台風の影響で、各地に大雨を降らせているが、飛騨地方は時々青空も顔を見せる穏やかな天気だった。
台風の進路が定かでないが、大雨に備えて家の周りや田んぼの点検だけはしておいた。
日が短くなったので、午後の散歩は4時頃に出かける。
渓谷に沿って林道を1時間ほど歩いているが、まだ残暑が厳しく蒸し暑い。
所々にせせらぎがあり、そこだけはクーラーの吹き出し口のように涼しい。
支線に入ると草深くて、山仕事をする人もいないので踏み跡も消えている。
林道沿いには田畑がたくさんあったが、今は動物天国で、箱罠だけがあちこちに仕掛けてある。
田畑の跡地は草刈場になったり、植林地に変わっているが、畦や作業小屋の跡などが残っているのでそれと分かる。
かつて賑やかだった暮らしの痕跡を見つけると、秋の夕暮れでもないが、わびしさが募ってくる。