2025年01月01日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[2025年 ロシア 春季オホーツク海抱卵スケトウダラ操業“Aシ-ズン”が開始される]
今年2025年も1月1日からロシア漁業にとって最も重要で世界最大の漁業となる春季オホーツク海抱卵スケトウダラ操業、所謂“Aシーズン”が開始されたとロシア漁業庁が同日発表した。
今年2025年のオホーツク海主要3海域、カムチャツカ・クリール海域、西カムチャツカ海域、そして北部オホーツク海域のTACは、前年2024年比5.6%増の100万5,000トンに設定されている。
当該“Aシーズン”操業は、4月10日まで110日にわたり展開され約100隻が着業、80万トンの生産が見込まれている。
漁業シナリオは例年、カムチャツカ・クリール海域から開始され、西カムチャツカ海域に北上、反時計回りに魚群を追い、3月に北部オホーツク海域で操業を展開し、これを最終漁場に完了する。
“Aシーズン”の獲り残し残枠は、10月15日から開始される“Bシーズン”で利用されることになる。
また、当該“Aシーズン”は、北部オホーツク海域でのニシン操業と同時に展開される。
今年2025年の北部オホーツク海域のニシンのTAC設定は31万トンで、“Aシーズン”は同年4月15日までとなっている。
ロシア オホーツク海スケトウダラTAC設定(単位トン) |
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北オホーツク |
西カム |
カム・クリール |
主要3海域計 |
東サハリン |
オ海計 |
2021年 |
381,600 |
381,600 |
296,900 |
1,060,100 |
126,100 |
1,186,200 |
2022年 |
344,200 |
344,200 |
267,600 |
956,000 |
122,700 |
1,078,700 |
2023年 |
322,900 |
322,900 |
251,200 |
897,000 |
109,600 |
1,006,600 |
2024年 |
342,500 |
342,500 |
266,500 |
951,500 |
130,300 |
1,081,800 |
2025年 |
361,800 |
361,800 |
281,400 |
1,005,000 |
150,000 |
1,155,000 |
対前年比 |
105.64% |
105.6% |
105.6% |
105.6% |
115.1% |
106.8% |
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二 |