業効率の比較などを行っている。
今年2024年漁期、ロシア科学研究機関はサハリン州のシロザケの漁獲勧告量を、当初の3万550トンから3万5,230トンに、今般修正、一方の北海道の来遊予想は4万9,380トン(目回り2.9kg換算)とされている。