内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

客引きがずらりと並んでいる歓楽街のど真ん中を歩いているかのごとく

2017-05-04 23:59:59 | 雑感

 こちらは別に連休中ではありませんが、拙ブログをお読みくださっている方々の多くは日本にお住いですので、今日も休日らしい気楽なお話をいたします。
 これはきっと私だけのことではないと想像されますが、私にとってはちょっと困った悪癖というか性格的な弱さがあります。それは、ふとしたきっかけである著作家の本を一冊読み始めて興味を覚えると、たちまちその著作家の他の本も欲しくなってしまうことです。そういうことってあるでしょう?
 今の時代ほどその誘惑に負けやすい「仕掛け」がいたるところに張り巡らされている時代もないですよね。自宅でネットにつながっているだけで、それこそ一瞬にして注文できてしまうのですから。もっとひどい場合は、出版社が毎月メルマガとして送信してくる新刊案内を見ただけで、即発注してしまうこともあります。私の場合、このような「衝動買い」はほぼ書籍に限られますが、他の商品でも同様かそれ以上にその誘惑に負けっぱなしの方もいらっしゃることでしょう。
 我が家で事態をさらに悪化させているのは、だいたいいつも数冊の本を並行して読んでいることと、三台のPCと一台のタブレットが常に稼働していることです。こうなりますとね、例えば、休日など、自宅から一歩も外に出ていないにもかかわらず、書籍購入の誘惑たるや、まるで客引きがずらりと並んでいてあちこちから袖を引っ張ってくる歓楽街(って、行ったことありませんよ。これはあくまでテレビ・映画などを見ての想像ですから、念のため)のど真ん中を歩いているようなものです。
 だったら全部OFFにすればいいじゃんって思われるかもしれませんが、話はそんなに簡単じゃあないんですよ。すぐにONにできちゃうから(って、理由になってない?)。
 それでも、主に経済的理由からこのような書籍購入の欲望が数週間(たったの?)沈静化することもあります。でも、また性懲りもなくぶり返してくるので、年間の書籍購入費は恐ろしくてとても計算する気になりません。
 まあ、とは言いましてもね、旅行やらカメラやら、もっとお金がかかるご趣味をお持ちの方々は相当にそのために散財されていることでしょうから、それらの趣味に比べれば、かわいい「浪費」じゃあないですか(もちろん同意してくださいますよね)。それに、大半の場合、広い意味での(便利だなぁ~、この表現)研究のため書籍ですから、単なる趣味ではないのである。稀覯本収集などという好事家的趣味もまったくありませんしね(な~んか言い訳っぽいんですよぇ)。
 かくして、今日もまた届いた本をめくりながら悦に入っているところです。