四月は寒いままに終わってしまった。妙な言い方だが、気候変動が常態化してからというもの、「平年とは違って」という言い方もできなくなってしまった。今年はこうだったと言えるだけだ。ただ、こんな寒かった四月は記憶にない。雨が多かった四月は記憶にあるが。
今日から五月。少しは暖かくなってほしいものだが、ここ十日間の天気予報によれば、あまりぱっとしない天気が続くようだ。そのまま受け入れるほかないけれど、爽やかな皐月の青空が恋しい。
病気一つせず長生きできるのはそれだけで幸せだろう。そして老衰で静かに死ねれば、これはもう僥倖というものだろう。望んでそうなれるものでもない。他方、健康でいられるように日頃から気をつけるのは別に悪いことではないだろうが、病気を忌み嫌うのも何か不自然なことだと思う。
大病も大怪我もしたことがなく、慢性疾患もなくここまで生きてこられたことはそれだけで充分に幸いなことだと思う。一方、最近少し心境に変化があった。きっかけは、このブログですでに話題にしたことだが、一月下旬にジョギング中に転んで肋骨に罅が入ったことだろうか。もうすっかりよくなって、普段はそのことを忘れているが、もっと大きな怪我をしないともかぎらないなとはふと思うようになった。突然病気にならない保証もどこにもない。
だからといって、具体的に心配があるわけではなく、漠たる不安に取り憑かれているわけでもない。ただ、そうなったらそうなるだろうな、と思うようになった。