2025年02月14日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア 2025年すり身生産8万5,000トン見積もられる インド市場参入を予想]
全ロシア漁業者水産物輸出者協会ヴァルペ(ВАРПЭ)は、ロシアの今年2025年のすり身生産量を昨年の7万800トンから8万5,000トンに増産、インド市場に参入する可能性があると予想している。
インドは冷凍魚肉すり身の関税を30%から5%に引き下げることを決定、昨年末にロシアとインドが輸出証明の取扱いに合意したため、この市場が現在、ロシアの水産企業に開放された状態となっている。
天然魚から作られるすり身の分野において、ロシアは米国と競合しているが、インドへの輸送物流距離が短いことによりアドヴァンテージがあり、この市場を勝ち取るチャンスは十分にあると指摘、わずか数年でロシアの漁業者が中国と韓国の市場で主導権を握った実績について言及している。
ロシアは洋上と陸上でのスケトウダラ加工の発展によりすり身の生産を増やし、一方で、国内需要はすでに完全に満たされているため、2030年までに輸出を8万トンまで増やす可能性がある。