内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

パリの古書店からの嬉しい知らせ

2023-05-15 23:59:59 | 雑感

 ソルボンヌ大学(という名称はもう正式には存在しないのですが、rue de la Sorbonne, rue des Écoles, rue Saint-Jacques, rue Cujas に囲まれた大学の建物を指す通称としては残っています)の rue des Écoles を挟んだ真向かいの小さな公園 Square Samuel Paty の一角にちょうどソルボンヌの建物の正面玄関と向き合うようにモンテーニュの銅製の坐像が建てられています。このブログでも何回かその写真を添付したことがあります。
 その坐像から通りを二・三〇メートル東方向に歩くと、Galerie de la Sorbonne という古書店がありました。パリ在住中はよく通い、かなりの数の古書をそこで買いました。これは昨年12月4日の記事で話題にしたことですが、その場所での営業が契約上継続不可能になり、昨年末まででその店舗を引き払わなくてはならないという掲示をシンポジウム出席のためにパリに出かけたときに見かけて、ちょっとショックでした。そのとき、新店舗での開業が決まったら知らせるというので、店主が差し出したノートにメールアドレスを書いておきました。
 昨日、その古書店から今日15日から新店舗での営業再開を知らせるメールが届きました。住所を見ると 4 rue des Écoles となっており、旧店舗から同じ通りを東に六〇〇メートルほど移動しただけです。いい場所に新店舗を開くことができてよかったと、他人事ながらとても嬉しく思いました。
 六月下旬にパリの日本哲学研究会で発表するとき、是非訪ねてみようと思っています。