昨日の記事を投稿した後に、戦後日本の昭和期を象徴する(のではないかと私には思われる)もう一つの大切な言葉を忘れていたことに気がつきました。『天才バカボン』のなかでバカボンのパパがよく言っていた「これでいいのだ」です。
私も子どものころにこの傑作漫画を『少年マガジン』連載時に読んでいたのですが、そのときは特にこの言葉が印象に残ったわけではないし、今はもうほとんどどのストーリも覚えていませんが、最初にアニメ化されたときのバカボンパパのあの声とこの言葉は今でもありありと思い出すことができます。
これでよくないことばかり続くのが今の世の中です。その中でこの言葉を思い出すと、懐かしさがこみ上げてきて、なんだかんだいってそう悪くはない時代に生を恵まれたのだなあと今になって思います。やはり年なのでしょうね。こんな懐古的な気分になりやすくなっているのは。
今の時代に対する私の感覚は今日の記事の表題にあるとおりで、〈終末〉はすでに始まっており、どれだけ続くのかわからない〈終末〉の終焉までの時を生きているように思えてなりません。世の中のことはどうしようもなくても、己の生き方において最後に「これでいいのだ」と言える。サウイフモノニワタシハナリタイ。