ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシア科学研究機関 日本海北部調査 マダラ資源の増加傾向を確認

2020-12-19 15:01:31 | 日記

 

2020年12月19日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア科学研究機関 日本海北部調査 マダラ資源の増加傾向を確認]
全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ太平洋支部チンロと同研究所サハリン支部サフニロは、
科学調査”Владимир Сафонов”(ウラヂミル・サフォーノフ)を投入し、北海道に隣接する日本海沿海地方海域と西サハリン海域の調査を行い、日本EEZと資源の往来があるマダラ資源の増加傾向等を確認した。
ウラヂミル・サフォーノフは47°N以北の沿海地方海域で86魚種の漁獲を記録し、この内、カジカ類が16種、カレイ類12種、そしてトクビレ類が11種と多様性を示した。
調査の結果、ゾロトイ岬以北の魚類の資源量は4万6,100トンと算定された。
一方、西サハリン海域の魚類の資源量は20万6,000トンと算定され、その大部分をスケトウダラが占め、これにニシンとマダラが続き、2018年の当該調査と比較し、特にマの増加傾向が確認された。
なお、このほかタタール海峡の着底トロール調査では、無脊椎動物のデータも収集された。

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韓国済州島流刺網漁船(유자망:ユジャマン) スルメイカTAC対象業種設定に抗議集会

2020-12-16 23:51:27 | 日記

 

2020年12月17日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[韓国済州島流刺網漁船 スルメイカTAC対象業種設定に抗議集会]
韓国済州島の近海流刺網(유자망:ユジャマン)漁船船主評議会のメンバー100名余りは、昨日2020年12月16日午後、済州水産研究所で開かれた海洋水産部による「2020年7月-2021年6月TACの設定及び管理に関する実施計画の一部改正告示関連説明会」に反発、抗議集会を行い、近海流刺網のスルメイカのTACを2020年の実績基準にすること等を要求した。
現在、スルメイカのTACの管理適用は、沖合イカ釣り、大型トロール、中型トロール、大型巻き網、そして西海トロール(2艘引き)の5漁業種のみとなっている。
海洋水産部のTAC設定の修正告示案は、新たに近海網漁船をスルメイカTAC管理対象漁業に加え、管理期間を2021年1月1日から2021年6月30日までとすることと、近海網スルメイカTACを2,648トンに制限する内容を含んでいる。
海洋水産部のこの方針は、近海流刺網漁船の漁獲量が大幅に増加しており、資源保護の必要性が大きくなったためと伝えられている。
近海流刺網漁船のスルメイカの漁獲量は2018年の484トンから2019年に2,496トン、今年2020年は5,000トンを超えている。
近海流刺網漁船船主評議会は、漁業関係者の意見収斂も行われていない状態で、海洋水産部の一方的な行政予告は、国民の基本的な権利を侵害した行為とし、近海網のスルメイカTACの適用については2020年から3年間の試験運用した後、適用すべきだと要求した。
また、他漁業種の漁獲量の減少が、近海網の操業参加によるものなのか、違法漁業の結果なのか等、因果関係を正確に把握すべきだと海洋水産部に要求した。

 

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韓国海洋水産部 近海網漁船 スルメイカTAC規制対象に向け立法予告

2020-12-16 20:21:12 | 日記

 

2020年12月13日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[韓国 近海網漁船 スルメイカTAC規制対象に向け立法予告]
韓国海洋水産部は、近海網漁業によるスルメイカをTAC規制対象に組み込む立法の予告を行った。
これまで規制の対象外となっていた近海網漁業のスルメイカ漁獲が増加して、関係業界に波紋を呼んでいたが、一方で、TACの内数として規制されることで、既存のTAC対象漁船の配分割合が削減される可能性が懸念されている。
海洋水産部は適宜、説明会を開催し、意見を受け付け理解を求めていくこととしている。
近海網漁船の主な対象魚種はこれまでイシモチだったが、昨年2019年、当該資源の禁漁期間中、特に、流刺網の一部船団がスルメイカ漁獲に向け漁具を改良、当該操業を開始し、今年2020年、価格が急騰すると、最初からイシモチ操業よりスルメイカ操業に軸足を置くこととなった。
このことで、沖合イカ釣り漁業より、漁獲圧力が高い等の指摘、不満が、関係業界から噴出することとなった。
事実、近海網漁船のスルメイカの漁獲量は年々増加している。
2018年、480トンだった当該漁獲量は、2019年には2,500トンまで増加、今年2020年は10月までに5,000トンを超えている。
更に問題なのは、近海網漁船403隻の内、スルメイカを漁獲する船団隻数が、まだ、半分という点だ。
もし、すべての近海網漁船がスルメイカ操業を開始すると、漁獲圧力は、想像以上なものとなる。
近海網漁船の漁獲は、大幅に増加する可能性があるが、スルメイカ資源は逆に減少傾向にあり、今年2020年10月までの漁獲量は8万5,350トンで、平年より27%下回っている。
近海網漁船の漁獲量が日増しに増え、資源保護が必要になると考え、海洋水産部は、当該漁業へのTAC規制の導入を決めた。
現在、スルメイカのTACを適用は、沖合イカ釣り、大型トロール、中型トロール、大型巻き網、そして西海トロール(2艘引き)の5漁業種のみとなっている。
これら既存のTAC適用漁船は近海網漁船の規制の必要性には同意するが、必ずしも歓迎するだけではない状況にある。
TACは文言どおり、総許容漁獲量で、上限があって、最終的には一つのパイを分け合うことであり、5つの漁業種漁船は、近海網漁船の規制は必要だが、このために、自らの配分漁獲シェアを与えることが避けられず、口を揃え、不満を漏らしている。
海洋水産部関係者は、漁船ごとに利害関係が分かれており、現場の意見を聴取してTAC適用の詳細を定める計画だと語った。

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Council approves Brexit contingency plan on fisheries

2020-12-16 19:35:53 | 日記

 Council of the EU 
 
16/12/2020 11:24 | Press release | 
Council approves Brexit contingency plan on fisheries

 
To make it possible that EU and UK fishing vessels continue to have access to each other's waters as of 1st January 2021, the Council adopted yesterday its position on an EU regulation for access possibilities until an EU-UK fisheries agreement is concluded or until the end of 2021, whichever comes first. This regulation creates a legal framework for EU and UK fishermen on how to grant them authorisations to continue fishing in UK and EU waters respectively after the end of the transition period (31st December 2020). As a contingency measure, in the case of a no-deal, these authorisations could apply as of 1st January 2021 until 31st December 2021 (or earlier, when an EU-UK fisheries agreement is concluded). The regulation would contribute to the economic stability and livelihood of fishing communities and to the continuation of sustainable fishing until a permanent EU-UK agreement.
As a case of urgency, the process of adopting this regulation is fast-tracked; following the Council's adoption of the mandate, the proposal will now be voted by the European Parliament later this week. The Council and the European Parliament are working closely to ensure that the regulation is adopted before the end of the year and enters into application on 1 January 2021.
Regarding fishing opportunities and quotas co-managed by the EU and the UK, these are envisaged on a preliminary and limited manner through a separate EU regulation, in consultation with the UK and until a final agreement is reached.

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2020年12月17日 みなと新聞 国後島のロシア魚粉新工場着業遅れ

2020-12-16 17:50:40 | 日記

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На Сахалине промысловые скопления морского ежа и ламинарии стабильны

2020-12-16 05:14:09 | 日記

На Сахалине промысловые скопления морского ежа и ламинарии стабильны

 

Специалисты лаборатории беспозвоночных и водорослей "СахНИРО" завершили мониторинговые работы по биологическому состоянию ламинарии японской и серого морского ежа в заливе Анива и у юго-западного побережья Сахалина.

Участники экспедиции выполнили 169 водолазных станций (места исследований), проанализировали 1113 экземпляров ламинарии японской и 3820 экземпляров серого морского ежа.

В заливе Анива серый морской еж образовывал локальные поселения на каменистых и скально-валунных грунтах в диапазоне глубин от 0,5 до 10 метров. Они разделены между собой песчаными и песчано-илистыми участками дна большой площади не пригодными для его обитания.

В уловах встречались в основном животные промыслового размера. Соотношение самцов и самок за весь период исследований составило 1:1.

В прибрежной зоне юго-западного Сахалина основной участок обитания морских ежей находится от села Шебунино до села Яблочного. Это самый большой и традиционный район промысла.

Его скопления расположены в прибрежной зоне на глубинах от 0,5 до 30 метров. Однако промысловые скопления сосредоточены в диапазоне глубин от 1 до 15 метров.

На этом участке были встречены животные с диаметром панциря от 8 до 77 мм, средний размер составлял 41,1 мм. Масса ежей варьировалась от 0,2 до 161 грамм. Соотношение самцов и самок составило 1:1,2.

Заросли ламинарии японской в промысловом районе залива Анива образуют мощный пояс на прибрежных участках акватории в районах села Третья Падь — села Озерского, реки Островки — села Новиково и мыса Анастасии — реки Медведевки. Здесь заросли водорослей приурочены к глубинам от 0 до 10 м (основной диапазон глубин — 0-6 м).

На юго-западном побережье Сахалина ламинария встречается от м. Гаврилова до м. Крильон. Однако важным в промысловом отношении со стабильными зарослями участком является район от мыса Тукотан до реки Шебунинки.

В ходе изучения размерно-массовых характеристик ламинарии японской было установлено, что пластины второго года имели наибольшую длину и массу на юго-западном побережье. Наиболее интенсивный рост водоросли в длину в обеих акваториях наблюдался в мае.

Результаты сезонного мониторинга свидетельствуют о стабильном состоянии промысловых скоплений серого морского ежа и ламинарии японской на основных промысловых участках юго-западного побережья Сахалина и в заливе Анива, сообщает пресс-служба "СахНИРО".

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シェスタコフ ウニ漁業問題解決について言及

2020-12-15 16:44:12 | 日記

 

2020年12月15日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[シェスタコフ ウニ漁業問題解決について言及]
ロシア農業副大臣(漁業庁長官)シェスタコフは、先に行われたロシア漁業庁傘下公共評議会において、サハリン州のウニ漁業が直面する問題の解決にあたると言及した。
サハリン漁業者協会会長コズロフは、ロシアFSB国境警備局が改正された規則の運用により、これまでのウニ漁業のあり方を違法と見なしていること、また、ロシア政府が水産物の輸出手続きの改正を行い、天然資源監督局等に対し手続き申請が義務付けられたことで、出荷までに多くの時間を要し、活製品の鮮度保持が出来ないことに加え、新型コロナウイルス拡散防止対策(以下CV19)で市場が冷え込んでいる等から、当該漁業が危機的状況にあると語った。
ロシア漁業庁は、操業許可発給にあたり、2010年5月12日付命令No,444”ダイヴィング機器を使用した沿岸漁業活動におけるウニ採捕方法の承認”を根拠にしてきた。
この書類手続きは、ダイヴァーが乗船する本船と補助船が含まれ、本船の許可証に補助船の要目が記載されていた。
しかし、2019年に発効した漁業規則では、当該命令が沿岸漁業のみを対象とし、この中にウニ漁業の特殊性を含める枠組みがなく、商業漁業に分類されていることから、補助船の操業を認める根拠が欠落することとなった。
この点についてロシアFSB国境警備庁は、違反指摘を開始、いくつかの行政訴訟が開始されており、出漁を見合わせる漁業者がでてきており、今年2020年の漁獲割当の約10%、700トン程度が未消化になる見込みとなっている。
また、今年2020年6月、ロシア政府が水産物の輸出手続きの改正を行い、天然資源監督局に対し手続き申請が義務付けられたことで、実態にそぐわない問題が多々発生、活ウニ輸出はこの支障により、経済的な損失を受けている。
同改正において漁獲数量が直前まで確定できない活製品の取扱いが考慮されていないことが分かった。
従前は、相当期間の数量を事前に提出し、実際の数量を、その内数として差っ引きする方式がとられていた。
コズロフは、CV19で、さまざまな支援に関する話題はあるが、それは実現されておらず、善意の漁業者が法改正の人質になっているとし、この解決を求めた。

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英国EU離脱 EU主席交渉官 漁業分野逆戻り 更に溝深まる

2020-12-14 19:51:15 | 日記


2020年12月14日 
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[英国EU離脱 EU主席交渉官 漁業分野逆戻り 更に溝深まる]
英国のEU離脱問題を担当するEU首席交渉官Michel Barnier(フランス)は2020年12月14日、英国との通商交渉の現状について、加盟国大使に説明を行った。
REUTERSが伝えた。
外交関係者が匿名を条件に明らかにしたところによると、Michel Barnierは、交渉がわずかに進展したものの、国家補助金についてまだ溝があると発言した。
一方、漁業分野については溝がさらに深まったとの認識を示した。
執行権限のメカニズムについては「わずかな進展」があったが、国家補助金の問題では意見が一致しておらず、さらに漁業分野の問題では「逆戻りした」と言及したとしている。

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2020年12月14日 みなと新聞 プーチン PSMA協定批准法令署名

2020-12-14 09:27:26 | 日記

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英国EU離脱 ノルウエーは英国とEUの双方漁船の入域を認めない可能性がある

2020-12-13 21:11:45 | 日記

 

2020年12月13日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[英国EU離脱 ノルウエーは英国とEUの双方漁船の入域を認めない可能性がある]
ノルウエー漁業大臣Odd Emil Ingebrigtsenは、自国、英国、そしてEUの三者間の合意が2021年1月1日までに行われなければ、英国とEUの双方の漁船の自国海域への入漁を認めることはないと発表した。
また、このことから、双方に交渉のテーブルに着くように勧告していると加えた。
英国は今年2020年9月、EU離脱後、40年ぶりに独立した沿岸国としてノルウエーと漁業協定に合意した。
この協定は、英国がEU共通漁業政策を完全にはずれる2020年12月31日の後、英国とノルウエーが漁業分野でどのように協力するかについての原則を概説する広範な条約の枠組みを提供している。
一方で、双方がどのように協力するかについての実質の多くは、年次漁業会合で決定されることになった。
Odd Emil IngebrigtsenはICESのアドバイスに従って国内割当量を設定すると語り、三者間の合意がなければノルウエー漁船が英国とEUの海域に入漁出来なくなることを受け入れている点も示唆している。
これからの3者の行動、積極的に漁業合意を求めるのかは、各々の海域の資源、漁場価値が大きく影響を与えるものと予想される。

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英国EU離脱 英国国防省 合意なき離脱に備えEU漁船対策 巡視船配備表明

2020-12-13 21:01:20 | 日記

 

2020年12月13日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[英国EU離脱 英国国防省 合意なき離脱に備えEU漁船対策 巡視船配備表明]
英国国防省は、2020年12月12日、同国が離脱したEUとの自由貿易交渉が決裂した場合、独立した沿岸国としての権利を守るため自国海域に多数の巡視船を配置するなどの対策を講じるとの声明を発表した。
米国CNNが伝えた。
英国がEU加盟時と同様の処遇を貿易面などで受けられる今年2020年末までの移行期間が終了した際の措置になるとした。
派遣する巡視船は軍や海事組織から出動させ、抑止力や検査能力などを示すことになり、軍からは4隻投入されると加えている。
交渉の行き詰まりの原因の一つは双方の漁業権の扱いでの意見対立で、現在の取り決めは来年2021年失効する予定となっている。

 

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ロシア農相 日本大使とスケコ輸入で会合

2020-12-13 18:58:22 | 日記

 
2020年12月12日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア農相 日本大使とスケコ輸入で会合]
ロシア農業大臣パトルシェフと同副大臣(漁業庁長官)シェスタコフは、上月豊久駐ロシア日本国特命全権大使と会合を行った。
ロシア漁業庁が発表した。
会合では、特に、ロシアから日本への水産物の直接的供給拡大について話し合いが行われた。
ロシアの日本への輸出の6割以上を水産物が占めていることが指摘された。
日本側は、極東海域の未利用資源の共同開発、現在、韓国を通じて日本に輸出されているスケコ等、ロシアから日本への水産物の供給体制の変化、拡大の協力を申し入れた。
双方はこの問題をさらに検討するため、両国の関連部門レベルにおいて別途会議を開催することが決定された。
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英国EU離脱 EU交渉決裂緊急措置案 英国 拒否を示唆

2020-12-11 15:36:07 | 日記

 

2020年12月11日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[英国EU離脱 EU交渉決裂緊急措置案 英国 拒否を示唆]
EUの行政執行機関、欧州委員会は2020年12月10日、英国が同年12月31日までに通商協定を結ばずにEUを離脱した場合に備え、漁業の混乱を抑えるための短期的な措置を発表したが、英国はこれを拒否するだろうとアイルランド紙”THE IRISH TIMES”が伝えた。
欧州委はなお年末の期限までに通商協定締結を求めているが、協定があっても英国がEUを離脱する際に予測される混乱の一部を和らげることしかできないと指摘した。
声明で合意なしのシナリオでは多くの分野で混乱が生じるが、適切な予備対策がない一部の分野は過度に影響を受けるだろうと述べた。
漁業分野に関して欧州委は、“2021年12月31日まで、または英国との漁業協定が締結されるまで、いずれか早い方の日付で、2020年12月31日以降もEUと英国の漁船が互いの海域に相互アクセスできるようにするための適切な法的枠組みの構築に向けた規制”を提案した。
これに対して英国首相報道官は、この提案を注意深く検討するとしたものの、受け入れる意思がないことを示唆した。
同報道官は、独立した沿岸国としての英国の地位と両立しない調整、それに基づく漁業海域へのアクセスを決して受け入れることはないと語った。
漁業分野については、先に、英国側が3年間で段階的にEU漁船への自国海域の漁獲割当を削減させる、調整期間を与える妥協案を提示していたことが明らかにされている。

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韓国済州大学海洋生命科学教授 スルメイカ 国際管理しなければ効果ない

2020-12-11 12:26:40 | 日記

 

2020年12月11日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[済州大学海洋生命科学教授 スルメイカ 国際管理しなければ効果ない]
韓国済州大学海洋生命科学教授ジョン・ソクグンは、近隣沿岸各国を回遊するスルメイカを資源管理するのであれば、関係国協力のもと国際管理しなければ、効果はないとリポートした。
台湾はかつて5万トン程度漁獲する時代があったが、2000年代半ば以降、ほぼゼロの状態となっている。
年間60万トン以上を記録した日本の漁獲量は着実に減少し、最近では10万トン以下を記録している。
韓国は1990年代までは10万トン以下であったが、1990年代以降、約20万トンまで増加した。
しかし、近年は、日本と同様に、10万トン以下まで低下している。
逆にスルメイカが漁獲されていなかった、日本海ロシア沿岸では、2016年1,300トンから始まり、2018年に4,700トン、最近、ますます漁獲量が上がっているとされている。
スルメイカ漁獲量が減少した順序を見ると、南から北へ、台湾、日本、韓国となるが、北のロシアでは最近漁獲高が増加している。
北朝鮮海域で中国漁船の行動が活発化していることを見たとき、日本海の温暖化によって、スルメイカの生息地がますます北に上がると予想される。
つまり、韓国のスルメイカ漁獲量の減少の主な理由は、気候変動に伴う資源の北上であり、TACの増減は、資源管理の対策として効果していない。
たとえ気候変動ではなく、過度の漁業活動のために漁獲量が減少したと言っても、北朝鮮海域で操業する中国漁船等が大きな原因であるため、北朝鮮と共同管理をしなければTACは効果がない。
このように、回遊性魚種は、その漁獲量の変動要因が気候などの環境変化であるか、たとえ過度漁獲が原因であっても、資源管理ポリシーの決定権があり、ECを介して強制力をもつICESのような機関を、隣国の中国、日本、北朝鮮等と設置して共同管理をしなければ効果はない。
現在、韓国のTACは日本より魚種数が多いことだけで、賞賛を受けることがあるかもしれないが、当該資源については有名無実な資源管理方法と言わざるを得ない。

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2020年12月09日 水産経済新聞 ロシア 千島海域スルメイカ2割減 

2020-12-09 10:42:05 | 日記

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