降りしきる雪の中で、岩井神社の節分祭が行われた。
日ごろは、野良着や作業着を着て仕事をしている人が神職の装束を身にまとい、神事を厳かに執り行う。
派手な豆まきや恵方巻きなどのパフォーマンスは見当たらないけど、厳しい自然の中で暮らしてきた人たちの、神への畏敬の念が素朴な祭事の中から窺える。
五穀豊穣と家内安全を祈願し、厄年の人たちのお祓いや今春入学児童の安全祈祷などが行われる。
この地区の小学校の今春の卒業生は2名で、新入生は3名と僻地小規模校の実態は変わらない。
いつも森閑としている鎮守の森も、しんしんと降る雪の中では、いっそうその静けさが増す。
境内では、「どんど焼き」も行われ、正月のしめ縄や飾り物などが勢いよく燃やされる。
明日は立春、春を迎える行事も飛騨ではその兆しは無く、厳しい寒さがこれからも続く。