最後の一流しの奇跡
18時30分
いよいよツシマヤマネコ探索に向かいます。
場所はツシマヤマネコ米認定田を観に行った佐護地区です。
(詳細な場所は秘密です、はい・・・)
車で移動しつつ、畦道を一本一本探すという作戦です。
ポジションは、一番高い(=髙感度)レンズを持った方が助手席、バードウォッチングが趣味の親子が運転手後ろの窓が開くポジション、動物園マニアのご夫婦が最後列(左右)、そして俺は中段で正面及び左側の探索担当です。
まっ、「レンズの価格差は明るさの差」
F5.6ではピントを迷う時も、f2.8ならバッチリ撮れるんですよ。
まっ、最悪、「写真ちょうだい」とお願いする気満々で、トップポジションをお願います。
「途中、席替えしましょう」という話でしたが、このポジションが全体の戦力を考えたうえでベストな選択です。
薄暗くなりつつある田園の中をワンボックスで進みます。
「何か茶色いもの見つけたら教えて」とのことです。
そうこうしている内、第1ネコさん発見!!
しかし、残念ながら「ツシマイエネコ」です。
その後も度々発見の報はあるものの、ことごとく「イエネコ」です。
対馬ではイエネコを飼っている方も比較的自由に外に出すようで、それが元でノネコが増えているご様子です。
また、「地域ネコ」のように、遊びに来るネコにエサをあげている家庭もあるようで、それがさらなるノネコの増加につながっています。
以前、奄美大島でノネコ論争があったのですが、俺個人の意見としては、
ノネコは全頭駆逐すべし
(↑駆除も含む)
と感じています。
今回も当然、同意見ですね。
反対派の方は「命の重さは一緒」的な理論も見受けられますが、国指定の天然記念物と人間の怠慢で増えたノネコでは、残念ながらその重さは違います。
本当にヤマネコを保護したいのなら、住民の意識改革を行った上で、その辺の割切をはっきりすべきかと考えます。
さて、見つけても見つけてもノネコ状況はしばらく続き、いよいよ終了時間も迫ってきます。
そして、「時間的に最後の一流し」を告げられ、気合が入ったその時、ガイドさんが第1ヤマネコ発見です。
えっと、至近距離ですが、ほぼほぼ稲穂に隠れております。
位置を確認し、一応、シャッターを押しては見ますが、姿を捉えることはできません。
しかし、スコープでみると確かにそこにいます。
正に「ステルスヤマネコ」!!
とりあえず、「観た」ということで、満足して宿に向かいます。
21時前
今回の宿は「対馬ヤマネコ工房」
佐護地区にあり、元々は対馬の材木を使った木工品の工房です。
部屋は6畳ほどでベッドもありますが、「エアコンがなくてごめんね」とのこと。
別に扇風機があれば問題ないということで、シャワーを浴び、カメラとモバイルバッテリー、スマホの充電をし、早々に睡眠体制に入ります。
明日は6時過ぎから、徒歩でヤマネコ探索に出かけることとします。