内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

来年度入学願書順位づけ作業を一気に片付ける

2023-05-12 23:59:59 | 雑感

 予定通り、来年度の入学志望者の願書の順位づけを今日一気に片付けることができた。
 定員125名に対して願書総数478通。願書はすべて電子化された書類なので処理は全国共通の専用のサイトにアクセスして行う。以下がその作業手順である。
 全願書の順位づけ作業の前提としてすべての願書の総合点が算出されていなければならない。ところが、さまざまな理由で総合点が自動的に算出されていない願書が毎年必ずある。今年は42通あった。これらの願書は個別に内容を検討して総合点をこちらで算出しなくてはならない。そもそもこのような願書が全国共通のアプリケーションで受理されてしまうこと自体に問題があるのだが、これは個々の審査官レベルではどうにもならない。この総合点算出後、事前に入力しておいたパラメーターに基づいて全願書の仮の順位づけをアプリケーションに実行させる。この操作は数秒で済む。ここまでは昨日のうちに済ませておいた。
 ここからが時間と神経を使う「手作業」になる。すべての願書に目を通して順位づけに異常がないか確認していくのである。この作業に丸一日かかった。五時から二十時まで、途中二回半時間ほどの休憩とジョギング一時間(そう、これは休みませんよ)を挟んだ以外はずっと二台のPCに向かいっぱなしだった。二台同時に使うのは、そのほうが圧倒的に作業効率がよいからである。
 出願者の成績データには相当なばらつきがあり、アプリケーションによる自動計算ではどうしても異常な順位づけが発生する。それを手作業でひとつひとつ補正していく。この作業で頼りになるのはもっぱら審査官の経験値である。このシステムが導入された2018年以来ずっと私が責任を負っているので、それだけ経験値も増大し、年々処理速度はアップしているとはいえ、長時間集中力を要する作業であることには変わりない。最初の年は何もかもはじめてのことだから手探り状態で、全作業を終えるのに十日間ほどかかった。それが六年目の今年は二日で済んだ。もちろんその間にアプリケーションが改善されたということもある。
 最終的な順位決定のためには他の二人の審査官に私が作成した順位表をチェックしてもらわなくてはならない。先程その二人に私のコメント付き順位表を送信した。来週土曜日までにチェックしてもらい、彼らの提案に基づいて最終的な補正作業を行った後、翌週月曜日22日までに確定順位表を専用サイトにアップする。
 彼らからの提案を待つ間、約一週間、別の仕事に集中できるのが嬉しい。